紙の本
ロシアが作る新しい世界秩序
2016/04/16 09:57
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投稿者:命"ミコト" - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、ロシアのプーチン大統領がG7(G8)はアメリカ一極支配構造の組織だと分かり、それと決別する。
そして、クリミア半島問題などロシアが分断されたのを統合して新たな世界秩序を構成する多極化の時代がどういうものなのか。
西側以外の情報を得る事が世界を知る要因になると思います。
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著者の意に反するかもしれませんが、読後はプーチンファンになりそう。
ロシアの事情がよくわかります。
アメリカのカウンターパートとして期待したい。
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[ロシアの指導者、指導者のロシア]世界で最も影響力を持つ人物としても名前があがるロシアのプーチン大統領。彼の指導下で様々な変化を経験したロシアの政治経済や外交政策をまとめ、ロシアから眺めた世界像を提示した作品です。著者は、およそ8年にわたり共同通信のモスクワ支社で活躍された佐藤親賢。
近年のロシア情勢についての情報がふんだんに盛り込まれており、ロシアに関する情報について頭の整理をするために非常に有益な一冊。特に、多くの日本人にとっては複雑に見えるであろうウクライナ関係について頁が多く割かれているため、欧州全般の外政に興味を持っている方にもオススメです。
〜プーチンには「ロシアはソ連崩壊によってばらばらにされた分断国家」だという認識があり、その統合の回復が自身に与えられた歴史的使命だと考えている節がある。〜
タイムリーに読んでおきたい作品かと☆5つ
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「プーチンとG8の終焉」佐藤親賢著、岩波新書、2016.03.18
242p \864 C0231 (2022.03.09読了)(2022.03.04借入)
【目次】
はじめに
序章 「戦後七〇年」の国際社会
1 秩序の構造的変化
2 ウクライナ危機の意味
3 プーチンというファクター
第1章 ウクライナの政変とクリミア編入
1 ヤヌコビッチ政権崩壊
2 クリミアの「再統合」
3 プーチン、編入を決断
4 冷戦の再来
5 東部二州が「独立宣言」
6 紛争の激化
7 困難な和平への模索
第2章 戦略なき独立―ウクライナ略史
1 近代まで
2 ソ連時代―チェルノブイリの衝撃
3 オレンジ革命
第3章 漂流する世界
1 戦後秩序の「制度疲労」
2 プーチンの世界観
3 安全保障環境の変化
4 中国との関係
5 日ロ関係
第4章 ロシアの将来―プーチンなくしてロシアなし
1 右傾化するロシア
2 反動
3 プーチンの戦略は変わったか
おわりに
主要参考文献
「ロシアとプーチン政権の歩み」関連略年表
☆関連図書(既読)
「ロシアについて」司馬遼太郎著、文春文庫、1989.06.10
「ソビエトとロシア」森本良男著、講談社現代新書、1989.12.20
「紊乱のロシア」野田正彰著、小学館、1993.02.10
「女帝のロシア」小野理子著、岩波新書、1994.02.21
「ロシアその歴史と心」藤沼貴著、第三文明社、1995.12.25
「聖ロシアの惑乱」野田正彰著、小学館、1998.10.20
「ロシアを読み解く」廣岡正久著、講談社現代新書、1995.06.20
「悲劇のロシア」亀山郁夫著、NHK知るを楽しむ、2008.02.01
「図説ロシアの歴史」栗生沢猛夫著、河出書房新社、2010.05.30
(「BOOK」データベースより)amazon
クリミア編入後に、約二〇年関与してきた「G8」の枠組みと決別したロシア。経済的苦境に直面し、ナショナリズムと軍事力に訴える大国の動向は、混迷する中東情勢にも関わり、国際秩序の動揺を加速しかねない。著者自身の長期取材をもとに、ウクライナ危機の推移を追うことで、プーチン大統領が展開する政策の本質に迫る。