- 販売終了
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
紙の本
ルターで墨子で処女で魔女
2010/02/20 23:42
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ももんじゃ05号 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1 本書は、もやしもんでおなじみの石川雅之氏の書いた百年戦争を舞台とした漫画である。
2 本書の主人公は、魔女である。魔女といえば、神と対立するものである。現に、本書の主人公は、大天使に目を付けられてしまった。
いったいどんな極悪なことをしたのか。なんとこの魔女、恐ろしいことに戦争をやめさせ、人の非道を止めるのである。あな恐ろしや。
3 この漫画の舞台は、百年戦争たけなわのフランスである。この当時は、魔女狩りをやっていた。キリスト教(カトリック)が猛威をふるい、関係ないものまでとっ捕まえては、火にくべていた。この魔女は、恐ろしいことにこれに異を唱えたのである。聖書には、そんなこたあ書いてねえだろと。なんだかとってもプロテスタントである。
4 また、北に争いあれば、行ってつまらないことはやめろとは言っていないが、夢魔を飛ばして、戦争を止めてしまう。ときには、もっと強硬手段に打って出て、ドラゴンやゴーレムを出現させ、禍根を断つのである。
おお、なんか墨子みたい。
5 そして、本書の題名にもなっているが、主人公は純潔である。カトリックであがめたてまつられる純潔である。そして、これが物語の重要なキーとなっているのである。
6 私は、正義があるとすれば、正当防衛だけだろうと思っている(緊急避難は便宜的、正当行為は国によって異なる)。これだけは、普遍的に説明できると思う(侵害者の法益が低下する法の説だが。詳細は、山口厚の刑法総論を読んでください)。主人公の行動を見て、おお、正義はここにありと思った。ただ、こう考えると、正義は、侵害が起きた時にのみ発生する。悪がないと正義は発生しえない、相対的なものである、しかもやりすぎれば、それは正義から外れる(過剰防衛は違法性を消さない)。だからこそ、正義というのは、うかつに口にできない言葉である。
紙の本
読み込みたい作品
2021/07/29 20:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
宗教やら戦争やら難しい内容と思えるが、マリアの周囲のやり取りは微笑ましいばかり。
照れ隠しに暴れちゃうあたりは、流石魔女だと思える豪快さ!