原田さんの翻訳が素晴らしい
2024/04/29 16:11
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投稿者:マー君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ムンクの日記?原田さんの翻訳が素晴らしい。ムンクのなんとも言えぬ不安定な心の動き?を表現。英語からはとても読み取れない。
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普通の小説だと勘違いしていました、ごめんなさい。この本はムンクが生涯に執筆した走り書きやエッセイ、コメントや詩を時系列順に並べて原田さんが翻訳したものです。小説ではないが、一連の物語としても読める。
なによりムンクの叙事詩が素晴らしい。一気に読んでしまったけど、これは手元に置いて、ぱらぱらと何度も読み返して読む本だと思う。まぁでも買ってまで手元に置いとくかといわれると、いらないかなぁ
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ムンクと原田マハから
ムンクの小説かと思っていた。
図書館で借りたものだったので良かったが、
購入する人はパラパラ読んでから買った方がいい。
ムンク研究してるとかムンク大好きとかいう人には
いいのかもしれないけど、
僕のような一般人は
ふぁっ?!
なんじゃコリャって感じです。
ムンクが税金払うの
めっちゃ、嫌だったんだな
というのは、よくわかった
一つだけ面白くて参考になったのが
自分の作品に値段をつけることに難色を示していたこと
確かに芸術家って
自分の作品にどういう気持ちで値段つけてるんだろうって思った
本当だったら値段なんてつけられないけど、
売らないと生活できないしって思ってんのかな
アーティストでない自分には、そこはちょっと興味深い
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表紙のマドンナの絵が目を引くこの本。ムンクが生涯にわたって書き続けた日記や手紙、文学スケッチなどを、原田マハさんが英語から日本語に訳していて、元になる英語も同時に載っています。絵や写真も載ってます。
ムンクの一生と作品を知りたくて手にとりました。が、下地となる素養がある程度ないと、折角の書簡集があまり意味を持たないようで残念でした。
ただ、ムンクの書く文章はどれも不安や被害者意識に苛まれていて、死を身近に感じさせるものでした。
好きだった文章を二つ…
○私たちがともに過ごした時間、
一緒にいたすべての瞬間。
ふたりで並んで寝転んでいたときや、
フィレンツェの街の名所を訪れたとき。
陽光溢れる街を一緒に歩いたときや、並んで座っていたとき。
快楽の絶頂の瞬間でさえ、幸せは、
かすかに開いたドアから差し込む光のようだった。
それは私の陰鬱な独房を、人生のきらびやかなパーティールームから切り離すドアからだった。
○自分の家、
自分だけの場所にいるのは、
不思議な気分だった。
誰にも邪魔されない、自分のものである場所。高級でもなく、たいしたものじゃない。
けれど、その庭にあるすべて、
木、石、鳥、浜辺、
そして石に打ち寄せる水。
すべてが自分のものだった。
もう少しムンクについて詳しく知って、改めて読みたい一冊です。
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ムンクとはこんなにも語る画家だったのか。その言葉は辛辣で狂気にも思える。人生に絶望し、怒りが溢れだすような。ムンクの日記なので文章の内容はわからないのもあったが、感情の激しさは伝わってきた。
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以前ムンク展に行った事があったのと 大好きな原田マハさんだったので 手に取りましたが ムンクの日記や手記なんですね。
なんだか 人間くさい部分も 見えて ムンクが少し身近に感じられました
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原田マハさんは、学芸員の資格を持っている、と図書館員さんにお聞きしました。
「叫び」で有名なムンクの書簡などを集めてムンク大好きな原田さんが翻訳したものです。
ムンクのことは殆ど知らない自分でしたが、読んでよかった。
ムンクの絵や、ムンクの写真などが多くてすぐ読めちゃいます。
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ムンクの絵の裏側にある感情が垣間見えてきて、作品に深みが出てくる。人間としても孤独と戦う美しさのようなものを感じた。
原田マハさんの翻訳がよい。まえがきからのナラティブで進むといろいろなものが見えてくる。
と同時に英語がある。英語(あるいはもともとのノルウェー語も?)は愛を語るのにこんなに向いている言葉なのか、と感じた。
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原田マハさん翻訳、というので手に取った本。
ノルウェー生まれの画家、ムンク。
絵だけではなく、12,000点以上もの文章を残しているという。
その一部が英訳され、それをマハさんが翻訳したものが本作品。
つまり、これは所々に絵を挟んだムンクの書簡集です。
あの「叫び」で有名なムンク。
生涯にわたって様々な文章を書き続けていたようです。
散文詩、文学スケッチ、戯曲の草稿、旅行記に新聞記事。
