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これ読んだら、逆にこわい夢、ってゆうか何か心に何か引っかかって
寝付けないよお...ってな感じの話が7話。
角田光代は人間の嫉妬心とか心の裏のやな部分をしれっとさらっと
でもいつまでも頭にこびりつくように書くのが相変わらず
上手いですー。
個人的には一番最初の『このバスはどこへ』が地元が出て来て
思わず感情移入してしまい、何か心がえぐられました(笑)
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やっぱりすきだな、角田光代。
人の悪意、を感じる話。
でも1冊の本と思えないいろいろな話がおさめられてる。
「おやすみ、こわい夢を見ないように」がすきだったな。
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7つの短編集。
人間の根底にある感情、登場人物の感情がじわじわと読み手の心へ侵食してくる。
後味の悪い本だと言う人が多いけど、僕はどの話を読んでも
清々しい気持ちになる。
清々しい悲しさ、清々しい寂しさ。
特に好きな話は表題作の「おやすみ、こわい夢を見ないように」。
誰もが一人で何かと戦っているけど
きっと誰かはそんな自分のことを知っているんだなと思った。
らろりー、素敵だなぁ。
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短編集
んーあんま好きになれなかった
殺したいとおもったこと、本気で殺したいとおもったことあたしにはあるかなと考えた
愛情と憎しみは背中合わせであり、愛しているって思っても消えてほしいと願うこと
それは限りなく近いとおもった
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ひさびさに読んだ角田光代さん!
中学生のときから好きでたくさん読んできました。
角田さんほど「苛立ち」をうまく描写できる作家さんいないと思うのです。
トクベツなものではなくて、誰もが日常的に、瞬間的に感じているであろうイライラ。
どうしようもない問題。救いようのない状態。
角田さんの物語に出てくる人間って、みんな「どっちかっていうと不幸」なんです。ていうか圧倒的に「可哀想って思われる」ような場合が多い。
でもそれって現実に生きてる人がそうなんだと思う。
不幸というと大げさかもしれないけれど、私たちはほんとに小さな小さなたくさんの不幸にぶつかりながら生きていて、それをうまく避けられたり、ぶつかっても痛いと感じなかったりする人と、ぶつかるたびに傷ついて、とうとう動けなくなってしまう人との、ふたつに分けられるんだと思います。
角田さんが描くのは後者で、その描き方がほんとうに秀逸。
もう入り込んでしまって苛々して泣きたくなって、
いつもいつも
共感することがこんなにしんどいとは!
と思わされます。 w
すっきり爽快!とはとても言えないような作品がほとんど(それも魅力のひとつ)なんだけど、
それほどリアルな作中だからこそ、ちょっと前向きだったり
明るい兆しが見えるような言葉が、ものすごく響く。
やっぱり、表題作の「おやすみ、こわい夢を見ないように」が好き。
姉弟っていいなあ~
こんなどうしようもない状態でも、お互いちゃんと相手を思ってる。
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目を背けたくなるような暗い感情が終始続く短編集。読んでいてつらかったけれど、それでも、出会えてよかったと思えた本です。
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憎悪という感情が、人をどうゆう風に変えていくのか考えてしまった。反面、自分の送ってきた短い人生の中、似たような感情を多少はもって生活してきたことに気付く。自分の場合は、感情は持続せず、形としては現れていないのだけど、状況が違えばどうなっていたかと考えさせられる。
何れにせよ、大切だと思っていた「何か」を理不尽に奪われたとき、その種は落とされるんだろう。
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7つの短編集。たぶん精神的に沈んでるときに読んじゃだめ!どどーんとなる。でも本当に1つ1つの話が面白かった。角田光代さんやっぱり好きだな。
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全7話の短編集。
まさか、こんな薄暗い負の感情に満ちた短編集だったとは、タイトルからは想像もつかなかった。
大声で泣き喚いて、全てを投げ出して逃げたいような現実の中にいる主人公たち。逃げ出したいのに逃げ出せない彼らの現実から、ふと垣間見える「夢」の世界。それはけっしてバラ色に輝く夢なんかではなく、もっと怖ろしい何かが待っていると予感させる悪夢だ。
きっと「夢」を垣間見た主人公たちは、やっぱり現実から逃げ出すこともできずに、また同じ日常を悶々としながら過ごしていくのだろう。
読みながら「三面記事小説」を思い出した。
認めたくないけど自分の心のどこかにもこんな暗い闇がきっとある、と思わされるような現実感にあふれた短編集だった。
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夢に出てきそうだけど、でも比較的現実的な夢のようなそんな内容のお話。
しかしながら、そういう心境に陥ってしまう自分がいるかもしれないと、若干の冷や汗をかかせるような、そんなミステリアスな雰囲気も持ちつつ、しかし嫌らしい感じを持たせずに、やんわりと、あっさりと記されている。
興味を持たせる作家さんです。
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こうなるはずだったのに、こんなになっちゃった、どこでどう間違ったんだっけ、という話。
大なり小なり、みんなふと思うことなんじゃないか、というところが角田光代らしい。
いつもの感じ。
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うーむ。角田さんのいくつかの作品は嫌いじゅないが、これはまったく。
会話が直接話法と間接話法のミックスで表現されるが、間接話法の比率が高いとすごく、平坦に見える。登場人物がみんな、揃いも揃ってひねくれていて、愛せない。読み進めるほどに、気持ちが乾く。潤いのない作品。
そんな気分になる必要があれば、だけど、後味が悪くなりたいなら、読んでもいいかな。
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一見、童話のような題名だが、内容はとんでもなく黒い物語が7編も。
「あたし、これから殺人計画をたてる」。
我慢を重ね、やっと受かった高校で待っていたものは
元カレ剛太の「抹殺」宣言と執拗な嫌がらせ。
すべての友に去られた沙織は、不登校の弟をコーチに
復讐の肉体改造を決意するが・・・。
印象に残ったのは「おやすみ、こわい夢を見ないように」「うつくしい娘」。
この2つは☆4ですが7編の平均でいえば☆2くらいか。
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どの短篇も、本当に薄暗く漂うような物語。
ひとを羨んだり妬んだり、そういうマイナスの感情を持つ人々が
それをどうすることもできず、ゆらゆら生きているような。
それ以上でも以下でもない、というような物語たち。
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マイナスな気持ちの濃ーい短編集。
精神状態が良い時に読まないとひきこまれるかも。
まぁ世の中こういう目をそらしたくなるマイナスな部分も
多々あるし、今は昔よりそういう部分がよっぽど多いかもしれない。
それでも本の中の世界位、こんなに暗い世界じゃないほうが良い。
今の世の中だからこそ、うまれてしまった作品という感じ。
この本、手元には置きたくないし、読み返しもしたくない。