学生時代の友だち
2022/12/20 19:50
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
編集者と、作家。しかし、このくらいで殺意ねえ……などと思いました。それよりも、作品の中の小説が、ちょっと変わっています。これだけを独立させて小説には……さすがに、しにくいような作品でした
作中作が面白い。
2022/11/04 19:16
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投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
犬を飼う。という作品。
動物虐待なの?!と思いきやページを捲ると犬=○なのか!笑
男性は見るとヒュンとしそうだなぁ。とか思いましたが
私は普通に面白かったです。
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小説の物語と編集者である梨帆の現実のストーリーが交互に語られる。
小説パートはモラハラ夫との生活にピリオドを打とうとする主婦が嫌ミステイストで、現実パートは仕事やプライベートでの行き詰まりに苦悩している梨帆の心情がストレートに語られる。このフィクションとノンフィクションのバランスが絶妙で、ラストの融合には心躍った。
冒頭の短編は、かなり強烈です
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作中小説との掛け合いで、吸い込まれるようにのめり込み、イッキに読み終えました。
ここ数作は社会派作品が続きましたが、今作は純粋に楽しませて頂いた映画のようなエンタメでした!
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2022/03/11リクエスト 7
文章自体とても読みやすく、さらさら読める。1つ目の小説にも、2つ目の小説にも、この話全体にも、どこか共感できない私がいる。
男性作家がよくここまで、女性の内面に踏み込めた、(この表現も今の時代はアウトかも)とは思うが、男性からの目線が少ないように思った。
もしかすると、冒頭の犬を飼う、が一番衝撃的かつ面白かったかもしれない。
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パソコン復活しました。今日午後イチでK‘s電気さんにきてもらいました。10分少々で直ってしまい。あーよかった!
私はパソコンが壊れるとパニックになって体調おかしくなります。
ご心配くださったゆうママさん本当にありがとうございました!
初読みの作家さんです。ずっと勘違いして、葉真中顕(あきら)さんという男性作家さんだと思ったら、葉真中顕(あき)さんという女性だったの?どう考えても女性の作品なので思ったのですが、あとからレビューを拝見すると男性?って書かれていて2度びっくりしました。
葛城梨帆という小説の編集者のところに送られてきた、『犬を飼う』という短編小説からこの作品は始まります。『犬を飼う』は近未来小説で人間の野蛮な男性が犬になってしまい、人間は女性だけになるというストーリーです。
梨帆は志村多恵という50歳の女性が送ってきたこの小説を強く推しますが落選します。
梨帆は多恵に「また作品を送ってください」と言います。
多恵は7年後『長い午後』という私小説にしか見えないものを送ってきます。
それは人生の選択を要所要所で間違えた女性の話で、離婚経験のある梨帆は深く共感します。
人生のいくつかあった女性としての選択をもし、あの時、ああしていたら、していなかったら…。
主人公のター坊は望まぬ妊娠をして、その相手の男に愛されていると無理やり思い込み、望まぬ結婚をします。
この話に救いはないのかと思いながら読みつづけました。
編集者である梨帆も、この作品にまた違った意味で共感します。
なんて淋しい話だろうと思いながら読みました。
そしてミステリーだと思って読んでいたのに全然ミステリーじゃないなあと思いながら。
そしたら、最後に震撼する話でした。
それにしても、この作品や作中作に登場する女たちはなんて哀しいんだと思いました。
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久々の葉真中顕作品、たまたま気づいてしまったんです。
本書の発売日当日に...そしたら我慢出来ず、仕事を早目に切り上げて有隣堂へ。
そこからの一気読みとならなかったのは本作が決して満足出来なかった訳ではなく、単純に期末で仕事に忙殺され、帰宅してから寝落ちまでの時間が短すぎるというだけのことです。
「ロスト・ケア」で感銘を受け、積読もありますが、これで4冊目の読了となりました。
主人公は編集社に勤める梨帆ですが、本作に限ってはもう1人の主要登場人物である多恵とのW主演って感じでしたね。
それぞれの立場で進む物語は後半で一気にクロスします。
「社会派」ってイメージが強く、改めて本作がミステリー作品だってことに気づかされました。
説明
内容紹介
新央出版の編集者・葛城梨帆の元に突然、原稿が届く。それは以前新人賞で落選した志村多恵からのもので、学生時代の友人が時を経て再会するところから物語は始まっていた。立場の違う二人の会話はすれ違い、次第に殺意が募っていく。「いっそのこと、最後にこの女を殺してやろうか」――。そんな物語の女たちの苦境に思いを馳せるうち、梨帆自身も忘れられない出来事と原稿内容がリンクし始める……。
私たちのシスターフッドがここにある、著者渾身のミステリー。
著者について
葉真中顕
1976年東京都生まれ。2013年『ロスト・ケア』で第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビュー。2019年『凍てつく太陽』で第21回大藪春彦賞、第72回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。
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「逃げ切るまでが完全犯罪だよ」作家と編集者、本当に殺したいのは誰? 私たちのシスターフッドがここにある、著者渾身のミステリー
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編集者として働く葛城の元に一つの原稿が届く。それは昔新人賞に応募してきた志村の作品だった。当時は受賞間違いなしと思っていたが、作家からは不評だったこともあり落選となった。その後会社では、事業が縮小し、新規の小説部門は無くなっていた。
どうして、今頃送ってきたのか?疑問を持ちつつ、原稿を読んでいくうちに、いつしか内容が、自分の経験してきた出来事とリンクし始めていく。
作品の内容は夫や息子に殺意を抱いていく内容だが、果たして、これは志村の実体験なのか?
