紙の本
フワッとした明るい終わり方の三つの短編
2023/04/24 20:58
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投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作はちょっと難しい病気で数ヶ月入院している8歳の少年瑛介と、低身長の検査入院の壮太との2泊3日の交流を描いたもの。
物語は瑛介の一人称で語られていますが、なんぼ病気をして大人びているとは言え、語彙が豊富すぎてちょっと違和感がありました。
壮太の明るいキャラクターは良かったです。こちらも8歳とは思えない洞察力ですが、私が無知なだけで、病を抱えている子たちはこんな感じなんでしょうか。
3作とも、続きが読みたい所で終わっている感じでした。特に3作目は「え、ここで終わるの?」と思ったくらい短かった。
明るい終わり方で良い雰囲気なのですが、個人的には、初期の瀬尾さんの「天国はまだ遠く」や「強運の持ち主」のような少し変わった長編もまた書いてくれないかなと期待しています。
紙の本
とりあえず出した?
2022/08/07 11:04
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
実質、短編2本だからなあ。
瀬尾さんの作品は売れるから、もう一つ足して出しちゃいましょうよ、って感じ?
2本目がそこそこおもしろかった。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
友だちというか、知人の段階かもーの関係の人についての物語です。小三の男児たちの入院なかのお話より、短編だけど、大学生のお話の方が好きかな……。なぜなら、二人は小三にしては大人びた感じだったしね。その点大学生は……。
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表題作の夏の体温がすごくすごくよかった。
というのも、入院中に読んだからかなおさら感性が高まっていて、ボロボロ泣きながら読んだ。子どもが出てくる作品ってやはりイキイキとしてる。舞台が病院であっても。瑞々しい物語たちを読めて心が温まった。
魅惑の極悪人ファイルも、優しい話でホッとした。
教科書掲載の花曇りの向こう、今の中学一年生はこんな素敵な話を教科書で読めるんだ、いいなぁ。
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図書室本。 人付き合いがメインの短編小説3作
夏の体温 入院中の小3男子の数日間 友情が熱い
魅惑の極悪人ファイル 瀬尾まいこの書く腹黒とは
花曇りの向こう 中学の級友 川口君と仲良くなれるのか
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小児病棟での退屈な毎日そこへ同じ小学3年生の子が入院してくるもうこの友情と遊びがとても良い印象でした。短い2日間でしたが楽しんでいる2人がとてもやさしい気持ちにさせてくれました。退院した壮太の手紙、短かったけどいいなぁと思いました。あなたも読んで感動して下さい。極道人とは思えない倉橋のキャラクターが好印象でした。瀬尾まいこさんの作品が国語の教科書に載るなんて最高です。
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読みやすく、あたたかいお話でした。
自分が病気してることで不幸せなのか、もっと重い病気を持ってることに比べて幸せなのか、わからないという主人公の気持ち。小学生の年齢なりに考えて毎日を過ごしている姿が印象的で、ユーモアあふれる瀬尾さんの言葉とともに描かれていました。
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大好きな瀬尾まいこさんの新刊。
やっぱり優しくてじんわりくる!
出てくる登場人物が、なんか愛おしくてみんな好き。ストブラ、嫌いじゃないぞ!
次回作も楽しみ。
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1人でも平気だとふるまっていた人の心の扉を少し開けてくれる、そんな短編3作。自分の孤独や辛さをどう処理していいか分からない瑛介と壮太の数日間「夏の体温」。小説のネタの為に声をかけた倉橋とのやり取りで自分を見つめる「魅惑の極悪人ファイル」。瀬尾まいこさんの物語、本当に大好き。特に「魅惑の」方はすごく良かった…。何度も読みたい作品。
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大好きな瀬尾さんらしい短編集。
深く心に刻まれるわけではないけれど、ほんのり優しく包んでくれるような物語たち。
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プルーフもらったので
「薄いしすぐ読み終わるな」
という理由で読んでみた
温かい気持ちになるか
と聞かれたら
個人的にはそんなことなくて
悶々と考えさせられる話だった
いや違う、そうじゃないんだよ…
って
悶々と考えさせられる話
そうかそうなのかも
って
腑におちるようでもある
くそう、そういう風に見るのか
って
悔しい気持ちにもなる
なかなかよかったんだけど
これを記憶にとどめておけるか
自信がないので
星は3つ!
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夏の体温
魅惑の極悪人ファイル
花曇りの向こう
夏休み、小学3年生の瑛介は血小板数値の経過観察で入院している。退屈な日々を送る病院で、低身長の検査入院らしい同学年の壮太に出会い…。
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苦手な人はいるかもしれないけど
嫌いな人ってなかなかいなかったりする。
苦手って思っても違う一面見たら
そうでもなかったりするし。
ストブラみたいに生きられると幸せそう。
花曇りの向こう
短いのに圧倒的な存在感ですき。
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*「夏の体温」
舞台は夏休みの小児病棟。入院している小学3年生の瑛介と検査入院でやってきた壮太。
2人のひと夏の出会いが生んだ友情を描いた短編。
そこにいるだけで周囲を笑顔に明るくしてしまう壮太くん。遊びの天才だと思う。
壮太くんの話す言葉は真っ直ぐで、受けとる側の気分まで晴れやかにしてくれる。
読後感も良く、素敵な作品でした!
*「魅惑の極悪人ファイル」
瀬尾さんが描く“極悪人”と聞き、いったいどんな悪人が登場するのかとワクワク♪
現役大学生小説家・大原さんと取材対象である腹黒な悪人・倉橋さん。
2人の取材の様子で物語が展開。本人の目の前で想像をふくらませ創作をボイスレコーダーに録音する様子がおもしろい。
「極悪人ファイル」なのにこんなに和む物語にしてしまう瀬尾さん、さすがです。
*「花曇りの向こう」
中学入学と同時に転校し、お婆ちゃんと暮らしている明生。誰も知り合いのいない学校に通う不安が、かつての我が子と重なった。
取りあげられたエピソードに思わず笑みが浮かんでしまった。
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相手がどう受け取るか までを考えたら気を使ってしまったり何も話せなくなってしまったりするけど、壮太はケロっと言ってのける。周りは返答に困るかもしれないけれど、自分はチビだーって言う。まっすぐで裏表もなく、余計な深読みもいらないそのままだ。みんな違ってみんな良いってのがきっと彼の中にあるからこそなんだと思う。
お別れが近づいたときに「二人で遊べないの、一緒だろ?」って言ったあの言葉がもうグッときた。
ストブラもある意味同じタイプかなーと今ふと思った。彼も好き。2人の組み合わせが好き。