紙の本
政治と報道を巡る現代史
2022/05/10 07:03
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
良心があるとすれば、政治家とマスコミのそれは、互いにちがうのだろう。政治と報道を巡る大河小説の始まり出る。1970年代の地方での国政選挙を背景に、政治と報道がせめぎあう。政治権力は民衆を幸せにするために存在しているのであり、政治家たちの立場を強固にするためにその力を行使してはならないと思う。報道は、その姿勢を監視するものであろう。現代の政治と報道のあり方を、現代史を少し振り返りながら、見つめ、考えるものであった。次巻へ期待は膨らむ。
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衆院選新潟一区の選挙違反を巡るドロドロした話と、それに関わる代議士の息子である田岡と全国紙記者の高樹の友情が確執へ変貌していく様子がよい。
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堂場さんの政治記者物ってあったけ? 記者と警察と政治家のある意味三つ巴。これは引き込まれた。1970年の新潟が舞台で、とても面白かった、新潟の冬って、初期に読んだ鳴沢了シリーズを思い出した。3部作ってことなので、次は時代が変わるんだろうな。この第1部では若さが結構出てる高樹に田岡がどう変わっているかが楽しみ
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第三部まで続くそうなので、全体的には第三部読んでの感想になるが、いくら70年代初頭とはいえ、選挙での買収手口があまりに杜撰過ぎるところが噓くさい気もするが、政治と報道を幼馴染の男二人の大河ドラマとして描くのは恥ずかしいぐらい王道で、そういう意味ではなかなか読ませるし面白かった。次作も楽しみ。この手のは時間空けずに連続刊行してほしいものだが。
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学生時代は60年代中頃
先輩達の60年安保、70年連合赤軍は社会人
小中高大一緒の高樹と田岡
新聞記者の高樹,父は華族、総合商社役員、新潟支社県政担当 恋人の父は地元企業社長
衆院議員の父の秘書田岡は父の地盤新潟在住
海難事故の取材で遭遇 彼女は女優
田岡が選挙違反の現金渡しを自ら実施
ハニートラップでキャリア刑事課長を選挙違反捜査の停止を依頼
高樹が選挙違反を記事にする。田岡の逮捕確実。期待されている田岡は幹事長に守られてお咎めなし。キャリア刑事は辞職されられた
高樹は恋人の父から地元叩きで激突、結婚反対。検察官、警察本部長に抑えられ事実は闇
幹事長の指示で田岡はロンドン留学、女優の彼女も一緒。マスコミ対策を学べ。
裏で動いていたのは父?
高樹は東京本社に異動。
田岡がロンドンに飛ぶ空港で待ち伏せ
選挙違反の質問にはノーコメント
女優は田岡が総理になるのをサポート
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選挙は大変! でも何をしても守られる人はいるんですね、
平民にはわからないことが多すぎる、裏の裏の世界、新聞に出る事は表だけ政治には女も金もいると言う事
全て裏の世界知らない事は知らない方がいいと思った。
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大河政治小説の序章といったおもむき。一方は新聞記者、他方は政治家を目指す秘書。
政治と新聞、警察・・・激動の展開に徐々にボルテージも上がり一気読みです。今後の続編も大いに楽しみ。
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個人的な感想として、
最初の方はなかなかストーリーが
頭に入らなかったが第3章あたりから
急に引き込まれて一気に読めました
第1部と言うことで先が楽しみです
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1970年代の新潟を舞台にした政治家、新聞記者のお話。その中で警察も関わってきて、政治の世界の裏側が見えてくる。これが本当なのかは、わからないが近いことは行われてきたであろうと想像できる。
政治家秘書の田岡と新聞記者の高樹は、大学の同期。田岡の将来の夢、政治家になる理想に憧れて、それに共感していた高樹の実際の田岡の行動にショックを受ける様子に、、わたしも過去の似たような経験があるので、切ない気持ちになる。ただ、私は高樹のその後の行動が出来るかと思うとできないだろう。見て見ぬ振りをするのではないか。
物語では昭和後期の新潟市内の風景がとても鮮明に描写されている。想像するだけでも懐かしい気持ちになる。今はあり得ないけど、4月初めまで雪が降っていたり、路面電車が走っていたり、古町という名前が頻繁にでてきたり。
第一部は1970年代のお話で次回作は1990年代になるという。田岡と高樹との関係がどうなるか?家族を含めたその周りの人達との関係も気になる。
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3部作の作品なので、これからが楽しみです。
政治家秘書の田岡総司と新聞記者の高樹治郎、幼馴染の二人が新潟で再会する。
この立場の違う二人がこれからどのように生きて行くのかな。
学生時代のような仲にはなれないんだろうなとは思います。
図書館に予約して読んでいるので、2部を読む頃には1部の話を覚えていないかもしれない(笑)
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主人公は二人いるが、田岡総司にはあまり感情移入できない。
二十代の若造が、応援に入った新人候補の落選の危機とはいえ、県政のベテランたちを前にして、自分に考えがあると言って現金による買収を提案し、自ら実行するものだろうか。
それを新聞にすっぱ抜かれて逆恨みするものだろうか。
関越道も開通する以前の高度経済成長期のことで、今とは風土も違うし、舞台となった地方の金権選挙の文化について耳にしたことはあるが。
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政治家と新聞記者という立場が異なる若者が、それぞれの人生を歩み出す。
綺麗事、清濁、理想、手段。
何が正解か分からない社会。
重めのストーリーだった。
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若き頃の理想,友人だった二人,方や政治家方や新聞記者と別れ対立する関係に.新潟県の選挙に絡む不正を巡っての攻防などいかにもありそうで,面白かった,二人にとってどちらもついてきてくれる伴侶を得たことはこの小説のほっとする部分である.中,下巻と続くのでこの争いがどう発展するのかが楽しみである.
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最初はなかなか入りにくかったが、途中から面白くなってくる。
政治とジャーナリズムの葛藤。しかも保守王国新潟。
一部ではやっと幕が切って落とされた、という終わり方だったので続き(二部)を読むことになります。
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堂場さんは刑事小説のイメージがあったので、政治ものはちょっと意外だったが、設定がとても面白く、ほぼ一気読みだった!
最初が30年前の駆け出しの設定だったので、今後、どんな展開があるのか、楽しみ。
2部、3部も早速予約しないと。。