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ソローの「森の生活」以上の感動を与えてくれた本。著者の素朴な感性とユーモアあふれる文章に、笑っぱなしだった。最後の方ではあまりに感激してふと涙がこぼれた。間違いなく、今のところ今年読んだ数十冊の中で最高の一冊。翻訳も素晴らしい。何度も読み返し、これからの生きるヒントにしたい。
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著者自らが1年間の「金なし生活」実験をする話だが、サバイバル本ではない。お金の根源を問い正す本である。
なぜそのような行動に出たのか? 著者のお金や社会に対する考え方は、我々が当たり前だと感じている普段の行動について内省する良き材料となる。
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彼の真似はできないけれど、日々の中で取り入れられるエッセンスはなんだろう。ものを大切にする。フードマイレージを気にする。地産地消。
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友人が「友人が訳した本だからぜひ読んで」と紹介してくれた本。
むちゃくちゃ面白かった。
一年間のお金を使わない生活の話。
この中にてくる、フリーエコノミー・コミュニティという思想、素晴らしいではないか。
コミュニティの再構築が急がれる現状で、このコミュニティのありかたは大いに参考になる。
お金に困らない生活とは、
お金がいくらでもあって何でも欲しいものが帰ることではなく、
お金がなくても全く不自由でない生活のことだ。
P.253
しかし、人生はそんなジレンマに満ちあふれているのではないだろうか。最善と思われる選択肢を選んでやってみて、その論拠を毎日問い直していくぐらいしか、ぼくらにはできない。
P.261
ぼくらは、お金の無い世界はもちろん、持続可能な生活からもほど遠い位置にいる。それでも、人類の直面している将来の課題に気づく人はどんどん増えているのだ。新聞や雑誌で環境問題に割かれる紙面は年々増えており、気候変動はしょっちゅうトップニュースになる。人びとはまさに変化を起こしつつある。小さい変化もあれば大きな変化もあるが、いずれにしても生態環境にとってよい方向への動きだ。時間はかかるだろう。だけど、ぼくらの子どもたちに果実を味わってほしいと思うならば、今、できるだけ多くの種をまくしかない。自分が生きているうちにはオークの木陰で休めるようにならないからといって、どんぐりを植えるべきでないという理由にはならない。
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とにかく、一度は読んでもらいたい本です。
お金のいらない国
という本に出会ってから、
お金に対する考え方が変わってきました。
でも、実際に使わない生活は難しく、使わずに暮らすなんて、仙人のような生活を送るってこと⁈
と思っていました。
しかし、著者マークボイルは違いました。インターネットは使うし、自分の活動を多くの人に知ってもらおうと、取材に応じたりもしています。
お金の必要な生活よりも、いらない生活のほうが魅力的だとさえ感じ、文章から憧れすら感じました。
自分が実際にお金を使わずに生活することは出来ないと思いますが、いろんな気付きを与えてくれる本です。
お金にまつわる問題に悩んでいる方には特に読んでもらいたいです。
なやんでなくても、読むことで何かしらの気付きがあると私は思います。
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「いのちの食べ方」という映画があったが、それと同様に筆者が「消費者と消費されるものの断絶」を指摘していたことが印象に残った。
最終的にはコミュニティの力だということや、小さな社会へ戻っていくのが理想なのかと感じた。
人間も動物であるということを、改めて思う。
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フリーエコノミーを実践するために、イギリスで
一年間の全くお金を使わずに暮らす実験をしたアイルランド人の記録。
とはいえ、既に自然の恵みの多くが失われている現代社会での
完全な自給自足は不可能と言える。
著者は自分なりのルールを作り、できるだけの自給を心掛けながらも
ヒッチハイク、自転車の利用、仲間とのシェアや労働の提供による
バーターなどは可としている。
またフリーエコノミーの活動を世界に発信するための、
太陽電池によるPC、携帯電話の使用も必要である。
結局、一年間を飢えと寒さに苦しみながら過ごすのかと思えば、
逆に人とのつながりが増え、忙しく、楽しい日々を過ごして
しまい、その後も続ける事にしたという。
気になる印税はフリーエコノミービレッジを作るための
土地購入に充てるそうで、現在はその設立準備にかかっている。
なんともパワフルな人である。
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訳者あとがきにもあるように、著者が人と交わることさえ嫌う世捨て人ではなく、お金をつかわない生活の意味を広く世間に伝えようとする公開実験のていですすめられていくところが読みやすかったです。自分の暮らす家のごく近くで、食品やエネルギーを必要なときに必要なだけ生み出すことを理想とすると著者のような生活になるのだろうなと思います。自分の家にあるものがどこから来ているのか、あらためて考えてみる良いきっかけになりました。
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多くの人が無料で助けあうー分かち合いー絆ー平和
ペイ・フォワードー与え分かち合うー皆が豊かになる。
もっと欲しがる人はずっと貧しいまま。
今に満足している人はいつだって豊かと感じる。
唯一の関心事は自分が本当に信じる暮らしをすることで、他人にどう思われても構わない。
自分の人生に何が一番必要か?ー家族・友達・自然そのもの。
自分がどういう人間になろうとするのか?
