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瀬尾まいこさんの世界観に今回もスッと入り込めました。表題にもなっている「夏の体温」は、短い夏の間に少しずつ友情を深める2人に癒されました。
入院中の毎日の様子も丁寧に描かれていて良かったです。
「魅惑の極悪人ファイル」も意外な方向に物語が進んでいって、先がどうなるのか気になりながら読んでいました。
3作品とも瀬尾まいこさんらしい優しさが感じられました。
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短編二作と掌編一作からなる作品集でどれも出会いがテーマとしてある。入院先で、小説を描くために、クラス替えでと様々な出会いが描かれている。どんな人なんだろうと窺う時間からその人に一歩近づこうとする瞬間の心の動きが面白い。たまたま出会っただけの人が自分の何かを変えて世界を広げてくれるきっかけをくれる。その一瞬を捉えた作品集で大きな展開や出来事がなくても読後も鮮やかさが残り続ける。
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瀬尾まいこさんって感じの本だった!出会いをテーマにした短編3つ。もうすぐ春だし新しい出会いがあったらいいな〜
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『夏の体温』も『魅惑の極悪人ファイル』も『花曇りの向こう』も、とても良かった^_^
友達って、友情っていいなぁって改めて。
その人の存在がとても大きな力になるんだよなぁと。
『夏の体温』の方は入院先で出会った子ども同士の友情を描いてて、お互いを思う優しさにラスト泣けました。
『魅惑の極悪人ファイル』の方は、何回か吹いたwww瀬尾さんが描くこういう女子が大好きです笑
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ここ数年(「その扉を叩く音」「夜明けのすべて」など、、)、瀬尾さんの作品に共通しているテーマを今回も本書から受取りさせて頂いた印象です。
それは、心に何らかの問題を抱えた主人公(登場人物)が、ともすればネガティブで塞ぎ込んでしまいがちな状況に対し、周囲とのコミュニケーションや、人とお互いに認め合う気持ちで、心の明るい方向へ導かれていく。
優しさと希望に満ちた物語、、
お互いに認め合う、共生の心だと思いました。
瀬尾さんのような小説家が居てくれて本当に良かった、そう感じた作品でした。
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「夏の体温」「魅惑の極悪人ファイル」「花曇りの向こう」の3編。
どれも優しさと温かさ、そして友情がひしひしと感じられた。
「夏の体温」は、小学3年の男子の話で、一ヵ月以上も入院している瑛介が出会ったのは壮太。
彼の第一声が、「チビだけど、九歳」と陽気に挨拶する明るい声。
彼は、低身長の検査入院なんだが、飛び抜けて明るく元気で頭の回転も良い。
そして、遊びを考える天才。
すぐに打ち解けた二人。
検査入院の壮太と一緒にいられるわずかな時間で、楽しくてかけがえのない思い出をつくる。
壮太の低身長を受け入れる姿勢に勇気を貰い、
可能性のないことを願ってるより、この身長で生きていく方法を考えるという、逞しさを感じた。
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やっぱり瀬尾まいこさんの書く話は良い。冒頭を読んだときは「何・・・?」と思った「魅惑の極悪人ファイル」が特に好き。
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短編が3編入っている作品で、それぞれがまったく性格の合わない人同士なのに少しずつ何故か仲良くなっていく温かい話です。小児科の入院で2人の少年が出逢う夏の体温が好きになりました。
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「出会い」がもたらす「奇跡」を描いた全3篇収録の瀬尾まい子さんによる短篇集。入院することになった小学三年生の男子が病院で出会った友人と過ごす夏物語、小説執筆のネタ探しに苦労する女子大学生が「腹黒い」と周りから言われている男子学生に出会い変わっていく物語の2編が中心。小学生・大学生時代を再体験できるノスタルジックな感じで、読み手の年代によって作品から受け取る印象が変わってくると思う。読後感もよく、読むと心が浄化される、瀬尾さんの作品好きにオススメ。
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母目線で読んでしまうと病気の子どもの話はやるせないですがどんな環境でも馴染んでいく慣れてゆくんですよね。ほっこりな話3編でした。
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“低身長”の治療なんて初めて聞いた。成長障害の一種か。小学三年生で入院生活。前向きに生きる姿にほっこり。「おみそれー」最近は死語かも。“ストブラ”=腹黒と共に、機会あれば使ってみよう。
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瀬尾まいこさんの本が好きなひとつの理由として、子どもの内面が丁寧に描かれていること。瀬尾さんの本の中に出てくる子どもは少し大人びているように感じるけど、実際の子どもも本当はこんなふうに感じていたり考えていたりするんじゃないかと思う。今回は病気があり、長期入院している子どもの話。その心情がとても丁寧でどんなふうに作品を作られているのか気になるほど。
僕ら子どもにとっての1日を、大人の感覚で計算するのはやめてほしい。この一言なんかすごく子どもの感覚を表している。大人になると1日、1か月、1年はあっという間だけど、子どもの1日、1年ってすごーく長かったなぁって思い出した。
病気で入院しながら過ごす子どもたちの1日1日って、とてつもなく長くて永遠のように思えてしまうんじゃないだろうか。そこで出会う子ども同士の素直なやり取り。その出会いも子どもにとっては大きいということを感じた。
2人がさよならをした後から、涙。たった3日、でも子どもにとっては大きな3日。そういう感覚を描けるのはすごいなぁって思う。
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短編3つ。
人付き合いの話。
子どもでも大人でも他人との距離感は難しい。
1話目表題作、入院という非日常の中での出会い、仲良くなると別れる寂しさがあって…
2話目、大学生の不器用な二人にほっこり。
友だちって?腹黒=スタブラ。
3話目、転校生の不安感、転校したことないけど、きっとすごいアウェー感あるんだろうな!
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子供の頃って、子供なりにいろんなことを考えていましたね。大人から見るとおかしな行為にも子供なりに立派な理由がありました。
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ほっこりする短編集
ストブラの話は先がちょっと読めちゃったけど
人の汚いところとか含めて「あぁ、そうだよねぇ」ってなった