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私生児であったのも驚きだけど、生まれてすぐ、ごうつくばばあに育てられるのも、明治生まれの常識なのかな。しかし、室生犀星が侍の子であることは確からしいし、それが文筆の才や娘の美貌に繋がってるのかな、と思う。
やっぱり、血筋、遺伝なのだろうな。
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前半は親友芥川龍之介が出てきて、天然ぷりが面白かった。
後半。娘婿は酷いやつで、最終的に離婚し戻ってきたので良かったが、息子ものらりくらりやっている風、奥さんは寝たきりで、主人公一人がこれだけの家族を食べさせているというのも、いくら大作家とはいえ大変な事だと思った。当時はこういう事はよくある事なの?
杏子は働かない亭主にばか呼ばわりされ何かと助けてくれる父親まで悪く言われて散々だが、夫婦喧嘩のシーンは言いたい事を鋭く切り込んでいて格好良かった。そこが一番好き。ただしそれが通じない亭主なんだけど。
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人の行動や感情をじっとよく観察しているような気持ちになりました。苦しい事があろうと新しく歩き始めるような人間の強さを感じました。