紙の本
文の存在が謎過ぎ
2022/06/15 18:18
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
2020年本屋大賞受賞作。また、映画化もされた作品だ。前評判が良かったため、だいぶ期待して読んだ。構成もよくできているし、悪くはない。ただ、登場人物に感情移入できなかった。特に文については、存在が謎過ぎてなかなかついて行けない。最後に種明かしがあるので納得はする。終わり方もよく、読後感は良かった。
紙の本
流浪の月
2023/05/28 16:14
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投稿者:ぽんぽん岩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
何度も読みはじめては、やめて、次こそはと手にしても止めて、と繰り返してなんとか読了。
世の中にあふれている犯罪がらみのニュース、『犯人が捕まりました』以降の内容を知っている事件はほとんどない。無関心もどうなんだろう、と思うけど、善意も悪意になりえることを思うと難しい。
紙の本
なんかせつない
2023/03/03 16:48
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投稿者:Masetto - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネットの書き込みとか世間の悪意とか。。。こういうのは理不尽だと思うけど、なかなかなくならないものなんだろうな。本当に悪い奴らに天罰が与えられればいいのに。
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読後の感想は,残酷なやさしさのテーゼ.無知故に人を傷つけるやさしさは確かにあって,普通気にもしていない.やさしさに傷ついている人が,それを分かってもらうために最も触れてほしくない所をさらけ出すしかないとしたなら,それは隠され誰にも理解されないという無力感しか残らないのだろう.
世間から疎外された更紗と文の悲しい物語は,一人では持ち得なかった強さを二人で支え合うことで手に入れて終幕となる.理解者が梨花ちゃんしかいないのが口惜しい.せめて谷さんがちゃんと取材して記事にしてくれれば・・・.でも二人はそんなことを望んではいないのだろう.
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ああ…この作家さんのあまりの深さに溺れそうになる。どの登場人物の中にも自分に似た瞬間があり、そして全く異なる瞬間も確実にある。
行き詰まったように見える先にある、わずかな希望が心地よい。
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読みやすい優しい文体で息苦しい普通が描かれている。切実に好きな関係で2人が一緒に居られることを願うばかり。
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9歳の更紗は家に帰りたくなく、公園で『うちに来る?』と話しかけてきた文についていく。
目まぐるしく変わる衝撃的な内容に圧倒される。
何度か出てくる
【事実と真実は違う】
という言葉が深い。
表紙のアイスクリームも切ない… https://t.co/FxEc40Ysnw
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辛かった。
現代に生きるみんなに読んでほしいなと思った。
自分の常識の尺度で、他人を測って理解した気になってはいけない。
わかってるけど、なかなか難しい。
DV男はほんと苛立ちが半端なくて、吐き気が…
こいつが1番やばいだろ…
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誰かに話したい悩みを打ち明けたいのに、わかって貰えない。だから諦めようとしてしまう。
その感情にとても共感しました。
『確証もなくぼんやりと自分を励まして生きている。』
凪良さんの一つ一つの表現に救われた気がしました。
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いやー。また物凄く心に残る作品を読んだぞ。
あらすじから予想していたよりはるかに良かった。
まず、構成がとても良い、というか上手い。
最初の章はあれがベストだと思うし、「誰の話か」が分かった時の切なさとカタルシスが最大限に引き出されるような構成だと思う。
朝井リョウの『正欲』を読んでから、私の中で「正しい(性)欲」というものの認識が以前より揺らいでいるのだが(このレビューをご覧の方で未読の方には強くおすすめします)、本書で更にというか、より一層複雑化してきて正直混乱しているところ。「病気」についても初めて知った。
最後まで読んでからタイトルを見ると、もう色々な気持ちが溢れてきてしまうのだけれど、どうか二人が幸せに静かに暮らせますようにと願わずにはいられない。
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発売当初、たまたま目に入って数ページ立ち読みしただけで引き込まれ
買って帰って家で読み始めた時あまりの面白さに
ページを捲る手が止まらなかった。
寝る間も惜しんで読んだ本は本当に久しぶりで
読了した時の満足感がとても大きかったのを覚えている。
目の前の事柄だけじゃなにも分からない。
更紗と文の関係は2人にしか分かりえない。
映画化も楽しみです!
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安心できない日々は人を用心深くする。
幸せなほど重みを増すそれ。
どれもささくれだっていない。
あれが子供のころで良かったと思う。あのころは寂しい会いたいという感情だけでそれを意味のある思考としてまとめることができなかった。だからまだマシだったのだ。あの頃の寂しさや悲しさや惨めさをしっかりとした言葉で組み立ててお城を建ててしまったら、私はそこに閉じこもって抜け出せなくなったかもしれない。
凪良ゆうの小説を読むことは自分の中にある優しさを疑う契機となる。
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話の軸は、翻弄されつつも根を張った彼らの揺るぎない関係性で、とてもいい話だった。最後、彼が語り手になるとちょっと社会派っぽくなって、読み終えた直後にぱっと浮かんだことばは、忘れられる権利、だった。
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この2人の関係を表す言葉はない。
恋人でも夫婦でも、友達でもないけど、
やっぱり愛なんだと思う。
枠にはめてあえて言葉にする必要もないし、説明することもない。
普通や常識にとらわれずにいたいと、常に思ってるけど、でもやっぱり私も囚われてると思った。
もし2人のような人が身近にいたら、職場のような人たちと同じような反応をしてしまうかも。
真実は本人たちにしかわからないのに。
悪気のない優しさは人を傷つけてしまうこともあるんだな。
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これを読んだ時点ではこの二人の関係がいまいち理解出来なくて、ある意味真実の愛じゃないかと思ってしまった。
でも、最近NHKのドラマを見てアセクシャルな人達なのだろうかと思い至った。