雄弁な画家だったようです。
ただ、この作品に収められている文章は
どこを読んでいても苦しい印象を受けました。
自分の芸術が世間に認められないことへの憤りや、
心身の病を連想させる記述にあふれています。
「叫び」については、ムンクが感じた幻覚をそのまま絵に描いた
ということが書き記されています。
興味深いのは、マハさんの分かりやすく魅力的な翻訳。
ノルウェー語から訳された英文が同じページにあります。
どのページも短い詩のようですが、
その和訳に リズム感と、時にユーモアが感じられます。
原田マハさんの絵画への愛を感じました。
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マハさんが訳したムンクが残した言葉(文字)がおさめられています。
本書におさめられているのは私にはムンクの「苦悩」のように感じました。
生きることへの「苦悩」。
そんな「苦悩」を描いたのが世界的にも有名な「叫び」。
ムンク...「叫び」しかイメージできるものがありませんでしたが、表紙に描かれた「マドンナ」も彼の作品だったんですね。
ようやく興味を持ち始めたアートの世界。
少しずつ知識も入れながら、機会を見つけて自分の目で見ていきたいと思います。
説明
内容紹介
ムンクの言葉で新しい人生が目を覚ます。原田マハの名訳により待望の刊行。
懊悩と官能をつづった画家ムンクの『愛のぬけがら』。
生涯書き続けた創作ノートには、愛と死、人生がむきだしにしたためられていた。
旅先で見つけたこの一冊に震えが止まらなくなった大人気作家が、アートへの愛をこめて翻訳。
臆病なのに、取り返しのつかないことを繰り返してきた人生。道ならぬ恋の果て、相次ぐ家族の死・・・・・。
得体の知れない心の動きをエネルギーにした言葉たちは、読んだ人間の心を突き動かし、新しい人生を呼び込む。
「生きること」への恐怖と不安を、鮮烈な輝きに変化させるメッセージの数々。
著者について
ノルウェー出身の画家。1890年代に象徴主義者として頭角を現し、20世紀初頭から表現主義芸術の先駆者となる。「叫び」をはじめ数々のモティーフや技法に関して、粘り強く試行錯誤を繰り返したことで、世界の美術史においても、きわめて独特な立場を得る。
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スケッチブック、ノート、手紙などに書かれたムンクの言葉。マハさんの翻訳ということで手に取った。並列して、英語の文が掲載されているが、実際には、この英語の文自体が翻訳文で、元はノルウェー語か? ムンクの絵画、写真が多く掲載されているのも、絵画だけを画集のように眺めて、楽しむことができていい。「私のアートは、人生との不和の理由を探って考えあぐねたことに始まっている」「生まれたときから、私のそばには不安の天使、悲しみの天使、死の天使がいた」など、不穏な言葉が、ムンクの絵画を理解する上で、大きなヒントになりそう。
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ムンクって聞くと、「ムンクの叫び」が
一番最初に思い出される。
(ってか、それしか知らない…)
そんなムンクは、たくさんの文章を残してくれており、
それをマハさんが訳したものでした。
なんだか、ムンクが考えたことを覗き見る感じで、
ちょっとイケナイことをしている気分になったよー笑
写生をするのではない。
自然がいっぱいに盛られた大皿に
自由に手を伸ばすのだ。
見えるものを描くのではない。
見たものを描くのだ。
うきうきと君に会いに来て、
別れるときには
ぬけがらになっている。
マハさんも言ってるけど、ムンクは「言葉の画家」
なんだなぁーって思ったよ!!
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画家エドヴァルド・ムンクのスケッチやノート、手紙などから抜粋した文章をまとめ、原田マハが翻訳している一冊。
ムンク美術館の記載にもある通り、そして本書内でも記載があったが、ムンク自身が自伝的な文章をまとめて売ろうと考えていたこともあり印象に残るような文章を書いている、ように思う。というのは私は翻訳でしかそれを読むことができないからだ。本書だと原田マハの翻訳に依存しているわけなので、断言ができない。ただ美術館側も評価しているので間違いないことなのだろう。
彼の記述の中で、一番面白いなと思ったのは絵画の説明、解説なんて書けないよの部分。言語化できないから、絵をかいて伝えようとしているのに、と。絵画の説明や解説は本人の意思に関係なく、後の時代の人が書くものだもんな。それを画家の書いた文章で見れることが面白い。
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創作ノートやスケッチブックに書かれた文章や友人へ宛てた手紙の中から書き抜きされたムンクの言葉を集めた本。ムンクについてそれほど多くは知らないけれど、本書を読むと彼は偉大な画家であると同時に優れた文学者でもあったことが解る。ムンクが紡ぐ言葉ひとつひとつが重く深く響いて琴線に触れる。本書にはいくつかの作品と彼自身のポートレイトも掲載。ムンクについてもっと色々知りたくなった。
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私も読むまではいつものマハワールドたっぷりのムンクのフィクションを想像していた…
ムンクの言葉の数々を翻訳して本にしたもの。ムンクについては多少理解が深まるが、パラパラみるに限る。買ってなくてよかった…