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全体レビューは、下巻読了時にそちらでまとめて。
上巻を読了しましたが、目まぐるしい場面転換とキャラ視点の転換についていくのに精一杯で、まだ世界観をよく掴み切れていません。下巻でどうまとめてくるのかなぁ。張り切って下巻も読むぞー。
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今となっては馴染の用語となっている「メタヴァース(=仮想の三次元空間)」、「アバター(=仮想空間におけるユーザーの分身)」を確立したSF作品。ハヤカワ文庫で新版として復刊されたので、これを機に手に取ってみた。
舞台は、連邦政府が力を失い、資本家たちによって国土が分割統治され、オンライン上では仮想世界「メタヴァース」が築かれた近未来のアメリカ。主人公は、凄腕のハッカーで高速ピザ配達人(この世界では専門学校も存在する専門性の高い職業。)であるヒロ・プロタゴニスト。
ある日、ヒロはメタヴァース内で謎の男から「スノウ・クラッシュ」というドラッグを勧められる。男の異様な雰囲気に警戒した彼はそれを使用しなかった一方、「スノウ・クラッシュ」を使用したハッカー仲間であるDa5idは、意識不明の状態に陥る。ヒロはDa5idを廃人にした犯人、そして「スノウ・クラッシュ」の謎を追う―――。
現実世界と仮想世界を舞台にしたサイバーパンク。世界観や(特に)用語が独特なので、テキストを読み込めないと読み進めるのがなかなかに苦しい内容で、部類としてはハードSF。一方で、走行する車両にワイヤーを繋いでスケボーで高速移動する<特急便屋>の少女Y・Tや、日本刀を武器に立ち回るヒロなど、頭の中で映像化するとワクワクできるアクションシーンもあり、直感的にも楽しめる内容にもなっている。
「スノウ・クラッシュ」の正体とは、"ウィルス"と"宗教"との関係性とは―――。(下巻に続く)
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資本家によるフランチャイズ国家が、国を分割統治する世界。
オンライン上に、仮想世界であるメタヴァースが築かれたアメリカ。
デリバリーピザの配達人ヒロは、ある日メタヴァースで出会った男に「スノウ・クラッシュ」という謎のドラッグを手渡されます。
アヴァター技術を開発した凄腕ハッカーであるヒロは、そこから事件に巻き込まれていきます。
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面白さを感じることができなかった
山場を山場と理解できないからなのか固有名詞の連続がくどいからなのかはわからない
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バスワードである「メタバース」が初めて描かれたというSF小説。フランチャイズ化された国家と仮想世界であるメタバースを同時に生きる主人公ヒロとY•Tが、謎のドラッグ「スノウ•クラッシュ」にまつわる真実を追う話。読みづらさもあるせいか、物語が軌道に乗るまで若干時間がかかる。
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2020年1月刊(邦訳の旧版は2001年4月刊)。原著は1992年6月刊。この筆者の本は初読み。
中央政府が力を失い、資本家の立てたミニ国家が、大陸全土に乱立する、近未来のアメリカを舞台としたSF小説。最近、フェイスブック社が、社名をメタに変更したが、それは本書に登場するオンライン上の仮想空間「メタバース」が元ネタで、かつ先端企業のトップたちに、本書が今もなお影響を与え続けていると聞いて、本書を手に取った。
1992年の時点で、多数のアバターが闊歩する仮想空間を登場させた、筆者の先見性は賞賛されるべきだろう。
そして「アバターとリアルの身体の双方を同時に、前後不覚に陥らせる、恐るべき電脳ドラッグ『スノウ・クラッシュ』の謎! その謎を追うのは、中年男性ハッカー・ヒロ(米韓のミックス)と15歳の運び屋の少女Y・Tのコンビ!」という基本プロットには心躍った。……まぁ実際に読み始めてみると、ちっともワクワクしなかったのだが(苦笑)。
ガジェットや舞台設定などは確かに凝っている。しかし、それが作品の面白さに寄与していないと感じられた。むしろそれらの説明に、紙数を取られ、物語展開から、かえってスピード感を奪っているのでは? またコンピュータ・ウィルスについて話合っているハズだったのに、何故、途中から宗教史や古代神話の講釈を延々読まされる羽目になるのか、私には理解できなかった。私の読解力が低いせいか? とりあえず現在、下巻を読み進めているが、この調子で話が進むのなら、ちと辛い。
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ニール・スティーヴンスン著、日暮雅道訳『スノウ・クラッシュ 新版 上下』(早川書房、2022年)は連邦政府が無力化し、メタヴァースが普及した未来のアメリカ合衆国を描いたSF作品。メタヴァースの世界にもスノウ・クラッシュというドラッグが蔓延するディストピアを描く。
主人公はヒロアキという名前であり、刀や忍者という言葉が出るなど日本を意識している。但し、ヒロアキはアメリカ人と韓国人の息子である(上巻44頁)。人間としての存在感は韓国人の方がアメリカ社会では強いのかもしれない。
また、日本を意識していると言っても称賛だけではなく、駄目なところを揶揄している。日本型の管理ではYシャツを着て、朝八時に出社し、しょっちゅう会議に出なければならない(上巻77頁)。昭和の日本の働き方の問題は2020年代にも通じる。
