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投稿者:ヒケシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
交通事故に巻き込まれ、突然死亡した女子高生一紗。幽霊となるがすぐに成仏はできないらしく、現世を彷徨う。
大島弓子の”四月怪談”と着想は同じだが、前者と違い、こちらは本当に死んでお骨になってしまっている。
両思いだと思っていた同級生には実は別に好きな人がいたらしく、しかも相手は霊感があり、幽霊としての自分に気付いてくれたはじめての存在だった。さて、どうなる?
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谷口ジロー推薦だったから読んでみたけど…どのあたりがすごいのがちょっとまだ不明。死んでしまった人間が幽霊になって、霊感の強い人にやりきれなかったことをやってもらう、ってベタじゃなかろうか…
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かぁ~。心に響く。心を打たれる。心が痛む。
これを読んじゃうと、自分の人生を見直さざるを得なくなる。
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テーマはシリアスで重苦しい感じを受けるが、主人公は普通の女子高生で自分が死んだ後の世界を見て受け取る感情もすごく等身大で共感を呼ぶ。だが死んでしまってから気付くなんてある意味残酷な生のロスタイム。“泣ける”とかそんな軽い言葉では表せない良作!
読んでる最中は、割と軽いテンションだったりで何故このタイトルなんだろう?って思ったが、描き下ろしの『フキと花』を読んでしっくりきた。死んだ人に対する私達が向きあうべき事が“まじめな時間”なんだな。
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これは久々のアタリ。
不幸にも事故で死んだ主人公が幽霊になり、
自分が死んだことに納得出来ない
というありがちな話ですが、
これから主人公がどういう行動をとっていくのか非常に気になります。
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不慮の事故で死んでしまったいまどき女子高生が、本当に成仏してしまうまでの「ロスタイム」ライフをまじめだけどコミカルに描いていく。とくにヒロインの大人気ない行為には笑ってしまった。死に対してどう対処してよいかわからない友達の描きかたもいい。ヒロインを始めとするロスタイム中の人々は、基本宙に浮いているのだが、俯瞰で描かれる住宅街の風景の描写もいい。
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死んでいるのに生き生きしている。でも、そう行動してしまうのは当然だなと納得してしまう、そんな面白さがある。
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「死んじゃった」ストーリーというのは特別珍しいわけではないんだけど、復讐だとか復活など強い動悸があるわけじゃないってのが面白い。
なにか強くやり残したことがあるわけでもないんだけど、かといって死んでおしまいというわけにもいかない程度には執着がある。
たぶんそういう人の方が多くて、そういう様を描いているのが新鮮だった。
余談ですが、「死んだらおしまいだぞ!」って説教が昔からありますが、本当に死んだらおしまいなんでしょうかね?
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事故で突然死んでしまった女子高生が幽霊となって
成仏するまでの時間を過ごすという話。
死んでからの家族や友達の様子を見て何を考えるのか。
“生”について考えさせらる作品。
今後、彼女がどうするのかきになるところ。
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主人公は交通事故で死亡した女子高生。
死後も生前の姿で現世を彷徨う物語はありきたりだが、登場人物の感情描写が素晴しい。
私が勤める本屋の棚からふと気になって購入したが、久し振りに『読ませる漫画』に出合えた。
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不慮の事故で亡くなった女子高生が幽霊となり、死後の世界(天国と地獄)にいくまでの間の話。
なんとなくですが、絵が持つ世界観というか雰囲気というか…そんなのが佐原ミズ(「マイガール」とか)さんと似ている気がします。
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死後を考えさせてくれる作品。
もしかしたら、本当にこんな感じなのかも?
一紗ちゃん、これからどうなっていくんでしょうか?
