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CL 2022.5.17-2022.5.20
ラストのラストまで読ませる趣向。さすがハーラン・コーベン。
ワイルドも魅力的。コルター・ショウやパイクを思い出した。他の作家だけど。
マシュウがいつの間にかお役御免になっていたのは少々気の毒だった。
原作では続編が出ているらしい。是非とも邦訳を。
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テンポもいいしキャラクターもいい。
読後にもやっとした部分が残らない。
この作者の作品は初めて読んだが、他の作品も読んでみたい。
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幼少期に森で育った過去があるという謎めいた人物のワイルド。突然姿を消したナオミ。弁護士のへスターは孫のマシュウからナオミを探して欲しいと頼まれワイルドと共に調査を始める。タイトルからもう少し違う展開をイメージしていたけれどこの物語はどんどん広がりを見せて進むにつれて面白さを増していく。どの人物も魅力があり調査、事件の展開も予想がつかない方向へ行きその先に大きなものと対峙したりと飽きさせないものがある。著者の名前は知っていたけれど読むのは初めてで他の作品も読みたくなる面白さだった。ワイルドの造形や弁護士へスターの人柄など読みどころがたくさんある。
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幼少期から厳しい状況にあった少女
孤立する少女が繋がりを求めた行動が、事件を引き起こす。
ただ一人で生きていた森から救い出された少年
どこにも礎を持たず、深い繋がりを持てない生活
いつか礎を築くことができるだろうか?
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ラスト、なんで行き先がわかったのか。犯人はそのまま?疑問は多いが、読み応えまずまず。
前作に登場と言われても、全く記憶が…
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前作『ランナウェイ』の主人公サイモン・グリーン、またこちらも前作に登場した女性弁護士ヘスターのTV番組収録シーンが序盤に展開する。ヘクターおばあちゃんは、本作では何と、そのままダブル主人公の一翼を担ってしまう。サイモン・グリーンの事件『ランナウェイ』と、本書は時期的にかぶっているらしい。
連作ではないのだろうが、ファンサービスか、作者の遊び心なのだろう。ちなみにハーラン・コーベンのノン・シリーズ2001年作品『唇を閉ざせ』では50代のへスターが登場するらしい。へスター・ファンとしては、件の作品は早速取り寄せねばならないだろう。
前作に続き、本書も全編に渡って作者の遊び心に満ち溢れているように見える。むしろ、それこそが円熟期とも言えるハーラン・コーベンの真骨頂なのかもしれない。
『ランナウェイ』では十代男女の殺し屋コンビ、アッシュとディーディーの殺人街道が、本編とは何の関わりもないかのように、本編に挿入されていた。そうした独特な場面転換によるあの不思議な構成は本作でも生かされている。
多数の多次元的な物語が、一つの小説のうちに交互に展開されるというディープかつ卍な構造が、徐々に全体を縦糸と横糸で編み上げてゆく構成と相まって、総体的に何とも言えぬ緊張感をじわじわともたらしてゆく。視点の転換。仕掛けられたいくつもの伏線と意外性。
本書のタイトルともなる主人公、その名もワイルドは、6歳から8歳と思われ、文明と離れた森の中で育った野生の少年として発見されたにせよ、本作スタート時点は、その34年後、文明社会に馴染み切った中年の男性として登場する。元は野生の生い立ちであったにせよ、今では孤独という名のこれ以上ない警戒心を抱え込んで、先端技術である警備システム、スマホと種々のアプリ、機械類など、野性とは真逆と思われるあまりに現代的な道具を駆使するテクニカルな隠遁者のような生活を送っている。
生活各所における警戒心と緊張と危機管理意識の細やかさは並ではない。日々の生活は、ゆるめては緊張させ、またゆるめる。異性との楽しみ、文化・技術への渇望、そうしたことへの躊躇は見えない。発達した独立自我のリズムで奏でられる見事な生活を信条としているかに見える。
一方で描かれるのは彼の生きる世界が、多くの瑕疵で綻びを産んでいる事実。少年少女たちの間で生まれる差別、虐め、失踪、暴力。大統領選を見据える野望を持つ男。取り巻き連のそれぞれの立場。TVメディア。メディアを操る者たち。過去の殺人。人種差別を下地とする冤罪事件。あってはならぬ悪と、未だ遂げられずにいる正義。本書のなかの世界は、様々な矛盾と不安定ささで燻り過ぎている。
野生の少年であった今や中年男のワイルドは、その中でひたすら優しさと明るさを維持しているかに見える。かくも頼もしく信じられるキャラクターの存在が、ともすればダークになりがちな作品を救済していくように見える。それは作者の優しさなんだろうとも思える。だからこそ多くの布石を回収してゆくストレートでカタルシス豊富な揚力があるのだろう、本作には。
本書ではワイルドと同等、あるいはそれ以上に印象的な闘志を見せるヘスターが目立つ。前作『ランナウェイ』でも頼り甲斐のあるベテラン弁護士として活躍して見せた彼女は本書ではワイルドと主役を分け合う存在感と魅力に満ちている。ハーラン・コーベンの最大の創造力を形に表した存在として、象徴的な存在だと思う。
