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殺意の高いメンバーでの救世道中、てっきり主人公のルートは何度も殺されるハメになるかと思いきや、意外とそこまででもなかったな…
どちらかというと、この2巻ではメンバー間におけるややこしさを通り越してギスギスに成りかけている関係性がフォーカスされていたような。そのせいでメンカの影が薄くなっている気がしないでもないけど
愛や生を確かめたいから身体を重ねるけど、心からの愛が手に入る訳では無いし満たされるわけでもない
それでも彼女らが身体を重ねずに居られないのはそれこそ生きているからなんだろうなぁ……
彼女らがそう感じているなら、そしてルート自身がそのような感情を抱いているのなら、創造主の一人としてこの世界を救済しなければならない。けれど、敵よりもむしろ味方の方が彼に危機感を抱かせるというのは本当に厄介な話
そういった意味ではルートに肉欲も性愛も求めない妹達の登場は彼が彼の人生の中で培った人間性を再確認する上で貴重な再会だったんじゃなかろうか
それを最も象徴しているのは彼の本名が明かされた点かな。……いや、まさかあんな酷い名前だとは思わなかったけども(笑)
初期から殺意が高すぎて思惑が全く見えなかった田中。ルートの過去が明かされる中で彼女の真意が見えるエピソードがあったような…
と言うか、もしかして田中って本名だったりする?