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以前からケトン体には注目していたが、本書は科学的に検証をしながら解説をしている。ただ世界で完全に学説が定着しているわけではない、ことは著者も記載はしている。
要約すると、
1)脳のエネルギーとしてブドウ糖よりもケトン体の方が効率が良い
2)糖やそれによるインスリンは脂肪を蓄積させる作用があるが、ケトン体はその脂肪から生成される
3)脳の老化を防ぐためにはインスリンスパイク(糖分を摂った食事の後に起こる)を減らし、ケトン体で生活をする仕組みにシフトする。具体的には日々適度な運動をし、食事の時間間隔を長くし、必要以上の糖分を摂らない。
そしてケトン体を増やす食事の例が出ているが、なんと自分が5月に実践した「トータルワークアウト」に近い。糖質を減らし、タンパク質を摂取。ただ油の摂取は割と行うみたい。
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てんかんがケトン体の数値により改善するケトジェニックをはじめてしりました。人間本来の生きるチカラをケトン体より得ることができることを知り、食生活を少し見直してみたいと感じました。
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脳のエネルギーがブドウ糖というのが一般的ですが,ケトン体をエネルギーにすることで,脳の寿命が延びるという,非常に興味深い内容の本でした。
最初の神経細胞等脳の仕組みについては,可能な限り平易に記載してくれているとは思いますが,馴染みのない分,1回読んで理解するのは難しかったです。
一番参考になったのは,どのような食事が長寿に結びつくかというところです。
この本で紹介されていた長寿村・短命村の研究は,他の本でも読んだ記憶がありますが,かなり昔の研究であるにもかかわらず,今も色あせないその内容に改めて驚嘆しました。
この食べ物がいいなど毎年のように新たなブームがありますが,本質は変わらないのだと思います(もちろん今後の研究で,新たな知見が得られることは期待しますが)。
ケトン食というのは,かなり特殊で,毎日の食事に取り入れるのは相当ハードルが高いように思いました。
糖質の過剰摂取に注意し,ケトン体を働かせる食事を心がけようと思いました。
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p154認知症は脳に起こる糖尿病である可能性が高い
p164脳内の海馬では、筒状の構造にそって大型のニューロン(錐体細胞)が並んでいて⇒このニューロンは、ほかのニューロンに比べてインスリンを必要とするブドウ糖の取り込みへの依存性が高く⇒ブドウ糖を取り込む脳力が低下すると真っ先に短期記憶に支障が出てくる
p166メアリー・T・ニューポート『アルツハイマー病が劇的に改善した!』ケトン体を少しだけ増やしてエネルギー不足を解消すれば、アルツハイマー型認知症であっても進行を遅くすることができる可能性
第4章インスリンは老化ホルモンか?
インスリンの生理作用1血糖値を低下させる2脂肪新生をおこなう3ケトン体の合成を抑制する
→肥満ホルモン、老化ホルモンとしてのインスリンの側面
p210脳の老化を遅らせる対策
1適当な運動を日々に取り入れる
血流了解が増えることでエネルギー供給量が増え、NGF(神経栄養因子)やBDNF(脳由来神経栄養因子)が増えることにより、ニューロンは増殖する。
2できれば食と食の時間を空ける
インスリンスパイクから解放される時間があることで、ケトン体の補充が見込めるため、脳のエネルギー基質が増える。
3必要以上の糖質を控える
例えば食事全体の3割から4割位までに抑えることにより、インスリンスパイクを起こしにくくなると思われる(人によって変わる)
第5章健康長寿を達成するための脳エネルギーシステム
東北大学名誉教授・近藤正二『日本の長寿村・短命村』
1白米の大食をしない(インスリン学説)
2動物性タンパク質を大食しない(メチオニン学説)
3野菜、海藻、大豆を少しずつ毎日食べる
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超持久系アスリートならやってるだろう、ファットアダプテーションもこのケトン体活用か。
ケトン食の凄まじさ。脂肪8割でのカロリー補給、糖質5gとか。
主張は、少し糖質抑えて、より正確には血糖値スパイクなくして、ケトン体からのエネルギー供給を1割くらいにするだけで、健康な人なら、さらによい生活になれますよと。
7章は、難治性てんかんの治療法としてのケトン食の体験記。てんかんを持つお子さんと、お母さんの人並みならぬ苦労が綴られてます。学校側の対応、ほんと吐き気と強い憤り感じる。