ストラングラー 死刑囚の推理
2021/02/01 08:45
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投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
意表のつく構成でした。死刑囚がいくつかの犯人を推理しています。やや無理筋の面もありますが、ストーリーとしては興味をひかれました。その代わり自分の冤罪を証明せよとの要求です。いろいろの謎ががされていますが、最後が。続くのでしょうか。
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警視庁捜査一課の箕輪は、過去に恋人をストラングラーと言う殺人鬼に殺され、その犯人である明石死刑囚を恨んでいた。その明石の元へ捜査の一環で訪問すると、14年前の逮捕は冤罪で自分の無実を証明して欲しいと頼まれた。勿論拒否する箕輪に、明石は現在起こっている殺人事件の犯人を教えると言い出して…
明石と言う人物は、飄々としている様でかなりのキレ者なのが箕輪の興味を引き、少しずつ明石の冤罪について考え始めるのは当然の結果に思えました。
そして、犯人逮捕に異常に拘る刑事が殺され、真犯人のストラングラーの正体とは?
まだまだ謎が解明されず、次巻を早く読みたいです。
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死刑囚・明石とその明石に恋人を殺された刑事・簑島によるバディもの。
佐藤青南と言うと、楯岡シリーズや白バイシリーズなど、警察ものでも軽いタッチが印象的だが、今作は重厚な印象を受ける。
風俗で働く女性ばかりを狙った連続殺人の犯人は、何度も首を絞めることから「ストラングラー」と呼ばれている。
14年前に起きた連続殺人事件の犯人として明石が逮捕され、死刑の判決も受けたが、同じ手法で新たな殺人事件が起きる。模倣犯なのか?それとも14年前の明石の逮捕が冤罪だったのか?複雑な思いを抱えながら、捜査一課の刑事となっていた簑島は明石と面会する。
明石の支援者の活躍で、事件は解決。その後も一家殺人事件など、未解決事件を明石の助言を元に解決していく簑島たち。
事件が解決するごとに、明石への疑いが薄れていく簑島。
果たして、明石は本当に冤罪なのか?冤罪だとしたら、明石へ罪を負わせたのは誰なのか?
「新シリーズ」とあるので、その部分は今後何冊かに分けて描かれると思われる。
1作目にして、警察権力の存在も見え隠れし、佐藤青南と言うより、沢村鐵の作品を読んでいるような錯覚を感じる。
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収監中の犯罪者が刑事の操作に協力……と、聞いたことのあるような設定だったので、よくある話なのかと思って期待してなかったのですが、最終的には思いのほか楽しめたような気がします。
ずっとバディ組むと思ってたキャラがあっさり退場したり、死刑囚・明石の協力者たちが一癖も二癖もありそうだったりと、良い意味で予想を裏切られたり気になる要素が多く、それで読むモチベが少しずつ挙がっていったように思います。
また、第4章での伊武とのやり取りを見て、簑島が最終的に対決することになるのはストラングラー以上に警察組織になるのかも、と思ったりしました。先の展開がとても大きなスケールになりそうで、続きが早く読みたいのですが……本作は2か月前に出たばかりの書き下ろしなので、当分お預け状態かと思うとちょっと辛いなぁ……
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読み始めてしばらくはやや弱いかなと感じていたがだんだん馴染んできた。展開としては面白いが箕島の刑事としての厳しさが足りないのが不自然で気になる。伊武を死なせるまでのやり取りがその典型。
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4人殺害の罪で死刑囚となった人物は冤罪なのか・・
刑事が死刑囚のアドバイスを受け事件を解決していくお話。
先に申し上げると続きもののようです。
本作では謎は解決しません。
読まれる方は続編が出て解決したことを確認の上読まれることをおすすめします。
途中で起こるいくつかの事件もつまらない展開。
主人公の刑事もモヤ~とした印象。
死刑囚を取り巻く支援者とやらもモヤ~っとしている。
続編出た時まで記憶しておく自信なし。
苦手な一冊となりました。
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元警察官の死刑囚が事件のヒントと引き換えに自分の冤罪を晴らす事を主人公に依頼する、と言う新シリーズ。箕島のキャラが弱い。これで刑事?弁護士ならまだ違和感なかったかも。
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警視庁捜査一課の箕島朗は、小菅の東京拘置所に向かった。面会相手は死刑囚・明石陽一郎。十四年前に四件の殺人を犯したとされる男である。事件当時大学生だった箕島は、恋人の久保真生子を殺されていた。最近発生した“ストラングラー”と呼ばれる犯人による連続殺人は、明石の事件と共通項が多い。懸命に感情を押し殺して尋問する箕島に、明石は驚くべき発言をする。「十四年前の事件は冤罪だ。あんたに、おれの無実を証明する手助けをしてほしい」―。
