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紙の本
シャーロキアンの鑑?
2002/07/28 01:01
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投稿者:木野下 - この投稿者のレビュー一覧を見る
冒頭の第1章に、本書を書き上げるために使用された文献のリストを配した、筆者入魂のホームズ研究書です。第2章には、実在の人物や架空の人物、時代を感じさせる出来事や道具などの様々なキーワードが並んでいます。その解説は、もちろんホームズ絡みのもの。さらに、その解説を書くために使用された、数多くの文献リストまでが付随していて、本文よりも参考文献のリストの方が長いくらい……。
作者の長きわたるホームズ研究の成果がまとめられた、素晴らしい本です。
紙の本
きみの行く道は果てしなく遠い
2001/09/10 18:16
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投稿者:小池滋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
名探偵シャーロック・ホームズの物語の愛読者であるだけでは満足できず、隅から隅まで、行間から紙背にまで目を光らせて研究する人を「シャーロッキアン」と呼ぶ。詳しくは今年4月29日の植田弘隆著『シャーロック・ホームズ遊々学々』の書評をご覧下さい。
植田さんの本はその文章の魅力で読者を楽しませてくれたが、それに負けぬほど熱心なシャーロッキアン水野さんのこの本は、より実用的な価値のある貴重な文献である。
ホームズあるいはその生みの親であるコナン・ドイルについての、ある特定な話題について知りたいと思う人に、その情報の出典をすべて教えてくれる。カバーに書いてある「ホームズ・ワールドのキーワード出典のデータベース」という言葉は、決して大げさではない。
例えば、ホームズがピストルを持ち、それを使ったことは物語に記されているが、その腕前の方はどうだったのか。相棒のワトソン医師ももと軍医で戦場に行ったこともある人だから、ピストルは使えたが、ホームズと比べてどちらが上手だったのか。
本書の286ページを開けば、答えを得るのに必要な参考文献が列挙されている。ちょっとだけ言うと、腕前はワトソンの方が上だったらしい。
副題に「登山口から五合目まで」とあるが、本書を通読すれば、筋金入りのシャーロッキアンは別として、普通の読者なら、もう頂上にたどり着いた気分になってしまうだろうが、ところが、どっこい、そうは甘くない。
六合目から先はもっとすごいのだ、と著者は言う。「筆者自身もこれから読者のみなさまとともに努力していかなければならない領域」だから「六合目以上のルートについては歩きながら自分にもっとも適したコースを探し出すことにし」たいとのこと。(まえがき)
どうです、勇気が湧いてきましたか? (bk1ブックナビゲーター:小池滋/英文学者 2001.09.11)
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