当然、霊体のまま物を動かせる力が身についたり、
特定の人に何かを伝える能力が身についたり、
といった事になるとは思われますが、
どの程度の制限があり、それをどう解決するのか、
というのが、話の見せ所になるんじゃないかな、
と思います。
ちなみに、
この作品の、霊体がわらわらしている感じには
なにか、ほっこりさせられます。
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主にデジタルメディアやテクノロジーに関するニュースを扱うサイト「WIRED.jp」。このサイトが数日前に掲載した記事がブログや掲示板で話題になっている。『「脳波停止の後」に残る意識:蘇生医療の最前線から』と題されたこの記事は、ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校付属病院の医師で、蘇生医療の専門家であるサム・パーニア氏にインタビューしており、医療の現場から見た生と死の境界線について報告している。
パーニア氏は医学の発達と共に生と死の境目はどんどん曖昧になっており、死の後も一定時間は意識が残存していると述べ、「死」は瞬間ではなくプロセスだとする。
僕自身は死後の世界というものを信じていない。幽霊なんてのもありえないと思っている(でもテレビで心霊モノなんか見ると滅茶苦茶怖い)。墓参りとかお盆とか、行事としての祖先崇拝まで否定する訳じゃないけど、どうもスピリチュアル系の話になると興醒めしてしまう。
しかし冒頭の記事のように、科学の観点から死を研究していくことで新たなステージが発見される事もあるかも知れない。
誰もが確実に経験するものだが、未だ誰も経験した事のない体験。それが「死」だ。生命が発生して以来、生と死は分かち難いものだった。だから誰もが好奇心を刺激される。死の向こう側には何があるのだろう。最近はユーザーの死後にアカウントをどうするか事前に決めておくことができるサービスをGoogleが開始したという。霊魂の存在を信じる者も信じない者も、死という瞬間にどうしようもなく惹かれる事は共通しているのではないか。
堅い話から始めてみたのは、マンガ『まじめな時間』のタイトルにちなんでのこと。
このマンガは主人公が死ぬ場面から始まる。ごく普通の女子高生である植村一紗は、ある日本当に唐突に、車に撥ねられて即死してしまう。幽霊になって自分の死体を見降ろす一紗。宙に浮き、物を透き通ってしまう、あの幽霊だ。周囲には他にもたくさんの幽霊が存在しているが、生きている人間には見えない。陽気なオバサンの霊や恐ろしい怨霊など、いろいろな霊が存在しているようだが、死んだばかりの一紗には自分の状況が理解できない…。
こうして見ると、多少の味付けはあるものの設定に特に新味はない。実にオーソドックスな幽霊だ。幽霊になった一紗はこの世を彷徨いながら、自分の周囲の人たちの生活を見つめ続ける。
未来ある若者が意図せず生命を絶たれるというのは悲劇だ。ちょっと生きるって事についてマジメに考えてみようか…なんて思うけど、マンガのタッチはいたって軽い。自分の死体を見た感想は若干引き気味に「……いやいやいや」「ないないない それはないって」である。悲壮感というよりショックの方が先に来るのだ。
女子高生なんてまだ十代だもんな。リアクションなんてそんなものかも。若い彼女らにとって死は現実的ではないのだろう。そしてそんな軽いノリのまま一紗は恋敵への嫌がらせや母親への恩返しに精を出すのだ。このノリは若さの特権だ。もし僕がこういう状況に陥っても、こんなにイキイキと(?)過ごすことはできない気がする。
死後の世界があるってこ��は希望なのか絶望なのか。僕が死後の世界を信じないのは、あると思うと気が重いからだ。死んだんならせめて何もかもから解放されたいじゃないか。一紗のように、死んでまで<わかってるけど…私、死にたくなかったよ>なんて言葉をつぶやくのは辛すぎる。
何かと一紗の世話を焼くある先輩幽霊によると、この世への執着がなくなると幽霊は消えてしまうという。幽霊が消滅するとどうなってしまうのか、本当のあの世があるのか、まったく無になるのか、それは誰にもわからない。先輩幽霊はこの時間を<いわば生のロスタイムを過ごしながら自分の死を受け入れる、魂の冷却期間>なのだと語る。
自分が死んでも、自分の大切な人は今まで通りの生活を送っていく。また別の霊は言う。
<今のこの状態は、自分の存在が忘れられていく諦めとともに、こうしたわだかまりを捨て去るための時間なんでしょうね>
この時間こそが「まじめな時間」なのだろう。そしてそんな時間を過ごすことは希望なのだろうか。
何と言うか、さっきも書いたように設定にひねりは無いしストーリーは大体予想通りだし、またちょっと少女マンガチックな展開は受け付けない人もいるかも。しかし「死と向き合う時間」というシリアスなテーマを重くなりすぎないように描き、しかもコンパクトにまとめているので、食わず嫌いせず読んでみると思わぬ発見があるかも。
全2巻。2巻の巻末には作者が2000年の夏にアフタヌーン四季賞という新人賞で大賞を受賞した「孤陋(ころう)」なる短編も収録。荒削りな暴力と初々しいタッチが特徴的な作品。全く作品の傾向は違うけど読み比べてみるのも面白い。
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事故で死んでしまった女子高生が現世に未練を残しつつ、ただ空を漂う事しか出来ない主人公と急に主人公がこの世からいなくなり、悲しみの底から脱け出せない家族や友達のお話です。
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ちょっと面白いかなって程度の期待で積読状態だったのだが、時間があったので読み始めたら一気に読み切った。うまい。オッサンの乙女チック回路を見事に直撃だ。