ミラーマン2D 1（ヒーローズコミックス） みんなのレビュー

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投稿者：M77　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

50年前の特撮ヒーローを、現役で戦隊やライダーの怪人デザインを手がける漫画家久正人がコミック化。
鏡や光を使ったスタイリッシュで実験的な演出とスピードや巨大さを感じさせる迫力のアクションが流れるように展開される。

敵の使った伝奇的なトリックには『うる星やつら』を思い出したし、バンド・デシネの『３秒』を思わせるスクエアなコマ割りでヒーロー登場の道筋を示す場面も面白かった。
パロディをやりつつ更にヒネって足してくるのが久正人の魅力だと思う。

表裏の表紙、目次など鏡モチーフの単行本デザインも気がきいている。
カバー下には横浜のロケ地解説が、巻末には足跡付きのインベーダー図鑑も。インベーダーもミラーマンも元ネタの要素を残しつつ大胆にアレンジ。複雑な立体造形と手描きのケレン味が両立した良デザインだ。カッコイイぞ！
クールで雑な京太郎と熱い頭脳派の遊霧のバディも新しくて今後が楽しみだ。