紙の本
源頼家の娘
2021/12/13 20:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
永井路子さんの「北条政子」を読んで源頼朝との子ども達についてやりきれない思いを抱きましたが、源頼家の娘である鞠子のことは知らなかったので、興味深く読み、またやりきれない思いにかられました。鞠子と16歳年下の夫との仲は円満であったとウィキペディアにはありますが、こちらの小説の方が悲しい事ですが真実に近いような気はしました。やはり杉本苑子さんや永井路子さんの歴史小説は読み応えがあり読書の楽しみを存分に味わえます。
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鎌倉幕府二代将軍源頼家の子であるがために、非情な権力抗争の波に弄ばされた美しい姫鞠子。その数奇な運命を描く歴史長篇。〈解説〉末國善己
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2代将軍頼家の娘にして4代将軍頼経の妻、毬子。
夫よりも16歳も年上の女性は、花盛りの年頃をただ未来の夫の成長を待つだけだったのか。
3代将軍実朝の御台所の猶子となっていたのだから、ここまで放置されていたとは思わないが、これだけ夫と年が離れているのだからその間に別の人生があったとしても不思議ではない。
母の視点から語られる、歴史に埋もれたひとりの女性の物語。
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頼家の子供たち最後の生き残りの人生を描いた
摂家将軍に嫁ぐ前に子を成していたという設定
を活かして、壮絶な悲劇をさらに陰惨なモノに
する人でなしでないと良い小説は書けないのだ
三浦義村が常に裏切り者に描かれ草(*´▽`*)
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鞠子の母は若狭局(比企能員の娘)ではなく、木曾義仲の娘説をとっているのが興味深かった。義時と政子亡き後も繰り返される謀略と、家族4人の悲惨な最期には、やりきれない気持ちになったけれど…これが鎌倉時代、ということだろう。
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鎌倉殿の13人みてて、これも再読、一気読み
鎌倉2代将軍頼家の遺児たちの話。男子は殺され、女子は子を産めるがゆえに生かされて頼朝直系の子を得る道具として扱われる。(夫、子供を殺され、4代将軍の19歳年上の妻にさせられる)
陰惨で怖すぎる。
鎌倉時代って…。
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源頼家の遺児で摂家将軍と政略結婚する鞠子を描く歴史小説。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の復習になる。 源実朝は宋に行こうとして唐船を建造させる。この動機は大きな謎とされていた。本書では実朝が本気で宋に行くつもりはなかったとの推測を紹介する。「母御台所や執権義時、大江広元ら、哺育の臣僚たちを困らせてやりたい」。 唐船は浮かばなかった。これも本気で宋に行く気がない実朝があえて浮かばないように船を造らせたとの説も出てくる。