親愛なるあなたへ
2024/08/01 19:22
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投稿者:ゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
カンザキイオリさんの曲が好きであの夏が飽和しているに続いて読みました。
前作同様そして、曲同様人間味溢れる内容で引き込まれました。
前半は春樹と雪の生活を覗いている感覚で普通の高校生の青春を見ている感覚でしたが、中盤後半で色々な事実が畳み掛けられ息をするのを忘れるほど引き込まれました。
綺麗事などがなく、人間の醜さや人間の裏を書いているのが読んだ後疲れてしまいますが、ハマる人にはハマります。
ハッピーエンドで終わらない所が現実味があって好きです。
色々な登場人物の目線で何回も読みたいなと思いました。
次回の新作も楽しみです。
「親愛なるあなたへ」
2023/04/02 11:49
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投稿者:ゆーす - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作「あの夏が飽和する」もかなり面白かったのですが、「親愛なるあなたへ」は前作からの期待を超えるものとなっていて面白かったです。
この作品を読むまでカンザキイオリさんが創られた「爆弾」を聞いた事がなかったのですが、聞くきっかけとなりました。
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カンザキイオリさんの作品に登場するキャラクターは、みんな主人公なんだなぁって改めて感じられる作品でした。
前作同様、楽曲と共に、楽しみたいなって思い。小説を読み終えた後は、『爆弾』や関係があると思った曲を聴きに行ってきました。
正直、セルフボーカルになってから少し離れていましたが、小説を読んでまた色々な曲を聴いてみようかなぁと思いました。
私の思っていた『爆弾』と小説の内容がまるで違ったので、それがまた新鮮で、曲を聴いた際の印象も変わりました。
やっぱり、楽曲と共に楽しむことができる本だなぁと再度思いました。
ただ、前作同様、ひたすらにドロドロで重いなぁとも。少し、情報量というか内容が濃すぎるので情報処理が追いつかないのと物足りなさが個人的にありました。
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なんか特徴のある文章だなぁって最後に作者のプロフ読んだらボカロPさんで、あー納得。カンザキイオリはプロフ見るまで一切情報なしで読んだ。
歌詞作ってる人が小説書くと、同じワードを連発して羅列するようだ。読んでてしんどい。強調したいのか心情を文章に表したらこうなるのかもしれないけれど、実際文章にすると読み手にしたら鬱陶しいこの上ない。
いつ二人は出会うのだろうと期待して読んでいたら、あーこういう事か!って驚きと意外さがありこの後の展開が楽しみになったのもつかの間。
一転してこれまでの世界観をぶっ壊すほどにおどろおどろしいものに変わり登場人物が狂いだす。まさに狂気の世界にどんでん返しとなり急に気持ち悪くなる。
そして後半は糞小説の定番ともいえる手紙と日記。都合はすべてこの二つでどうにでもなり、お前実際日記にそんなこと書くか?いままで手紙にそれだけびっちりすべてを詰め込んだもの書いたことある?って言いたくなる。
キモいの一言でなんでもOKの世界。
小説舐めてるの?って後半はもう惰性で読むしかなかった。せっかくのあの瞬間のワクワクを返してくれよ...
中盤までの評価は3、後半0。総合星2。
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人は人と交わらないと生きていけないのだ。
交わって、依存して、すれ違わないと何者にも、何にもなれない。
私は私だけのもので、私がどんな人間になるかは、私だけが決められる。
一瞬一瞬を大切に生きなきゃ。
その全てが風化していくのよ。
二作品目というのは、ずいぶんとプレッシャーなのだ。
好きなように好きなものをやりたい。
好きな人に、好きだと言いたい。
好きなものを、好きなように書きたい。
頼ろうと思っていたわけじゃないけど、助け合うのが人間じゃん。
自分のためじゃなく、誰かのために空気を読む。
誰かのための特別な人間でありたい。
見返りがないと、好きと言い続けるのは苦しいことに。
無償の愛を与えられる人間なんて一握りだ。
好きな気持ちは大事にした方がいい。
傷つくことも、悲しむこともあるだろう。
だけど、そんな時間を全て吹き飛ばすほど、何かを好きになる、何かを愛するということは美しいんだ。
好きって言う感情は、コントロールなんてできないけど、嘘をついてはいけないでしょう。
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Amazonの紹介より
小説家を目指す春樹。ミュージシャンを夢見る雪。そして、二人を見守る人たち。
それぞれの哀しみを背負いながら、高校3年間、寄り添うように生きていく。
ところが突如、平穏な日々に悲劇が訪れた。
隠蔽、苦悩、決断の果てに待つ衝撃の結末とは?