本日、札幌オンライン読書会で様々な情報を仕入れました。ハーラン・コーベン初心者としては相当参考にさせて頂きました。深謝。
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ある日忽然と姿を消した、いじめられっ子の女子高生ナオミ。冠番組も持つ豪腕弁護士のヘスターは、ナオミの同級生である孫のマシュウから、彼女の行方を捜してほしいと相談を受けた。何かを隠しているようなマシュウの態度を訝しみつつも、ヘスターは孫のために尽力を約束する。そんな彼女が協力を仰いだのは、幼い頃にたった独り森で育ったという過去を持つ、謎多き天才調査員ワイルド。しかし二人の捜索は予想外の過去をあぶり出し、やがて巨大な闇へと辿り着く――。
ついにヘスター弁護士が主役に。しかも、前作ランナウェイと同じ時間軸の物語。もう一人の主役、ワイルドが超人過ぎ。
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レビューはこちら↓
http://blog.livedoor.jp/bunkoya/archives/52599701.html
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図書館で。
何作か出ているシリーズの途中から読んじゃったのかな?と思いましたがそうでもないらしい?他の作品にも祖母は出ているらしいけど。
個人的には助けてもらいたい割には情報を出さなすぎる孫息子に「お前がどうにかしろよ」と思いました。ホント、お前さぁ…。まぁでも祖母としては孫に頼ってもらって嬉しかったんだろうなぁ。ウン。
お話云々よりも森で暮らしていた(元)少年というインパクトの方が強すぎて、本筋はなんだったっけ?とちょっと考えちゃうレベルでした。えーと。いじめられっ子女の子は結局ああなったので、あ、そうか。誘拐事件と過去の殺人事件だった。
話が壮大になった割には、それほど取っ散らかった感じにならず、きれいに収まったなぁと読み終わって思いました。他の作品も読んでみようかなぁ。
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久々におもしろい!!とはまった海外ミステリ。
ネタバレになるから詳しく書けないのだが、たしかに先が読めないし、ほう!!きみが!!!ほう!!!そうなの!!!となります(わかりにくい
この方の他の作品も気になるので即ポチしました!
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幼い頃に独り森で育った過去を持つワイルドが主人公。なので、彼の出自やら、大人になって社会との溝やら、そういった話も盛り込まれていると思いきや、あまり関係なく…その部分は残念だったけど、別の面白さが十分にあった。
後に疑問も残らず、さっぱりとした読後。
現実逃避できる読書として、最高でした。
海外ミステリーは日本物と違いあっさりしてますね。
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タイトルと小学館文庫ということで、勝手に児童書だと思っていました。読み始めたらなかなかに大人な内容、というか、むしろ大人向け。
私にとって翻訳ものは、独特のジョークや言い回しに読みにくさを感じることが多々あるのですが、本作はキャラクターも良くてサクサク読めました。
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大好きなハーランコーベン。しかも前作『RUN AWAY』のキャラが出てきて、ファンにはたまらない出だし。
でも…なんだか消化不良な読後感。
さらにここから物語を紡いでくれないかなー。
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書店でたまたま森の中の少年に目にとまり買った文庫本。ワイルドがとにかく格好良い。ミステリーは展開が読めないことはないが、ハラハラどきどきさせてくれる。事件の傍らで展開される、ヘスターと息子のデイビットのこと、オーレンとの新しい関係のこと、ワイルドと女性関係、ワイルドの出自……常に先が気になりあっという間に読みすめた。結局最後までワイルドの出自はわからなかったのが気になるが、またどこかでワイルドに出会えるのであればぜひ出会いたい!
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クラスのいじめられっ娘ナオミが姿を消した。クラスメイトのマシュウは敏腕弁護士の祖母ヘスターに行方を捜してほしいと相談する、ヘスターは幼少の頃森で保護された経験を持つワイルドに協力を仰ぎナオミの捜索を開始する。
いじめ、貧富の差、ネグレクト、児童虐待。日本にも転がっているクソのような社会問題を扱いつつ、物語はそれらの危険性を啓蒙するだけではなく、とんでもない方向に転がりだす。そうだったコーベンはこういうミステリーを書く作家だった。
シリーズ物にするつもりなのか、ワイルドとその周囲の積み残し疑問は結構あるし、上記の社会問題もまぁまぁサラっとおいてきぼりしている感もあって、「人道上も物語の展開もこれでエエのか?」と思える節の数々に☆ー1としたが、読んでいる間の充実感はさすがである。