紙の本
どういう順番で出ているのだろう
2023/03/01 11:41
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投稿者:石川誠壱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
乱歩の少年物は、ポプラ社の刊行リストを書き出して、それを新潮文庫で買うたびにチェックを入れているのですが、そこで見ると新潮文庫の出ている順番がずいぶんバラバラな印象。どういう根拠で並べているのだろう。雑誌初出の順なのかな。光文社文庫の全集を調べれば分かるのかな。、
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江戸川乱歩文学忌 1984.10.21〜1995.7.28
柘榴忌 小説のタイトルからです。
何を読もうかと思いましたが、図書館の蔵書の中で発刊が一番新しい作品にしました。
令和4年の新潮nexです。他の明智小五郎シリーズも出版しているようです。ポプラ社「地底の魔術王」光文社「虎の牙」と同じですね。読者ターゲットはどこなんだろうと心配にはなります。
近所の森の西洋館に引越して来た魔王博士。そのマジックで子供達を虜にしていく。果たしてその正体は!もちろん怪人二十面相。行方不明の子供の行方を追います。しかも明智先生は、熱を出して2週間寝込んでいるので、少年探偵団が活躍します。そして、明智小五郎の奥さんがいた事を忘れていました。
子供向けなので、今更読んでも内容は、懐かしいだけです。それでも充分だけど。
そして、解説が、月村了衛さん。是非、小学校の図書館で読んでいた方は、この解説小説を読んでいただきたい。なんと、月村了衛くんも、江戸川乱歩シリーズで読書の喜びに目覚めたという事です。彼は、読者の喜びを多くの人に伝える為、ムリやりなスケジュールの中、この解説を受けてしまったけれど、思わず小学校の図書室を思い出す解説です。
そして、シリーズを読んでしまうと、物足りなくなって、次の江戸川乱歩ステップへと踏み出したのでした。
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⚠️今作の内容のほかルブラン・クイーンの小説に関する話も少しします
幼少時に読んだポプラ社版少年探偵団シリーズ。買ってもらったのはうちごく一部だったが、私が読書にのめり込むきっかけとなったことは疑いようもない大切なシリーズだ。大人になったことだしと、新潮社版を手に取った。
懐かしい語り口、小林君をはじめ懐かしい面々、時代は感じるものの完成された世界観は期待通りだった。少年漫画のような勧善懲悪・スリリングな展開ながら、飽きることもなくおどろおどろしい雰囲気に没頭できる。
ルブランの『怪奇な家』クイーンの中編『神の灯』(陽光の入りから謎が解けることも似ている)などミステリ史ではやや王道とも言える双子の家トリックゆえすぐに看破はできたが、二十面相との対決にするりと移行していて退屈しなかった。思い出補正もあり☆5。ミステリを求める人には物足りないが、少年漫画的な栄養を得られる。