すべての答えは卒業式当日。
私は、あなたの「爆弾」になる――
最初は青春小説として楽しめたのですが、中盤からミステリー色が加わると、ジェットコースターのように感情の起伏が激しくなっていき、いつの間にか引き込まれていました。
基本的に小説家を目指す春樹とミュージシャンを夢見る雪の二つのパートを交互に進行しながら、高校生活を送ります。
てっきり、同じ学校、同じ日々を過ごしている⁉︎と思ったのですが、そうでもなさそうです。
2つのパートが一つに繋がった瞬間、「え!?」と驚いてしまいました。そして、ある人物の行動。一体どうなっているんだろうと驚くばかりでした。
そこからはミステリーへと変わっていきます。青春だった日々とは一変するので、なぜそのような行動をとったのか?がポイントになっていきます。
様々な伏線が一つに集約されていく描写は、スッキリ感でもあり残酷でもありました。
もう春樹が辛くてたまりませんでした。
そして、全てが分かった後の雪の行動。果たして、雪は無事なのか。モヤモヤな気持ちで終わりましたが、元気であってほしいと思います。
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ほう…なるほど?もうとにかくいろんなことが入り混じってる。成るように成る思考の私には、もうレーシングカーが頭の周りをひたっすらブンブンブンブン走ってるイメージだった。
結構重かったなぁ。でも悪くなかった。
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高校の卒業式までに読むことが出来て良かったです。高校を卒業したら私は県外に行き、離れ離れになってしまうで、最後に思いを伝えてみようと思います。ありがとうございます
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読む前のこと。「爆弾」という曲を聞いた。
「あなたのすべてをぶち壊すような、そんな夏になりたい」
どういう意図なのか、すごく考えた。
読み終わって今、雪ちゃんの全てがわかった訳では無い。だけど、愛する人、過去に囚われる大切な人を守るために「爆弾」となった雪ちゃん、あなたは本当に儚くて、素敵で、綺麗。
ありがとう。って伝えたい。
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やっぱり、究極の愛の形は罪の共有
最近こういう小説ばかり引いてる。中身は知らずに図書館で借りてるから読み終わるとちょっと疲れる、、、
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小説家「ハル」
ミュージシャン志望「ユキ」
ふたりの高校生の創作に対する姿勢と意欲、複雑な環境に生きる彼らのアツい昂りをストレートに描いた青春小説
彼らの心の叫びに、照れちゃいそうな甘酸っぱい気恥ずかしさを感じます
自分もそれなりに年齢を重ねてきたのかな…
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「あの夏が飽和する」に続いての書籍化でとても心待ちにしていましたが、本作も度肝を抜かれました。
個人的に文化祭当日からの展開が衝撃で、話の時間軸が一瞬で変わったことです。
時間軸が変わったことで内容がこんがらがるかと思いましたが、さすが音楽アーティスト。心情や情景の表現が上手く、スッと理解して読み進められました。
主人公たちが高校生なので、勉強に友達に恋愛に、一喜一憂しています。
もう社会人の僕には昔の話だーなんて懐かしさを覚えながら読んでいた中で、今大人になってから改めて考えさせられる言葉がありました。
「好きなときは好きで、嫌いなときは嫌いで、それでいいじゃん」
意外と難しくてなかなかできない人が多いかと思います。
大人だし好きなことしかしないで生きていくなんて無理、嫌なことでも我慢してやるのが大人だ、などなど、、、
でも自分が好きなことを好きな間は好きなだけ楽しむ、仮に嫌いになったとしてもべつに悪いことじゃない。
好きなものを好きでいれるときは全力で好きなものに時間や愛を注ぐ。
我慢は大事だけど、みんな我慢しすぎてると思う。
少しくらい好きなことに力を注ぐ方が、生きてて楽しいんじゃないかなって思いました。
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前半がしばらく日常的な生活の内容で
少し退屈だなと思いつつも完読。
最後の方でやっと展開が変わり
まさかの事実に最後まで読んでよかったです。
小説を書くのが好きだが、父の影響により
ハルが好きなことを好きだと言えない感情に
凄く共感しました。
それぞれが背負う罪、夢、愛どれも素敵でした。
よく前に爆弾を聞くことで
更に、楽しむことができますのでお勧めです。
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愛したり愛されたり、誰かを大切に想うことも好きなものに好きだと言えることも素敵だと思う。
批判されても好きなものは好きでいたいと思った。
p.s 死にたくてたまらず「命に嫌われてる」YouTubeで観ていたらこぼれ落ちた涙でカンザキイオリさんの登録ボタンが押され、この本を読もうと思った。
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好きなこと、自分がしたいことに前向きになれない気持ちって凄く心が痛くて絶望感も覚える感情にもなってく...
途中、あーそういうこと?って頭がちょっとバグっちゃう話しの流れでとてもおもしかったです。
登場人物の好きがいっぱい感じられる内容です。