毎日を人生最後の日のつもりで過ごす。
取ろうとせずに、与えることだけを考える。
どれだけ得られるか、ではなく、どれだけ与えられるか。
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新聞でこの本の広告を見て、たまらなく読みたくなり、図書館にリクエスト。
ただで読む機会を得ました(^^)
少し前から、お金のために働くこと、お金を使わないと成り立たない暮らしについて疑問を抱き始めていたし、将来は、あまりお金に頼らない暮らしをしたいと思っていたところだったので、とても面白かったし、参考になりました。
この著者の場合は極端な例だけど、最後のほうに、「地域社会の中での自給」という考え方が示されていて、こんな社会だったら、心も軽く暮らせるのではないかと思って、憧れを抱きました。
私も、できるだけ、自分で作れるものは作って暮らしていきたい。自分でできることを増やしていきたい。いろんな人とつながって、助け合って生きてみたい。そんな思いが強くなったよ。
まだまだ、欲しいもの買いたいものはたくさんある。プレゼントは欲しいし、貯金したり投資したり、無駄遣いしたり・・・の私だけど、でも、感銘を受けました。
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お金を使わない、というと、世捨て人や自給自足を想像するが、本書はまったく違った。
ペイ・フォワード、という無条件に与える行為で世界がつつまれれば、愛情に溢れた世の中になるっていう見方をしている。
人との関わりに喜びを見いだし、シェアすることで無買をつらぬいていた。
また、お店からでる賞味期限切れのものもいただく。ホームレスみたいだと思ったけど、いかに賞味期限に縛られて無駄なごみが増えていたのかが繰り返し語られた。だってそれらを集めて、パーティーを何度もしてるんだよ!
楽しくいきるためにお金に縛られない生き方を自然に任せて試している。
フリーサークルに通っていろいろなスキルを学びあったりする。
想像していたより数段タフで明るい生活模様だった。
最終的にどう終わらせるのかな、と思っていたけど、閉じた円環のシステムを目指すらしい。楽しんで消費のあり方を見つめ、家で実践する。
そこには批判や強制はない。
現代社会とコミットしながら、そこを草の根で変えたいと思いつつも、相手が悪いということに力点を置くのでなく、あくまで自分がどうしたいか、で無買生活を続けるらしい。
わかったのは、なんでも原理主義は手段が目的になってしまう危険性をはらむってこと。
実践者も途中で陥りそうになってるけど、現代社会でやることを考えて、削ぎ落とすところと使うところ
を見いだしてた。たとえば、ブログを書くパソコンは使う、とか。電気は自家発電!バランスやね。
酔狂なヒッピー的な香りはしない。
アクティブで人間を信頼している。phaさんとは似てるけど正反対だと思った。
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考えてみたこともなかった。お金はできることならたくさんあった方がいいと思っていたし、お金を使わない生活なんてちらりとも想像したことはなかった。ヴィーガンではないし、ゴミ箱から食料を調達することにも抵抗はあるし、できれば楽に生活したいし・・・。マーク・ボイルの生活ぶりは刺激的で楽しそうではあるのだけれど。
それでも、お金を使うということと、それと同じくらいお金を使わないということにも、それぞれ意識的になろう、という気持ちになった。
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「お金はちょっと愛に似ている。誰もが一生追い続けるわりにその正体を真に理解する人は少ない」・・・お金って何?と疑問を抱いた著者が、1年間お金を使わずに生活するという実験をした。といっても、ホームレスのサバイバル日記ではない。最終的には「地域社会の中での自給」を目指し、自分のスキルを換金するのではなく、地域コミュニティーで「与え合い」をしてはどうかと提案。自分の生活に彼のスタイルを取り入れることは不可能だが、哲学としてとても共感できた。
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すごい実験的な話でしたが、実行している話なので
説得力もあり、非常にいい本でした。
今までの価値観に疑問を投げかける。
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地球にやさしい生き方ってあるのね。自分にはできないけれど。
(ワタシは地球にとってがん細胞なのかも・・・と思ってしまう)