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7つの短編集。
どれも印象的なお話だけど、なかでも「アメンボリース」は情景が鮮やかに浮かんできました。
(主人公が、じぶんと同じ名前だからということもあるけど。)
群青色の布、ほしいなぁ。
〈夜〉と〈朝焼けのとき〉アメンボたちが「うすく、うすく、すくいとったの」。
淡く消えてしまいそうなイメージなのに、ちゃんと残ってるというのもイイなぁ。
「ショートカット」の〈ぼく〉と〈かあちゃん〉の悲しみ、たくましさ。
「そらの青は」のクロエとギンコに教えられる言葉。
植田真さんの挿絵も、いいです。
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動物が主人公の7つの物語。
どの動物たちも自分の人生を模索しながら生きている。
人間になったかあちゃんを探して山からおりてきたサルのぼうやの話「ショートカット」、
巻きつくために少女に近づいたが、最後は自分の命を投げ出して少女を救ったアオダイショウの話「朝の花火」が好きかな。
小学校高学年から。
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人生でぶち当たる答えの出ない疑問に軽く道しるべをつけてくれるといった作品集。じんわりとした読後感が残る。一つ一つが短いので読書慣れしていない子どもにも勧めやすそう。
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魚住さんは、出たら読む、の作家さんです。(*^_^*)
分野としてはYAなんだけど、アラフィフの私にもとてもしっくりくるお話が多く、うん、誰にでも若いころはあったんだもんね、と納得したり。
近作では「大盛りワックス虫ボトル」「園芸少年」がとても好きでした。
で、今回は、YAというよりは、大人のための童話って感じかな。
表題作が一番好きだった。
死んだクマに遭遇して死を知り、怖くなってしまったクマの子ども。死なないものに生まれたかった、と森の中のあちこちを歩き回るのですが・・・。
石から、石になるためのアドバイスをもらい、ひたすらじっとしているコグマが可愛いです。
そして、迎えに来てくれた兄ちゃんグマに泣きじゃくった後で、
ネタばれです。
「死ぬのは今でもこわいけど、死んでるみたいに生きるんだったら、意味がないと思うんだ」と
一生懸命考えながら石に小さな声で言うコグマ。
そんなに新しい言い方ではないと思うのだけど、なんか、とてもストンと来たフレーズで嬉しくなりました。
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せつない。かなしい。やさしい。うれしい。人間くさい動物たち。
がんばるのにつかれたら、少しくらい立ち止まって考えてもいいんじゃない?
そんな気分になりました。
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児童向けのYA作品として出版されたものだが、どちらかというと大人向けの童話といった印象を受ける。
動物を主人公にした短編が7編収録されているが、いつもの魚住さんの作品とは趣が違ってちょっと驚いてしまった。
こういう雰囲気の作品も書かれるんだなぁ。
生きることの難しさとや寂しさを、動物たちの素朴な言葉で語るのが読んでいるうちにじわりと沁みてくる。
どの話も素敵だが、少女を殺すために近づいたアオダイショウが、最後には自分の命を投げ打って少女を助けるまでを描いた「朝の花火」が一番好きだ。
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頭のうちどころの悪かった熊の話を思い出した。それぞれの動物たちが大切なことを教えてくれて、考えるきっかけをくれる、じんわり深い本。
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読んで良かった。ショートショート。になるのかな。それも含めて、
メルヘンチックな物語は久しぶりだったので、面白かった。
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魚住直子
植田真 絵
ポプラ社 (2011/8/2)
淡いイラスト 手になじむ小ぶりな本
そして すべてがやさしい本です
ほんわりほかほか
動物たちがいとしい
7編ともすてきなんです
≪ あたりまえ それでもそれが むずかしく ≫
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teen's best selection 30だって~飛ぶことを怖がり自分がべっぴんだと思いこみたかったチドリ:人になってしまった母ザルが恋しくて人里に下り自分も人になってしまった小猿:アメンボの声が聞こえる女子大生のサトミは群青色の布を貰ってよく眠れるようになり,バラ色の布を貰って好きな人と一緒になる:イノシシを絞め殺して快感を得たアオダイショウは山を下りて団地の5階に住む盲目の少女と物語を紡ぐ内に暖かい気持ちになりエレベーターの事故を身を挺して止める:他と違う考え方をするクロコは他の鯉から苛められるが,ギンコと仲直り:年老いた雄ライオンに教え諭される若いオス:死ぬことを恐れた子グマは石に憧れるが兄が迎えに来てやめた~何なんだ?寓話?おとぎ話?絵本の原作?ティーンって言うと13歳以上だけど,そのためのベストがコレ?
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この本に出てくる動物たちは、どれも弱いときの自分の分身。
「生きる」における「あたりまえ」を優しいタッチで思い出させてくれる。
植田真さんのイラストがきれいで、おはなしにぴったりだった。
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“空の青は”が自分が思ってた事と同じで、
誰でも考える事なのかもしれないけど、感覚が似てるのかな~
って、魚住さんの作品をもっと読んでみたくなりました。
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子ども向け、というよりは、やっぱり大人向け。哲学的。
だけど、大人が読むには、もう少しボリュームがほしいな、と思う。
せっかくのいい題材なのに、ショートショートの分量ではもったいないような気がした。
でも、じんわり言葉がしみてくる。
死ぬことは生きること、生きることは死ぬこと。どちらも、逃げられない、向き合わなければならないこと。
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短編集。
それぞれの動物を主人公に書いているが、
かなり擬人化されていて現代社会の人間関係を
さらっと指摘してる部分もある。
魚住直子の非・バランスを読んでないけど
こういうのがYA世代に響くのかな~
見てみたい
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動物を主人公にした短編集。
動物と言っても擬人化されています。
児童書だけど、大人向けかなと思いました。
でも大人が読むには一つずつが短すぎて物足らないので、もう少し長めに書いてくれていたらなお良かったかも。