世紀末的なアナーキーさのある世界であるが、ピザ配達人のためにピザ大学で職業教育が行われている(上巻11頁)。四年制の大学である。連邦は崩壊しても産業に必要な教育はしっかりしている。公務員感覚では民間企業に任せられた世界と言えばメチャクチャになると考えがちである。実際、不利益事実を隠しただまし売りなどが横行するならば悲惨である。しかし、フェアな市場原理を持った民間感覚に立脚した世界は、公務員主導の社会よりも素晴らしい世界になるだろう。
連邦政府は解体され、連邦府に縮小している。連邦の解体がディストピアではなく、連邦の存在がディストピアである。連邦を中央集権的な支配の元凶と見ることはアメリカ的な自由主義の伝統に沿っている。連邦府はブラック企業に描かれる。職員には忠誠心を要求し、嘘発見器にかける。女性職員には雑巾のような安物のストッキングを支給する(上巻191頁)。連邦府の職員は忠誠心に固執している。民間ビジネスならば顧客に価値を提供することに意味がある。それがないから組織内の忠誠という歪んだ形になる(上巻330頁)。
公務員的な公共性が解体され、民間企業が支配することが必ずしも悪いことではない。その一つとしてチェーン店が落ち着く場所として描かれる。「マクドナルドに入れば誰もじろじろ見たりはしない。注文はメニューを見ずにできるし、出てくるものはつねに同じ味だ。マクドナルドは家庭である」(上巻357頁)。
メタヴァースの中でアバターは出現場所の制約がある。好きな場所に移動することはできない。プログラミングではGOTO文があり、好きな場所にジャンプすることは可能である。現実の物理環境と同じように移動させることはデジタル世界の特性を考えると、わざわざ不便にしているように感じられる。そのような点を現実に合わせることに意味があるだろうか。
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メタヴァースという言葉を最初に用いたSF。
スノウ・クラッシュは上巻で出てくるものの、その用途・目的が下巻をかなり読み進めないと出てこない。だいぶ遠回りしている感が否めなかったのと、独自の固有名詞が多いのでSF読み慣れていないと辛い。
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この小説が1992年に書かれたとは思えない!
今書かれた本と言われても全く違和感がない。。。
言葉とか、世界観がちょっと難しく、読み進めるのが難しかったが、メタヴァースの世界と現実の世界を行ったり来たりしながら進む、ハラハラしてしまった。
個人的には、ヒロとライブラリアンとの、シュメール人や、バビロンの話がおもしろかった。
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ニール・スティーヴンスン「スノウ・クラッシュ(上)」読了。近未来のピザ宅配はクールな仕事だ。電脳空間であるメタヴァース。洪水のようにサイバーな情報が溢れそれに溺れる。この本は読んだ動機はメタヴァースの源流を知る為。ジャックインする没入感に人のあらゆる欲望を呑み込む潜在力を垣間見た。
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序盤、エンジンがかかるまでに時間がかかった。英語の略称が読みづらい。1992年のSF作品だが、この描かれた未来に今も向かっている感じから描写はイメージしやすい。映像化は噂はあるけどまだかな?
レイヴンのぶっ飛び方が好き。”パワー”ですべてを凌駕する感じ。
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ここまでさっぱり訳の分からない小説をとにかく読み切った自分がエラい。疲れた。
サイバーパンクSFとポストサイバーパンクSFって何が違うのだろう。
ウィルス、言語もしくはバベル、宗教、このアイデアはなるほど、と思ったけど。
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昨今話題の「メタヴァース」なる単語を世に生み出した「スノウ・クラッシュ」。シリコンバレーのメガベンチャーCEOらの愛読書とのこと。無国籍感や退廃的ムードなど大昔に流行ったサイバーパンクの流れを汲んだ小説で、設定のユニークさや独自の用語が光る。小説の出来としてはどうかというと30年前のSF小説なのでそこは目を瞑って読む必要あり。
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非常に思想的、思索的なSFだったなぁ、という印象。
「宗教」や「信仰」について、偏見なく思考できる方は、非常に興味深い読書体験になること間違いない。
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当時としては斬新な舞台設定、新たな概念(メタバース世界)の提示があったので歴史的には記念碑的作品の一つ。なのだが、今の時代に読むとメタバース世界があまりに凡庸の設定(当作品が元祖なのだが、今やありふれすぎる設定になっている)に思えてしまってワクワクが乏しい。古典を読むつもりで読まないとやってられない。半分あたりで中断してしまっている。
1992年の作品ということで、、当時としてはとてつもなく革新的な世界観を提示したと思うし、後の世の現実世界にも影響を及ぼしたのだとは思う。
アニメなどでありがちな異世界系の創始でもあるのでは?