紙の本
一度行きたいヒソップ亭
2022/06/16 11:51
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
有名料亭で働いていた章は板長と喧嘩して料亭を辞め、生まれ故郷に戻ってきた。そこには竹馬の友の勝哉が章の帰りを待っていた。勝哉は章がある事情で料亭を辞めたことを知り、勝哉が営む温泉旅館のテナントの食事処・ヒソップ亭を任せたいと考えていたのであった。章は勝哉の思いに応え、イソップ亭を始めるが・・・・・。
章のヒソップ亭と勝哉の温泉旅館の経営も若干気になりますが、桃子と安曇の今後も気になります。一作目から楽しみが多いことですね。次作にも期待します。
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古い町並みの温泉旅館とその中にある食事処が舞台のお話。
小説を読むのが久しぶりで物語の世界に入っていくのに時間がかかったが、やっぱりこのお話の中に入っていく感覚はおもしろい。
表紙から登場人物の年代が20代かな?と勝手にイメージしていたけど、40代と出てきてギャップに一瞬戸惑った。
終盤あたりの、「何年も会いにこないストーカー」の表現に吹き出してしまいました。
おろしろすぎる!
また「強い意思は初めからあるとは限らない。寄り道によって育つこともある」
「夢を追いかけ始めるのにも、時間が必要なことってある」
そうなのかなぁ、そんなことあるのかぁ…としみじみしました。
私も料理人になりたいと憧れたことがあるので厨房とか食材の雰囲気を感じられる舞台が好きです。
実際に仕事にするには、そこまで食に対して取り組み続けられないこともあって断念してるんですけどね。
外から見る分には楽しいです。
光さんのビールの件が好きです。
追記
「大きな目標を達成するには、日々の積み重ねが大事」
よく聞くフレーズだけど、このお話の中の章さんが言うから説得力倍増。
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いつものお店(ブックオフ)で荒木源さんの隣にいた方。
「湯けむり」というワードについサスペンスかお色気かと身構えてしまった愚か者をお許しください。
もっと牧歌的な普通の意味での湯けむりでした。
主人公たちが40過ぎと同世代、一品目の〆鯖は自分も大好物で親しみを持ち。
出てくる人出てくる人皆善良な優しい世界。
出だし数ページで少し文章がぎこちない印象を受けたものの、その後は気にならず、半身浴のお供に最適でした。
きちんと清掃が行き届いていて、華やかさはないけれど泉質の良い入り放題な温泉がついた簡素な宿。良心的価格。はい、こういう宿はリアルにおいても大好きです。
そこにこんなにガチな料理人がいたら…
最強じゃないでしょうか、こんな醤油の製造所まで足を運ぶような料理職人のいる宿。採算度外視で手間隙かけたお料理って本当に美味しくて嬉しいですよね。
2000円の朝食、食べてみたいなあ。
余談ですが、この夏に予約した宿がまたちょうど猫柳苑のような所で、そして元料理人のご主人が2000円で朝食を提供していたので、思わずオーダーを入れかけたのですが、子どもの偏食に対応していなかったので断念しました。
現実よ。
ヒソップ亭だったら対応してくれそうだよなあ、なんて。
料理人の主人公と、子どもの頃からの親友である宿の経営者夫婦の3人なんて、仕事が絡むとなかなか軋轢が強くなりそうなものだけど、そこは優しい世界観の小説なので、調和の中にきちんと収まっていました。
は~、釣り立ての鯖〆たの食べたい!
揚げたてのがんも食べたい!
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率直にお酒飲みたくなります。料理と相性の良いお酒がわかる人になりたいですね。心温まる良い物語です。
コロナも明けたので、温泉入って美味しい食事と美味しいお酒をいっぱい飲みたいですね〜
温泉旅館や料亭は何処も似たような状況なんだろうなーとも思いました。人手不足に後継者不足に。
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ただただ…
美味しいお酒が飲みたくなる
美味しい料理も食べたくなる
イギリスで食べたフィッシュ&チップスは…イマイチだったんだけどハズレだったのかしらー?
今度作ってみよー!
ラム肉もたべてみようかなぁ?
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俺の大好きな居酒屋ぼったくりシリーズの秋川滝美さんの書く新シリーズということで期待して読んだが期待通りの作風でした。
ぼったくりと違うのはご近所さんも利用出来るとはいえ【温泉宿に併設されてる食事処】が舞台なので来るお客さんはいつも違う所。
まだ一巻なのもあるだろうがいつものメンバーが色んな困り事を出したりしてみたいなのはなかったが、宿や旅行絡みのエピソードが出てきてそこからしっかりぼったくりみたいな人情話になったりするのが好き。
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秋川滝美さん「ヒソップ亭 湯けむり食事処」、2022.5発行。シリーズのスタートです。連作5話。老舗温泉旅館「猫柳苑」を営む望月勝哉44歳と妻雛子43歳(早生まれ)、並設の食事処「ヒソップ亭」の料理人真野章44歳、手伝い根岸桃子38歳の仕事ぶり、客対応、酒と料理などを描いた物語。第3話「酒を知る客」と第5話「差し込む光」が特に気に入りました。次号が早くも楽しみです(^-^)