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目から鱗でした。反省。そして納得。
とにかく叱らない。
レディネス!冒険の邪魔をしない!
具体例がもう少しあるとうれしかったですね。
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5552さんのレビューを拝見して手に取った作品。
5552さん、興味深い作品をありがとうございました!!
ここでも何度か描いているけれど、現在精神保健福祉士の資格取得を目指して、通信の学校に通っている。
これまで読書や映画やお酒(!)に費やしていた時間を、勉強に充てないといけなくなった。
せっかく入ってるアマプラ。だけど今は映画を観る時間を作れそうにない…
そしてお酒も毎日飲んでいたけれど、最大で週3くらいになるように頑張って減らしてる。
でも、「読書」だけは、その時間だけは守りたい。
これまで小説を中心に読んできて、ときどき新書とか自己啓発系とか社会派を読んできたけれど、結局やっぱり小説が好きだ。
だけど、やはり子どもに関する最新研究の本とか、脳に関する本とか、ジェンダーの本とかは気になってて、その都度本棚登録はしてきたけど、結局積読化してて。
今年は資格取得に向けて最新の研究データや社会情勢を頭に入れたいし、もっともっと自分を掘り下げていきたいし、馴れ合いになってきた子どもとの関係をもっと見つめ直したい!
だからこれからは、「こっち系」の作品をもっともっと読んでいきたいんだ!!
「叱る依存」
これは、言われてハッとした。
わたし自身は子どもは居ないけれど、日常的に関わる子どもに、「叱る」まではいかなくても、つい言葉が荒くなってしまうことはあるし、イライラしていると言葉が強くなってしまう。反省しかない。
子育て、夫婦間、職場、学校、スポーツ指導など、様々な面で「叱る」「叱られる」という構図が存在する。
これは人と関わる誰もが読むべきで、特に「叱る」ことでしか指導しないマナー講師とかにも是非読んでいただきたい作品だ、と個人的には思う(ちなみにわたしは、あんなに怒られるくらいならマナー悪くてもいいやと思ってしまった)。
ここに描かれている研究結果は結構衝撃的で。
薬物依存を減らすために、あえて薬物所持を非犯罪化した取り組みを紹介したり、叱るという行為を依存症の一つとして捉え、脳の仕組みからわかりやすく説明してくれたり。
叱られた時に反応する脳の偏桃体。ここは特に恐怖や不安などのネガティブ感情に強く反応する。ここで強く反応が起こると、知的な活動に必要な前頭前野の働きが低下してしまうので、結局ただ恐怖を与えられるだけで何も学べず、その後もただ恐怖(叱られること)を避ける、ということを学ぶにすぎない。
何度も繰り返し読みたい自戒の一冊。
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時間ができたので、ようやく一気読みしました。自分にとって、すごくタイムリーでした。キーワードを並べてみます。「学習性無力感」 諦めや無力感であって、忍耐力では無い
「やりたいことをやる」ことは、育まなくてはならない能力であり、あとになって時間や環境がそれを許すようになったからといって、突然できるものでは無い
「叱る」を手放す第一歩は、自分が権力者であることを自覚すること
「未学習」、「誤学習」への対応 性の問題がまさしくこれ
自分が対応する日々の問題への考え方に非常に役に立ちます。
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めっっっっちゃ面白い!
全人類読むべき!!!
叱ることにより脳の報酬系が刺激される。
そしてそれは依存性がある。
教育の話、学習性無力感の話、犯罪心理学の話
全てが「叱る」というキーワードで繋がっています。
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「叱る」の手放し方は目新しいものではなかったが、脳の報酬系の依存という認識をもつことによって、自分を責めるのではなく客観的によりよい方法へ変えていけるかと思う。
良書!
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気づきと知識に裏付けを与えてくれたようで,「やってみよう」と言う勇気になりました.
もう少し突っ込んで実践についての記述も欲しかったので☆4つで!
