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「日本のお母さん」とでも呼びたいくらいに主人公の珠世が温かく、人との繋がりを大切にする生き方がとても魅力的でした。「蛍の行方」「鷹姫さま」とシリーズになっているそうなので、続きも読んでみたいと思ってます。
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諸田作品にしては、珍しくホームドラマみたいな内容で、コレは続編が出るなあ。と確信した1冊。鷹のエサが雀だと知ったのもこの中で。しかも雀は米を食べる。農民が年貢に押しつぶされてるこの時代に・・・。
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半分まで読んだ感想は、イマイチわくわく感もなく
淡々と矢島家の出来事を綴っている印象だった。
読み終わって見ると、ゆったりとした時代劇でもみているような。
ほんわかじんわり。
そんな印象である。
ちょっと違うかもしれないけど
『蝉しぐれ』とかに近いかもしれない。
親子、夫婦、家族などの情愛、
人との出会い そして別れ。
秋に読むと余計じーんとくる そんな作品。
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四十代孫あり女房が主人公の時代物ってのがまず珍しい。お鳥見役の矢島家の女房・珠世の人柄にほのぼのとさせられる。米や味噌がつきようが、家屋が雨漏りしようが、ありがたい事だと笑顔で受け入れ前へ進む心意気や良し。
とめどない優しさとしなやかな強さをもった母親像にちょっと郷愁を感じたり。シリーズものだから続編も読んでみようかな。
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昨年 乱読した作家の一人,諸田玲子の作品です。
時代小説にしてはめずらしいく女性が主人公の物語。シリーズで4冊ほどあります。
「お鳥見役女房」「蛍の行方 お鳥見役女房」「鷹姫さま お鳥見役女房」「狐狸の恋 お鳥見役女房」
四十代で子供が4人おり,孫もある女房が主人公です。お鳥見役の矢島家の女房珠世。
とめどなく優しく,そしてしなやかな強さをもった母親。読んでみてほのぼのとしたものを感じました。
※お鳥見役は将軍家の鷹狩りを司り、裏で諸藩の不穏な動きを探る役目。
※5冊目が2008.11に出たそうですが,まだ読んでません。『巣立ち お鳥見役女房』
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主人公の「珠世」さんがよく描けていますね。
この文庫本の表紙の顔に、えくぼがあるともっといい。
こうした時代劇物を読むと、いつも思います。
漢字の読みや意味をわかっていないなぁ、と。
辞書を引いて、一応正確な読みと意味を調べています。
たとえば、「深更」はなんと読むか?
「しんこう」と読むんですね。意味は、「夜更け」(よふけ)。
ただ、小説に「深更」と書かれているときに、「しんこう」と読むのは風情がないような気がしますね。これは「よふけ」と読み進めていいでしょう。
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御鳥見役とは、将軍の鷹狩りの下準備をするお役目。
じつは、幕府の密偵のような仕事も担っていた。
江戸郊外に暮らす矢島家。
お鳥見の妻・珠世は、23をかしらに4人の子持ち。旗本に嫁いだ長女・幸江には5歳の孫までいる。
小柄で丸みのある外見、いかにも優しそうでいて、しっかり者とは、理想の女性?
広くはない家に、居候が転がり込んでくる。
父と一度会っただけの浪人・源太夫が仇に追われ、小さい子供らと共に。子供の人数にさすがの珠世もびっくりだが、飢えた子供を放っては置けない。
窮状を見かねて食べ物を届けてくれる親戚もいるありがたさ。
珠世の次男の久之助は、道場で若い娘・多津に試合を挑まれる。
行く先がないと聞いて家に連れてくるが、何とこれが源太夫を仇と狙っていたのだった。
すぐに果たし合いになりそうな所を珠世が身を挺して留める。案じつつも、そのうちに多津の心が変わるようになろうかと思う。
無邪気に懐く子供らと遊ぶうちに1年もたち、多津の心も揺れ動くのだが。
隠居している父・久右衛門が以前に危険な仕事に関わったことも知っている珠世。
実直な婿の夫・伴之助はそういう仕事はしていなそうだったが、ある日ついに任じられる日が来る。
そして、消息を絶ってしまうのだ。
嫡男の久太郎も見習い役として出仕しているが…
源太夫には士官の話が持ち込まれるが?
平成13年の作品。シリーズ1作目。
作者は1954年静岡生まれ。上智大卒、外資系会社勤務ののち、96年デビュー。著書多数。
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えくぼが可愛い主人公の珠世の、おっとりとしながらも何人もの居候を抱えて力強く生きている様が好もしかった。居候が敵討ちの女剣士や豪快磊落な浪人てのも良い。
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珠世みたいなのが母親だったらいいなあと思うくらいよくできたおかあさんで、あまりにもできすぎてて嘘くさいのが難点といえば、難点。しかし、この話もちょっと弱い・・・けど、どんどん続くようで気になる・・・けど、シリーズで買うほどか???と思って躊躇してます。旅立った男たちの行方は気になるんだけれども、でもなあ。
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諸田玲子さんてあんまりしっくりこない作家さんだったけど、これは面白く読めた。
短編の連作というスタイルがよいのかな。
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宮部みゆきさんの時代小説はだいたい読んだので、違う人の作品に手を出して見ました。
前から気になっていた作家さん。
ほのぼのとさらっと読めます。
続編があるみたいなので早速Amazonで注文してみました。
慌ただしい毎日だけど、お風呂での読書は続けたいなぁ
Feb, 2012
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L
矢島家の一年。7人の居候から始まり、夫の沼津での行方不明、次男の沼津行き、そして居候源太夫が次男を探しに沼津へ。一年の間のいろんなことに笑顔で対応する珠世。
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知人に勧められて読んだ本。買って大正解だった。
ミステリーとまではいかないが、それなりに謎や事件があったりもするし、登場人物が命の危険にさらされることもあるが、基本的には人情話の部分が大きいかもしれない。
全体を通して流れている大きなあらすじがあるのだが、それに加えて各章では小さなストーリーが始まって完結する。
主人公は珠世という女性で、お鳥見役をつとめる御家人の家に生まれ、婿をとって四人の子どもに恵まれた。お役目を引退した父、実直な夫、見習いとして出仕を始めた長男、格上の旗本の家に嫁した長女、剣術にたけた次男、まだ幼さが残る10代の次女。現在は長女を除く家族と六人家族で暮らしている。そこへ、ひょんなことから浪人の源太夫とその五人の子どもたち、そして剣術にたけて、源太夫を仇と狙う娘、多津が同時にこの家に厄介になることになった。
まず珠世というヒロインがとても魅力的である。おしつけがましくなく、彼女の思いやりは彼女のまわりにいるすべての人をあたたかく包む。将軍家の鷹狩りの下準備をするというお鳥見という役目もこれまた今まで知らなかったがなかなか面白い。宮仕えの悲しさもこの小説の中には盛り込まれているし、上記のように命がかかる事件も起こったりするのだが、この小説の魅力はやはり日々のあたたかな流れだろう。
今回はこれと続編になる「蛍の行方」の二冊を購入したのだが、どちらもとても良く、話の流れもいいので、残りの三冊(既刊)近いうちに入手して読みたいものだ。また好きなシリーズが出来て嬉しい限りである。
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江戸時代が身近に感じられる話。
諸田さんの頭の中には江戸の地図が叩き込まれているのだろうなあとうらやましくなる。
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将軍のお鳥見女房を主人公にその家族を描いたホームドラマのような時代小説。
寝る前に読むと心安らぐよ