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めちゃくちゃ怖かった。
章ごとに主人公が変わっていくので不村家のことを多面的に見られるところがすごく良かった。
木村家と不村家の関係、木という漢字が頭を失ったのが不という漢字、ヤマモモの話、不村家が鴉なら狐は誰だったのか?など
読み損ねている部分もあるかと思いますが勝手に推察したり、妄想できる余白があるように感じられそこも好きだと思いました。
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章ごとに時代が移っても根本は変わらず、この果てのない因果律
怪異が姿を100%現すとどうなるのだろうか
しかし、どの女も浅はかな描写で、とても哀しい
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身体的な障害をもつ人だけを雇い入れている東北のとある旧家。憑きもの筋としてのホラーというかオカルト的な話かと思ってたんですが、ミステリ感もある感じで。ただ雰囲気だけのおどろおどろしいものではなかった。章ごとに時代がどんどんと進んでいくのもスピード感を感じて読むスピードもあがっていきました。
だんだんと明かされる不村家の歴史やルーツが明らかになっていく展開に、こういう話好きなんだよなあ・・・と自分の中でかなりの高評価だったんですが、最後の奈央と善足の章がちょっと好みではないかな・・と。イヤミスっぽさが感じられて。。
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東北地方の旧家、使用人は不具者ばかりで、巷では化け物屋敷と呼ばれる不村家には、何かが憑いている。この家に憑いているのは何なのか。何故、使用人は不具者ばかりなのか。不村家の使用人である不具者の両親から生まれた、健常者の菊太郎の視点で始まる物語は、同じく不村家の使用人の千宇、そして、不村家の一族の者へと視点、時代を変えながら、憑きもの一族の歴史を描き出す。「昭和少女探偵團」シリーズが、ライトなミステリで、このまま、こういう作風が続くのかと思ったが、やはり著者は、幻想・ホラー小説がいい。今後も、この路線を期待。
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好きな歌手がSNSに載せていたので。
続きが気になって気づいたら一気読みしてた。
世界観がとても好き。
様々な世代が一族に翻弄される。
神話や伝承などは侮ってはならず、粗末にすると
恐いことが現実に起きるかもしれない、
と改めて考えさせられた。
外伝とかで木村家の話も読みたい。
(そしたら他の憑き物家のことも分かるだろうし)
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自らを水憑きと称する不村家一族の年代記。
異形の奉公人たちがいる東北の山奥の旧家という舞台で始まる連作短編集で、前半はノスタルジックでもの悲しい雰囲気だが、現代に近づき「あわこさま」の正体が明らかになってくるにつれて不気味さが立ち上る。憑き物は呪いか恩寵か。ラストだけは雑な気がしたが、読みごたえあるホラーだった。木村家が謎。
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期待せず読んだら、予想外に面白かった。ホラーというより年代記みたい。
遠野物語、常野物語、百鬼夜行抄のような、民俗学テイストな和製ファンタジー感覚で読める。
詠子の少女時代の話が特に良かった。愛くんはあしながおじさんだったか!
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クロニクルの体裁は嫌いじゃないんだけど。ホラーにお屋敷に放火にイジメにパラフィリアに殺人未遂に三角関係にBLに…と少してんこ盛りかしら。んーと、話の中心人物を見極めるのに、毎回それなりに時間のかかるのが、面倒臭かったかな。これって、作者のパワー配分のバランスが悪いのか、私の読解力に問題があるのか(笑)
一度立ち止まって、人物関係を整理してから俄然面白くなった。〈あわこさまは永遠に…〉ってことで終わりなの?ホント?
なにやら続編ありそうな雰囲気。思わせぶりな苗字の人たちとか、千宇の回想録のタイトルの仰々しさとか…え?ブラフ??
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途中失速したような。
でも面白かった。
ただあわこ様の設定は無理があった。
もう100捻りぐらいは欲しい
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不村家の人々と異形の奉公人たちの視点で年代を超えて語られるホラーミステリー連作短編集。
おもしろかった!そこまでグロくなくてホラーみもそこまで強くない。ただ年代が移るごとに新しく出てくる人物の関係性を把握するのにちょっと手間取ったかな。
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不村家に憑物のあわこさまの不気味さ怖さにゾッとしながら最後まで読んだ。一族の延々と続く連鎖、幸福も不幸も両方もたらすとの設定だが、どうも不幸ばかりのように感じた。東北の寂れた旧家やかたわ者ばかりの使用人など舞台も申し分なく語り手、時代を変えながら、最後には人面瘡まで出てきてこの呪いのしつこさには救いがない。
物語としては好きだが、読後感は最悪。
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読み終わったあとに不思議な満足感に襲われた。ああ、こうやって現代になってもこの家系は続いていくんだなとしみじみした。少し陰鬱で不気味で悲しい一族のお話。
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一族に受け継がれる怪異の血脈。それは忌むべき業か、或いは髪が与えし恩寵か…
物語は昭和から現代までが描かれていて、ジャパニーズホラー特有のざわざわ感だけではなく切ない恋もある悲劇の物語でもあります。
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ホラーなんだけど悲しい話だった。
最初の話は少し古い時代の不村家。この頃は時代もあって受け入れていくしかなかったんだな。不平等さを当たり前に皆飲み込んで生きている。
現代になればなるほど周囲の理解とドライさが明るくもその中で個の意思を通せない悲痛さも感じた。
あとやはり木村さんは大狐…うーん。木村と不村。
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『不村家』という、代々憑き物と共に生きる一族の物語。語り手は奉公人、奉公人の異形ではなかった子供。不村家の姉弟など。
昭和後半から最近の時代の日本の話なのに、どこか異世界めいた、ここではないどこかの国の話を聞いているようで不思議な世界観がよかった。
恩田陸さんの『夜果つるところ』がよかった人はこちらもおすすめだと思います。