電子書籍
作風駕個性的で良い
2023/09/20 02:32
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投稿者:sice556 - この投稿者のレビュー一覧を見る
そこは肩となく漂う不穏な暗さと湿っぽい感じが良い
表題作以外は比較的明るめかも
小野塚さんの作風は、
もっと救いが無いくらい振り切った作品集を読みたくなる
紙の本
作品のために描かれた作品…
2002/04/19 20:16
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投稿者:鴇 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは思いっきりボーイズですが、最近の小野塚カホリ氏はジャンルにとらわれず活躍している感じがします。『そどむ』は少女漫画誌に連載されたものだし、『凍み』は青年誌系コミックに連載されたものです。だから男性でも、小野塚カホリ氏のボーイズは読む、という方が多いようです。
氏の魅力とは何でしょう?
どのコミックでも読んでいて感じるのは、頭の回転が速そうなヒトだということです。ストーリーがどんなに自虐的でも、少女漫画的でも、どんなキャラを書こうとも、どんなジャンルをかこうとも、そこには物語を一歩ひいたところから見つめる、小野塚氏の冷静な視線があるように思います。
そこには、自分の作品に陶酔している作家に見られる恥ずかしさがまったくない。作品のために書かれている作品。読者のためではなく。そこが彼女の魅力だと思います。男女を問わず読める作品の理由だと。
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愛という意味を知らなかった男の話が泣けましたねぇ。愛する人の歯飲んでしまうあたりが驚いたけど。でもそこまで人を愛せるのってすごいことなんでしょうねぇ。私には多分無理っぽいですけど。小野塚カホリさんが描く男の人の手の指が好きだったり・・・・。
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小野塚のボーイズラブものでは最高のものだと思う。『ぼくはね』と表題作の『虜囚』、は最高の出来。二つとも、人の堪らない思いが伝わってくる。
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短編集。「ぼくはね」の主人公がふたなりなのですが…可愛いんだってば。私の趣味です。でも「虜囚」は、歯が折られるので貧血。
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描かれる作品は全て好きですが・・この一冊はその中でもダントツです。鳥肌が立ちます・・兎に角「囚われる狂気愛」が全てを物語る。
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猟奇的で血も涙も無く、まさに特高の申し子といった男、国崎は無自覚で左翼思考の作家、白井蓮司に恋心を抱いていた。
恋心と呼ぶには幼稚な、その感情の意味がわからずに持て余す国崎は、冤罪を主張する白井を殴りいたぶりながら、己の感情の赴くままに振舞う。
笑顔がみたいのにそれを言葉にできず、する事を知らない不器用な国崎は欲しいものが手に入らなくて駄々をこねる未熟な子供のように見えた。
誰か国崎にその執着する思いの意味を、教えてあげられる人が見つかればいい。
「その人が欲しいとはどういうことなのか」
あとがきで作者が語った言葉にも深く考えさせられる。
他2編の短編集。「ぼくはね。」もいい話。
BLでふた○りってはじめてみた。
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特高警察の国崎と、運動家で作家の白井。獄中で出会ってなにもかもがかけ違ったまま、何より、国崎が自分の気持ちを理解していない、理解する能力がない為に、白井は一方的に権力を嵩に凌辱された、と言う記憶でしか残らなかったろう…国崎の涙は失った喪失感と、気付けなかった自分の気持ちへの鎮魂の涙に見えた。内面を凍らせた人間は、本能的に「溌剌としたもの」を求めるんだよなぁ…
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「ぼくはね」893とふたなり。純粋に生きようとするふたり。このこは「異形」としての自分と、心の性別と、周囲の人間との関係と、悩み続けるんだろうな。自らの性が定まらない・「腑に落ちない」ってのは本当にしんどいよな。
「歩け歩け」元おさななじみ。このネコちゃんは、少年好きな成人男性のドツボでしょうね。変態受けする感じだなー しかし少年には薄暗い室内ではなく、太陽の下で思い切り笑っていてほしいものです。なので幼馴染み君がもっと頑張りなさい。
「虜囚」特高・サディスト・歪んだ執着。白い歯つるり。
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何でこの人のBLってこんなに文学作品っぽいんだろー!表題作「虜囚」の中の特攻の刑事の不器用な恋愛がよかった。あと「ぼくはね」ではちょっと扱いにくいテーマを取り上げてるのにしっかりまとまっててさすが!