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元警察官で、四人の殺人で死刑判決を受けた明石は、裁判中から終始無罪を主張している。彼の信奉者とでもいう人物たちは、冤罪を証明しようと動いている。明石に恋人を殺されたことで刑事になった簑島は、憎み続けた明石と面会し、葛藤しつつも、少しずつ人間としての明石に心を動かされていく。警察の闇と、一人の刑事の正義感。やりきれない思いの持っていき場がないままラストを迎えてしまった。背筋が凍るような終わり方だが、次に続くのだろうか。真実を知りたい一冊である。
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警視庁捜査一課の箕島朗は、小菅の東京拘置所に向かった。面会相手は死刑囚・明石陽一郎。十四年前に四件の殺人を犯したとされる男である。事件当時大学生だった箕島は、恋人の久保真生子を殺されていた。最近発生した“ストラングラー”と呼ばれる犯人による連続殺人は、明石の事件と共通項が多い。懸命に感情を押し殺して尋問する箕島に、明石は驚くべき発言をする。「十四年前の事件は冤罪だ。あんたに、おれの無実を証明する手助けをしてほしい」―。
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過去の事件にとらわれていた主人公である刑事が出合った事件が、14年前に関わった事件との関連性を感じるもののすでに14年前の犯人は死刑囚として捕まっている!しかも無実を訴えるという流れから巻き込まれていく。読みやすい文章と入り組んだ事件で、グイグイ引き込まれていくのが気持ちいい。
最後にどうなる?って読み進めていくと「えっ?」って終わっていないので、まだ続くのか?シリーズになるのか?というあっけない終わり方。であれば、もう少し別の引っ張り方もあったように思えるが、なんとなく裏切られた感で終わったという感想。この辺は読者によって評価は分かれるとは思うが…
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元恋人を殺された刑事とその殺人事件で捕まり死刑囚となった男。
この2人が様々な人物を介して事件の真相に迫る。
根底は自身が捕まった事件の冤罪を主張する死刑囚明石の思い。狙い。
章を重ねる事に深まる謎。闇。終盤は意外な方向に…。
ミステリーというよりはドキュメントのような感じ。
この物語の結末。どうのようになるんでしょうね。
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死刑囚から事件の助言をもらい解決する、その代わり死刑囚の冤罪も晴らす、という海外ドラマにありそうなストーリー。
ご都合感がありつつも、先が気になるし、テンポもよいのでどんどん進む。
どんどん進んだ結果、あれ?そろそろ本の終わりに近づいてるけど、ちゃんと解決するのかな?となり、結果解決しませんでした…。
続編パターンなのかもよくわからず…。
サクサクと読めた分、なんだか消化不良に感じてしまった。
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何も解決しないまま終わったんだけど続き物だったのか。
四章になっても犯人の手がかりが全然出てこないから、どうなってるのかと思った。
明石の死刑執行までそんなに余裕がないのに、本当に真相に辿り着けるの?
と、心配になるほど、箕島は刑事なのに流されやすくて気骨がない(こういう状況でも仁美を意識してるのが嫌だ〜)
次は箕島や明石の支援者たちが狙われるよね。
続きは完結してから読みたいです。
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頭の切れる死刑囚が事件解決に協力するというどこかで聞いたような設定。
ただ、意外な展開になったり死刑囚に冤罪の可能性があったりと飽きずに楽しんで読める内容。
主人公の刑事は30代前半ということもあり、わりと感情的で流されやすい面も。
重たい刑事物というよりは、テンポも良く軽めな雰囲気がある。
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警視庁捜査一課の箕島刑事と死刑囚・明石 陽一郎。
2人がタッグを組み、連続殺人事件の謎に挑む。
14年前、恋人の久保 真生子を、明石に殺害された箕島。
最近、発生した『ストラングラー』と呼ばれる容疑者の犯行は、かつての連続殺人事件との共通項が多い。
そして、明石が箕島に伝えた驚くべき提案とは。
自分は冤罪であり、あんたに俺の無実を証明して欲しい。そのかわり...
刑事と死刑囚がタッグを組むという有り得ない設定に、驚かされます。
最後、信じていた人物の裏切りが明らかとなりますが、まだまだ裏がありそうですね。
次回作品に期待。