葉真中さんの作品というと、ゾワゾワとした不気味さや不穏が漂う雰囲気が印象的なのですが、今回はちょっと変わっている印象がありました。
今回は起きている事件を探るのではなく、起きているのでは?という心をぐらつかせるような焦らしをさせてくれます。
志村の描く小説の世界観が実体験なの?と思うくらい、丁寧な心理描写にグイグイ引き込まれました。
葛城のパートでは、段々と明らかになっていく過去の出来事にちょっと恐かったです。
どちらのパートも、女達の苦悩や夫に対する不満などを描きつつ、段々と不穏さや不気味さが増してきている印象がありました。
夫と妻、どちらが「悪」なのか?最初は男に非があると思ったら、次第に女も・・・という展開なので、見る目が変わっていきました。
それだけ、物語から放つ文章の魅力があって楽しめました。
実際の作家さんもそうですが、この人がこんな雰囲気の作品を書くんだという驚きもあるので、人は外見で判断しちゃいけないんだと改めて感じました。
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新人賞の応募作『犬を飼う』で始まる本作は、7年後に再び編集者の元に送られてきた同じ作者の作品『長い午後』と並行して進む。編集者・梨帆は家庭も仕事も思うに任せず、作家志望の多恵が実体験を作品に仕立てていると思い込む。読みどころは作中作と現実のリンクだろうか。読売オンラインで連載された作品のためか、新聞紙上で騒がれた事件が反映されている点も面白かった。
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不穏な空気から逃れるように、先へ先へとドキドキしながらページをめくる。
作中作にどんどん飲み込まれ、現実世界をうねり上げていくミステリーに、気づいたら追いかけるように夢中に!
女性の強いられている環境や理不尽な想いが、ありありと描かれていて、共感の渦に巻かれる。
長い長い午後の中、私たちはこの物語を手に入れた。
女たちは理不尽な世の中に立ち向かい、言葉の力を武器に共闘していく。
生きづらい社会に流されるのではなく、地に足をつけて、新たな社会を切り拓いていく。
物語の力を信じて、自由を手に掴み取る。
そんな勇気が湧いてくる、私たちのためのシスターフッドを描き出した作品!
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「女の午後は長いというけれど、私の午後はいつ始まったのだろう」
という、この一文ですでに心をつかまれてしまう。
作中作の小説と、それを書く一人の女と編集者の女との物語とが、絡まり合い溶け合い混じり合っていく。
物語の生まれるところ。そして物語を紡ぐ女の時間。長い午後を生きる私の物語でもある。
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差別/富の集中/戦争の三悪がなくなった未来
その原因は男。遺伝子操作で妊娠しなくても子供が増やせる。誰も男を産まなくなり男の数は減少。ついにいなくなった。男の脳をいじり犬として女のペットとなっている。
犬を飼っている少女達。発散させる為に犬を殺す。懐いてきた犬の太郎の勃起した陰茎をカッターで切り落とすところで終了
応募していた小説だった。同世代の女編集者は最終選考に残すが最終選考で落ちた。著者の女性は30年後に小説を送ってきた。
結婚して子供は就職して家を出た。デキ婚の夫は定年退職。コンビニでレジの女にクレーム。義父が死に義母をひきとる。介護生活。
下の世話をする。惚。それでも姑を自分を他人扱い。自殺をする為に外出。電車に飛び込む直前に高校時代の女友達と遭遇。彼女は未婚。国立大から総合商社。現在は独立企業。
男が犬になる小説を昔、読ませた。才能がある、ユニーク。自分はこの友人が嫌い。殺すことに。年末、帰ってきた息子と酒を飲む夫
煉炭で二人を殺す。正月は二人を庭に埋めた
夫と息子は年末旅行と連絡してある。三が日の後、二人失踪届け。友人を殺して庭に埋める所で終わる。
女編集者は出版不況で別部門へ。売れない作家にエッセイを書かせてベストセラー。
結婚、上司だった夫の許可なしで中絶、離婚。夫は女流作家と結婚、子供が生まれた
30年前には出版できなかったが今回は出版
作家に会いに行く。小平駅近くに引っ越していた。ストリーと自分が重なる。普通の50代オバさん作家は、私が実際に殺人などしていないと言われる。編集者は堕胎したとき、別れた夫から、人殺しと言われていた。
作家に私も同罪です。
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書籍編集者と彼女に関わる3人の女性作家との話。
小説の新人賞に応募した主婦の作品から話は始まるのですが序盤に登場した「犬を飼う」が、最後飼ってた犬が実は…というのがショッキングで先を読むのを躊躇ってしまったんですが、次の作品の「長い午後」で徐々に犬を飼うを書くきっかけ、作者の事がどんどんと明るみになっていき続きが気になってしょうがなかったです。
最後の含みのある終わり方がなんとも言えない。どちらにも取れるし、編集者の梨帆が加担しようとしている感じも何とも言えない苦味がある。
本ができたら中堅作家の友江に送りたいと言っていたが、これを読んで友江がどう思うのかが気になりました。
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葉真中顕のロング・アフタヌーンを読みました。
主人公は出版社に勤める女性。
応募してきた作品で飛び抜けて良いと思った作品が、審査員に酷評。
出版社も不景気で小説部門から撤退。
出産のことで夫とも揉めて離婚と人生が上手くいかず死のうかと思ったとき、前に押していた作家から長い午後という作品が送られてきました。
本の流れが、小説の内容と交互に書体を変えて出てきます。
なかなか面白かったです。