漫画で学ぶ能の世界
2022/08/09 06:47
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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「漫画で学ぶ能の世界」と評せるような本
お能の演目を漫画とコラムで解説されています。
入門編的な色合いが強いので、
お能にちょっと興味があるけれど敷居が高いって方にオススメ。
漫画だけなら物足りないし、コラムだけなら手に取られにくいので
そのバランスも良しです。
これを機にお舞台に行かれるのが良しです。
☆3.5
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漫画は基本ブクログに記録しないけどこれは一応解説書だから記録。能ってどんな感じなのか前々から興味があったけれど敷居が高い感じがあってなかなか触れる機会が無かった。そんな時ブクログで見つけて購入。能のストーリーが少女漫画風に描かれていて分かりやすいし漫画のあとに解説もきちんとされていて入門書として最高の1冊だと思う。百人一首で有名な藤原定家と式子内親王の禁断の恋の話、前々から知っていたけど漫画と解説読んでより好きになった。小野小町の百夜通いとか少し知っている話も能になってることを知ってより興味が深まった。続巻も出て欲しい。
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波津彬子さんの絵柄が能の雰囲気に合ってます。すごく素敵。
能は一度だけ舞台を観たことがあります。演目はふたつありました。
ひとつは「大般若」という三蔵法師の取経の物語(孫悟空は出てこなかった)。
でももうひとつが思い出せない。
シテが立位から宙返りして側臥位になるところだけ、「凄っ、柔道の受身みたい」と思ったので憶えてるんだけど…
まあ、要するに素養が全然ないまま観に行ったのでした。
あの独特の雰囲気を味わえただけでも充分面白かったんだけど、やっぱり前知識を仕入れておけば良かったなー、と思いました。
この本は雑誌「怪と幽」などに連載されていたシリーズを書籍化したものだそうです。
「葵上」「定家」「小鍛冶」「羽衣」「清経」「通小町」「紅葉狩」「猩々」「道成寺」「隅田川」「海人」の11作品が取り上げられています。
物語としていちばん好きなのは「猩々」、悲劇も説教もな〜んにもないカラッと楽しい話なので大好き。(←基本的に文芸に向いてない人間)
次点は「定家」と「羽衣」かな。
ちなみに一番イラッときたのは「清経」。解説がおもしろかったからいいけど。
ただ、あらすじだけでなく実際に生身の人が演じるのを間近で観たら、また違う感想が生まれるのでしょうね。
もし今後お能を観る機会があれば、この本をガイドブックにしようと思います。