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『50代。老後のお金どう作ればいいですか』
読みやすさ ★★★★★
わかりやすさ★★★★★
網羅性 ★★★★★
【こんなひと向け】
「子育て。ようやくひと段落しそう。
将来のライフプランを考える年代に・・・。
でも、どのように??」
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2024年3月再読追加
1)削減効果が大きい固定費の見つけ方
①トータル総額を算出する。
1年間で?万円、10年?万円20年?万円
②本当に必要か?それとも必要ではなく欲しいものなのか?
①大かつ必要でなく欲しいものは削減対象に。
2)自宅がある場合のリースバック
ズバリ利用側は特にならない。事業会社側が10年で元がとれる仕組みとなっている。
3)IDeco、NISAで運用する投資信託は?
①信託報酬(手数料)が低い
②インデックス(指数連動型)
↓
著者曰く「emaxis」シリーズがお薦め。
4)退職金
一括受領か?分割受領か?選択できるならば分割がお薦め。
一気に¥がはいった場合、運用含めたリスクが大きい判断をしがちであるため。
その抑止力として分散受領。
5)教育費と老後準備
50代で教育費がある場合、老後資金の準備は無理とあきらめてよし。
ただし、終了してから、老後資金に視野を向けること。
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2023年6月↓
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生活資金、保険、そして年金。これらのテーマを網羅的した内容です。
フィナンシャルプランナーの著者と想定読者の質疑応答形式で展開します。
だから、読みやすい、わかりやすいです。
【1.老後資金。どうしたらいい?】
多くのひとが「老後が不安」という。その内容の筆頭が「年金で暮らせるの?」というもの。
老後資金の不安があるひとに是非にやってほしいことが3つ。
①年金定期便。
年額いくらの年金なのか?把握しよう!
②資産と負債。
住宅ローンを含めて一覧化しよう!
③生活費。
衣食住そのほか。月の生活費がいくらかっているのか? 把握しよう!
この①②③の結果、年金で足りるの?の疑問が解消できます。
【2.年金。どう増やす?】
年金を何歳から受領するのか?
繰り上げ(早く受け取る)、繰り下げ(遅く受け取る)は選択できます。
著者のおすすめは、「可能なかぎり繰り下げ」です。
なぜならば、70歳まで繰り下げた場合、「42%」も増えるからです。
もしも、65歳時の年金支給額が年間150万円の場合、70歳まで繰り下げると年間210万円超まで増えるのです。
【3.節約・貯蓄。どうする?】
ずばり「固定費」を見直すことが有効です。
代表的な固定費は、①通信費②住居費③水道光熱費④保険です。
もし、①②③④で月間2万円、年間24万円、10年間で240万円の節約・貯蓄効果となります。
固定費の削減は、長期的に資産を形成する有効な方法のひとつです。
たとえば、水道光熱費は、電気とガスを1つの事業会社にまとめるが有効です��
年間どのくらいに削減になりそうか? 事業会社から簡単に「見積もり」をとることができます。
【4.保険。どう考える?】
「医療保険」と「がん保険」。
もしも、どちらかだけ選択を・・・となった場合、重要性が高いが「がん保険」です。
なぜならば、抗がん剤治療になった場合、体調が著しく変化する可能性が高く、仕事にも影響するからです。それは、収入の変動へとつながるケースもあります。
がん保険に加入していた場合、支給される一時金がその支えとなります。
なお、民間の介護保険を検討する場合は、その検討時期は50代、60代ではありません。もう少し、遅めで大丈夫です。
【5.教育費で老後資金が準備できない。】
一般的に、大学の教育費は4年間で400万円前後となります。医学部の場合は、さらに高額です。準備が難しい場合は、選択肢として「奨学金」も検討ください。
奨学金は、返済が不要な「給付型」と返済が必要な「貸与型」の2種類があります。
【6.運用。どう考える?】
運用経験がない、または少ない方の場合、有効な運用は「投資」ではなく「貯蓄取り崩し」です。
そう、生活費が年金で不足した場合は、貯蓄から取り崩しという方法です。
この方法では、大切な「目的」があります。それは「年金の繰り下げ」を目指すというものです。
もしも、この取り崩し作戦で、年金受給年齢を65歳から70歳まで引き伸ばせた場合、42%もアップします。将来的な42%という「利回り」を獲得するための「取り崩し」ということです。