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紙の本

生き証人による貴重な証言

2009/11/30 02:27

26人中、21人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:コーチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 日中戦争のさなかの1937年12月、南京が日本軍に占領される。そのとき陸軍の軍人らが市内で大量の中国市民を暴行し、虐殺したとされているいわゆる「南京事件」。その50年後の1987年に出版された本書は、このような事件が本当にあったかどうかを、当時南京に滞在し、市内の様子を目撃した人たちに尋ね、その証言をつづったものである。証言者は48人。37人は筆者が直接会って話を聞き、11人は書簡や電話を通じて証言を得た人々である。彼らは職業別に、新聞記者、従軍カメラマンや画家、軍人、外交官と分類されている。
 ほとんどが80歳をこえた高齢者の彼らの言葉はどれも明晰・明瞭で、記述内容や論理に矛盾がない。また知らないことははっきり知らないと言い、憶測でものを言うことがない。そんな彼らの証言を読むかぎりの結論は、次のとおりである。
 南京市内で民間人への明らかな虐殺行為を見たものは一人もいない。中国人捕虜の処刑は見た人がいて、何人かはそれが多数であったと言っている。民間人らしき人の処刑現場や死体を見た人もいるが、それは、中国兵が軍服を脱ぎ、民間人になりすました「便衣兵」である可能性も高いと言っている。婦女子の暴行現場を見たものはいない。さらに多くの人が、日本軍によって治安の回復した市内の様子を伝え、中国人もその恩恵にあずかっていたと証言している。
 なるほど、捕虜の処断は国際法上違法である。だが、当時の緊迫した戦況や食糧事情を考えると、それがどれほど非道といえるだろう?また便衣兵への恐怖から、罪もない民間人が殺害された可能性も否定はできない。だが、現在流布されているような民間人への大規模で残虐な殺戮行為は、彼らの誰一人として証言をしていない。これだけの多くの人の誰一人として見たことがないと言っている事件の存在を信じろということは、今の私にはとうていできない。
 これに対して、本書は南京虐殺を否定する立場から集められた証言集だから、虐殺を目撃した、あるいはそれの被害者・加害者であった人々の証言を意図的に無視したものだという反論もあるだろう。私もそれは否定しない。ただ、南京での虐殺を主張する証言には、感情的で事実関係を客観的に伝えていないのも多く、中には当時とても従軍する年齢でなかった人が、南京で暴行をしたと証言しているのもあって、少なくともそういう証言などよりは、本書の証言の方が信頼するに足るというのが、私の見解である。
 本書が世に出た頃、「南京事件」は日本のマスコミにも大きくとりあげられ、それとともに教科書問題が大きな話題となっていた。数千人から三十万人と犠牲者の数もあやふやなこの事件を、多くの歴史教科書が事実として記載し、教科書検定でその削除や修正が求められると、国の内外からは非難があがり、ことに中国政府は内政干渉ともいえる政治的・外交的圧力をわが国に加えた。
 そんな時代状況のもと、真実を主張する機会もなく鬱積する思いを抱いていた南京戦の生き証人たちにこつこつとインタビューすることによって生まれたのが、本書である。この「ジャーナリズムという観点からみて、極めて基本に忠実な誠実なアプローチ」(櫻井よしこ「推薦のことば」)がなければ、その後次々と世を去った人々の声もわれわれに届かなかったであろう。こう考えると、実に貴重な資料を残してくれたと、著者の阿羅氏を称えたい。

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2005/04/28 06:27

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2007/01/23 00:06

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2009/10/11 16:45

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2011/01/24 12:42

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