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紙の本
ロンドン橋と6ペンスのうた
2009/11/07 10:48
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
マザー・グースをどのように楽しむと良いのか時々考えてしまいます。
もともとフォークロアとして、声に出して語り継がれてきたであろうものを、活字として読むというのも何でしょうし、かと言って英語でペラペラ喋れる訳でもない私たちとしては、まず日本語で読むことから始めるしかないのかとも思いますし。
谷川俊太郎訳の『マザー・グース』文庫版第2巻はそれでも、あの超有名なうたが載っているので、何だかホッとします。
ロンドンばしが おっこちる
おっこちるったら おっこちる
ロンドンばしが おっこちる
きれいなきれいな おひめさま
でもこれって、結構長いうただったんですね。ロンドン橋が落ちないように、粘土と木で作れと言ったり、煉瓦と砂であったり、鋼と鉄とか金と銀とか。最後は見張りを立てて眠らせないようにしようなんてところまでうたっています。
あと、一部では有名なのかもしれない
6ペンスの うたをうたおう
ポケットは むぎでいっぱい
24わのくろつぐみ
パイにやかれて
も、載っています。有名な推理小説でも重要なアイテムとして出てきますが、私にとっては某少女マンガの推理もので出てきたことでいつまでも覚えているうたです。
谷川俊太郎の訳は比較的原詩に忠実なようで、それゆえに日本語にすると面白みに欠けるうたもあります。
ひがしさんは おおばんぶるまい
きたさんは ごはんのしたく
にしさんは ベストをつくし
みなみさんは おくちにやけど
ひえたじゃがいも たべたのさ
なんて、ちょっと英語の単語に気がつけば、英語では韻を踏んでいるのだろうなというのがわかるのではないでしょうか。
そういった原詩としてのマザー・グースを楽しんだり、背景となっている事象を知りたければ巻末から横組みで平野敬一氏が解説している文章を読むと、それはそれで楽しめたりします。
でも、やはり日本語を何とか駆使して原詩のおもしろさに近づけようとしている谷川俊太郎の言葉の使い方が魅力なのだとも思います。
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