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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
世の中の立場上、弱い者が虐げらるのはよくないことであるという作者の想いがあるのだろうか、憤りを想いながら、読み進めた。シーボルト事件を題材にした物語であるが、二人の姉妹の懸命な生き方に、心惹かれる。悪意を隠さず確信犯として蠢く悪党があれいば、一方で、良かれと思い功名心だけで動いたために、周囲に禍をもたらす人も、いるものだと。
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【江戸後期、蘭学への熱が多くの人を動かした】江戸参府のオランダ使節定宿「長崎屋」の美しい姉妹が巻き込まれる一大疑獄「シーボルト事件」を、青春群像劇として描いた傑作長編。
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長崎出島から江戸へ来るオランダ人のための宿屋の娘が主人公。怪しげな猿を連れた武士、貴重だが出どころ不明の万能薬などいかにも何か起こりそう。そしてかの有名なシーボルト事件に巻き込まれてゆく。事件についてははっきりわからない部分も多いが、多くの人が影響を受けた事は間違いないだろう。大切な人を守りたい気持ちが強く表れている。
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江戸の一大疑獄、「シーボルト事件」時代を動かす、若者たちの熱い恋。オランダ宿「長崎屋」の美しい姉妹と、蘭学に命を捧げた男たちの、極上の歴史ミステリにして清冽な青春小説。
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シーボルト事件含めた物語。
本編では、日本地図流出のみならず、江戸城見取り図流出まで疑惑を広げています。
主人公は江戸に参府したオランダ人向けの宿泊施設・長崎屋の姉妹のるんと美鶴。彼女たちの周りで起こる様々な事件。万能薬にまつわって、回船問屋の番頭が不審死。サルと連れた怪しい武士。さらに、長崎で変死した丈吉。
だれが、番頭を殺したのか?
丈吉の死の真相は?
そして、シーボルト登場
描かれるシーボルト事件。
事件の真相が明らかになるとき起こった江戸の大火事。
その大火事の真相
といった展開です。
ミステリっぽい展開で楽しめました。