紙の本
色々と不意を突かれました
2021/07/09 19:52
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投稿者:akihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
本筋の謎だけではなく、登場人物の人間的な一面に関する謎も楽しめる作品でした。こういう意外性を含んだ小説も面白いですね。
紙の本
驚きの種類が違う
2020/10/12 14:30
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投稿者:gunners - この投稿者のレビュー一覧を見る
道尾作品にあるほかの驚きとは少し違いました。あの人が犯人?とかの驚きより、ああそういう設定だったのかという印象を持ちました
紙の本
初の道尾先生
2013/01/09 16:29
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投稿者:ばかちゃぴ - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて道尾秀介さんの作品を読みました。
テンポよく進むストーリーであっという間に読見終わりました。
終盤になって解ける様々な謎が、すがすがしいとも言えるラストに自然な流れでつながり、読み終わって後味のいい作品でした。
ほかの作品も読んでみたくなりました。
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2009/6/27 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
2011/10/11〜10/12
盗聴専門の探偵、三梨は楽器メーカーから依頼を受け、ライバル社のデザイン盗用の証拠をつかもうと調査を続けている中、同業者の冬絵をスカウトした。二人で核心に近づこうとしたとき、殺人事件が起こる。
これまでの道尾作品はちょっと入り込めないところがあったが、本作はしてやられた。張り巡らされた伏線が最後につながる時のカタルシス。面白い!
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向日葵の咲かない夏よりはだいぶ重さがなくて読みやすい。たしかに片目の猿が象徴するものを登場人物それぞれが持っているのだが、それを受け止めて生きている登場人物の姿がよい。読後感は結構さわやか。[2009/07/12]
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盗聴専門の探偵・三梨は楽器メーカーの依頼で産業スパイを洗い出すことに。
その中で殺人事件に巻き込まれていく・・・
なかなか面白かったです。
ちょっと重い感じがしますが、サクサク読めました。
まさかの事実にビックリでした。
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ある能力を生かして、調査の仕事をしている私立探偵の俺・三梨。
それは音に関する能力…
企業の調査のため、向かい合うビルの話し声に耳を澄ませていたが?
とんでもない事件を「目撃」する羽目に。
同居していた秋絵が出て行って自殺してから7年。
人との深い関わりを避けていたが、ふと聞き込んだ事情から冬絵という女性をスカウト、共に働くことになる。
住んでいるローズ・フラットの住人達は、探偵術のイロハを教えてくれた野原のじいさんや、占いの才のあるトウヘイなど、くせ者揃いだが、のんびりした空気がただよっている。
過去は重いが、あちこちの小さな謎に引っかけがあり、ユーモラスな展開。
2007年2月発行。初出は2006年、ケータイ文庫。
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盗聴専門の探偵、それが俺の職業だ。目下の仕事は産業スパイを洗い出すこと。楽器メーカーからの依頼でライバル社の調査を続けるうちに、冬絵の存在を知った。同業者だった彼女をスカウトし、チームプレイで核心に迫ろうとしていた矢先に殺人事件が起きる。俺達は否応なしに、その渦中に巻き込まれていった。謎、そして……。ソウルと技巧が絶妙なハーモニーを奏でる長編ミステリ。
解説・佐々木敦
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嵌められた〜!
嵌めて信じていたのがすべて同一方向だったことがすごい。
誰が犯人かは明白でどちらかといえば青春がメイン。
解説で、人間が書けている云々書いてあったけど
外見コンプレックスが会っても前向いて歩いてくんだぜ。
という説法みたいなことで人間が書けていると判断する解説は疑問。
ハッピーエンドに蛇足で萎えた。
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「向日葵の咲かない夏」に続いて、道尾作品は2冊目です。
この作品は、「向日葵の〜」に比べれば、読みやすくて現実的なストーリー。
主役は盗聴専門の私立探偵ですが、まわりを固める脇役達も魅力的です!
ミステリとしての結末には、あまり捻りはありませんが、結末に至るまでの伏線と、その回収の仕方は見事です。
ストーリーの途中で放置されたままになっていた謎も、きちんと解決してくれます。
何と言っても、最後の最後に語られる登場人物の過去は、小説だからこそ可能となる巧妙さを持ち合わせています。
きっと、映像化することは無理だろうなぁ・・・。
思う存分に、騙されて下さい!
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異常に聴覚が発達した盗聴専門の探偵が、楽器業者のスパイ事件に巻き込まれる。その探偵が事務所兼用で住むアパートの住民も変な人たちの集まり。敵対する大規模探偵事務所の陰謀も絡んできて事件は複雑になっていく。終わり方は見事、騙された。
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すっかりやられた。
しかし、騙された!ともずるい!とも思わず。
道尾秀介は向日葵が咲かない夏でちょっと敬遠ムードになったが、これを読んだら見方が変わった。
読みやすいし入門用にはもってこいだろう。
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うーん、スゴイ。
さすが天才、道尾秀介。
軽いテンポ、不可思議な登場人物が現れては主人公が右往左往。
ばったり出くわした殺人事件と誘拐(?)事件?
秋絵の自殺の謎、トウヘイのクイズの答え、片眼の猿の謎かけの答えは?
すとんと心地良く最後にパズルが完成される。
実は背景にあるものは、向日葵の咲かない夏以上の重たく苛酷な現実なのだが、それを軽やかに仕上げるあたり、
うーん、俺ってこんな文章も書けちゃうんだぜぇーって、作家の才能がびしばし伝わる。
さすが!
といいつつ、ちょっとだけ殺人とか一連の事件そのものがゆるっとキレがなかった気がするので、★は4つで。
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道尾さんの作品は初めて読んだ。
噂には聞いていた通り、とても奇妙な物語だった。
「片眼の猿」というタイトルの意味も最後の最後で理解できたし、主人公がどんなに遠く離れた音も聞くことができる
地獄耳という能力を活かした探偵という変わった設定だと思い込んでいたのに、最後でひっくり返されたし。
読んでよかった!
主人公は耳がなくこと、目の小さな女性、鼻のない爺さん、眼がない婆さん、腕が片方しかない双子、足が不自由な助手、
脳に障害を持つ隣人。みんな片方(=障害)を持つけども、それで自尊心を失うことはなく、懸命に補うあいながら生きている。
人間は、決してマイナスに考えながら生きてはいきない、補いあうことが大事ということを学びました。
俺の好きな言葉「補い合い!」。
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道尾秀介作品を読むのは『向日葵の咲かない夏』に続いてこれが2作目なんですが。両作品に共通して感じたのは、最後の最後まで引っ張られたあげくに裏切られる、ってこと。ホントこの作者さんは、その読み手側の予想を引っ繰り返させる手腕…というより、ミスリードが、というべきか? とにかく、それが実に巧みだと思う。なるほどねーこうきたか、って、読了後に唸らされてしまいました。それだけじゃなく、伏線の張り方と消化の仕方もスゴイ。軽く流して読んだとこが後から大きな意味をもってくることに気付いて、ホント何度も“あれか!”って気づいては読み返してみたりして。また、殺人事件とか出てくるわりには、そこまで本格派ミステリ、ってカンジじゃないので、ミステリ慣れしてない人間にとってはこういう作風は読みやすいんじゃないかと思われ。けっこう軽くサクッと読めてしまうので、物足りない人は物足りないのかもしれませんが。なんにせよ、面白い一冊であることには間違いないです。大団円で読了感も良かったし、個人的には『向日葵の〜』よりもオススメかな♪