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先生、管理職、親など人を指導する人は
全員読んで理解しておくべき内容かと。
叱ることの依存性、効果の低さがエビデンスを含めてわかりやすく書いてあった。
仕事にも育児にも活かせそう。
叱る依存からの抜け出し方について
もうすこし具体的な方法があればもっと良かったなぁと思いました。
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タイトルにハッとしたら読んだ方がいい一冊。
でも、ホントに読んでほしい人はきっと手に取らない。…という「あるある」がありそうでもある。
私は子供も部下もおらず、どちらかというと叱られるほうが多くて、叱ることは少ない、と思うんですが、読んで良かったです。
★きつく叱られた経験がないと打たれ弱くなる。
★理不尽を我慢することで忍耐強くなる。
★苦しまないと人は成長しない。
…こんな風に思っている人は要注意!…本のそでより。
↑私もこう思っていました。
結論から言うと、「叱る」に効果はほとんどない。
叱られる側を疲弊させ、叱る側を依存状態に陥らせることもある。
じゃあ、どうしたらいいの?と、途方にくれた人に最終章に依存を予防する処方箋、アドバイスが書かれている。
叱っている人は叱る相手の「あるべき姿」を決め付けている、という言葉には、なるほどな、と。
あと、興味深い発見があるそうだ。
ちょっと長いけれど抜粋。
「例えば、脳・神経科学の発展で得られた大きな発見の一つに、わたしたちがどうやら【バーチャルリアリティー(仮想世界)】を、現実世界と認識して生きているらしい、ということがあります。実は、私たちは『ありのまま』を見てません。目から脳に送られた視覚情報は、脳内でまず【形】【色】【動き】【傾き】【奥行き】などの特徴ごとにバラバラに分解されて処理されていることがわかっています。まず要素を細分化して認識し、その後脳内で組み立てて映像化しているのです。私たちは【脳が作り上げた映像】を、それが目の前の現実であると信じて日々の生活を送っています。つまり同じ場所にいて同じものを見ていたとしても、私とあなたが【同じ映像】を見ている保証はないということです。みんなそれぞれ、自分の脳が作り上げた世界を【現実】だと信じて生きています。」p176,177
…うむ、見えている世界の解釈の違いということではなく、その見えている世界すら違うということか。【人と人は違う世界を生きている】って比喩的に言われることも多いけれど、脳・神経科学的にそれが明らかになりつつあるという事だろうか。SFなら既知の概念かもしれませんがね。例えば、あの人やその人と見えている世界を交換したらさぞやビックリするでしょうね。
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実は最後のほうまで読んでいないけど、なぜ叱るのをやめられないのかが丁寧に解説されています。叱る側に耐えがたい問題が存在しているというのは、いじめを行う加害者にも言えることですね。「ミステリ・・・」の整くんも言ってましたけど、いじめられた方が身を隠すのではなく、いじめた方に医療的なアプローチがあってしかるべきというあれです。叱りたくはないのですよねえ。
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行動科学的に言ってることが正しそう、というか。では何これだけ長い間叱るで人間はやってこれたのだろうか。おそらく使いやすいのだと思うのだが。うーん。叱らないがいいのかどうかよくわからない。
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「叱る」と何が起きるのか。
叱られる側、叱る側、それぞれについて理由が説明されていて、頷きながら読んでいたら読み終わってしまった!という本でした。
つい叱ってしまう人。
あるいは、叱っているのを見るのが嫌で、でもどうしたらいいのかわからない人にオススメだと感じました。
子どもが幼い頃、いわゆるイヤイヤ期に出会っていたら、子育ての仕方もだいぶ変わっていたかもと思いました。読めてよかった一冊です。
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これはなかなか面白かった。
叱ると言う行為が、叱る側、叱られる側にどのような影響があるのかという点がわかりやすい。
特に、依存になってしまうメカニズムに、『処罰感情の充足』『自己効力感の向上』などが挙げられていて、ぞっとした。
反対に、叱られる側には、叱られても学習効果がないばかりか、『攻撃、防御』という反応を引き起こすこと、叱られている状態が長期化すると心身に悪影響など、脳科学と数々の実証実験のエビデンスを用いて語られていて、自分の体験と重ね合わせても納得がいった。
素朴理論という言葉も初めて知った。
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2022.5.1
叱るのは権力者だから
叱るのは依存性があるから
叱るには2パターンある
①危機介入②抑止力
叱った時に相手は逃げるか戦うかの2つの選択肢があり、ほとんどの場合は逃げる、いわゆるその場を回避する行動に出る。なので、その場しのぎで根本的な解決には何もならない。
叱るのには快感がある…部活動等の罰則でも何の効果もないのに、走らせるなど。それは罰則を与えることで快感を得ている。
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叱る、はその場の意義を定義する権限を持つものが、自分の欲求を満たすために他者に行う、心理的な圧を伴う行為で、多くの場合叱ることにより、目標は達成されない。
叱ることで叱られた側は防御モードに入り、記憶や学びを司る前頭葉の動きが鈍くなる。
叱って効果的なのは、危機介入や実害防御の時のみ。其れも速やかに行わないと意味がない。
叱るのは相手にこうなってほしいという、叱る側の要求と現実にズレが生じるから。かつ其れが一般的にとか、普通は〇〇とか、第三者的な指標と紐づくと危険。叱る側の要求は本当に目指すべきものなのか考え続けること、相手のためを思うなら早い段階で目指してほしい像を共有して、そこから外れたら叱られても仕方がないと理解させること。その場合でも叱るのではなく諭す、説得するというほうが望ましい。
新人研修など、いままでがこうだったから、厳しい経験が若者の基礎が造ると考えるのは誤り、厳しい経験が生きるのは、その経験をする本人が自ら望んだとき、あるいはその意義を理解したとき、つまり冒険モード(学びや行動をポジティブにとらえる状態から)になった時のみ、他者から強要された厳しい環境は成長につながらない、かつその厳しさが実社会から乖離していると、その理不尽さはネガティブに働く。
人材育成担当、全てのリーダーはあるべき姿が本当に正しいのか自問自答し続けて、一通りの価値観だけでなく、個性を尊重することを考えるべき。若者が若いというだけで権利を奪われたり、既存の価値観にはめて行動を制限されると可能性に蓋をしてしまうことになる。彼らの独自性、創造性を伸ばすには本当の意味でインクルージョンマインドを高めることが必要。
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面白く読めた。叱る事を正当化する人は、自分は叱ってない、とさえ思う。。
校則の厳しさは、学校側の恐れや不安も大きいのではないかと感じた。