追放された聖女ですが、どうやら私が本物です　前世薬師は“癒し”の薬で救いたい！【電子特典付き】 みんなのレビュー

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：S910　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

神託で聖女として育てられながらも癒しの力が発揮できず、瘴気に晒された者を癒すという女性が現れたことで偽物だったとして追放されたヒロイン。
前世を思い出したので薬剤師として人々を救おうと辺境で薬局を開き、彼女を心配して勝手についてきた護衛騎士ヒーローと共に村に受け入れられていくが、偽物が王都に呪いをかけたとして異端審問官に捕まる。
追放聖女もの。

性格言動行動がちぐはぐな印象で、行き当たりばったりというか、その場その場で弱気でものを言えなかったり、次には食ってかかったりと主人公が情緒不安定で読みにくかった。
たぶん作者がその場で都合のいいように動かしたんだなという印象を抱いてしまったために主人公への好感度が上がらなかったが、一応本筋の出来は悪くなく、悪役の動機と行動には納得と同情の余地がある。
まぁだいたいこういう物語は無能な権力者と宗教関係者が悪いのだ。
国王、王太子、王太子妃といった上層部はちゃんとしてそうだったのが救いかな。