紙の本
仕事の厳しさ
2022/08/05 11:29
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
祖父が開業した不動産屋を継ぐことになった設楽正輝。正輝は新米の営業として働き始めるが、そこには想像していなかったことが次々に起こる。
退去する夫婦の部屋に残された指輪は誰のもの?
アパートの騒音にクレームをつける近隣の老夫婦の目的は?
事故物件と思わせる原因は何か?
相続税を払うためにマンションを売るしか方法はないのか?
いろいろな問題があるのですね。ちょっと勉強になります。カスハラ的なことも結構多いのですね。
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丁寧に話は進む。真相の大きさと、登場人物のそれへの受け止めやその後の扱いが何となくアンバランスで落ち着かない感じ
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小学3年生の時に誘拐された経験をもつ設楽真輝。祖母が経営する不動産屋で働く彼は、物件にまつわる不可思議な事柄を解決するうち、かつての誘拐事件に繋がる糸を見つけてしまい……。過去と現在が絡み合う、日常謎解きミステリー。
地域密着型の不動産屋の社員のおはなし。しかしまぁ、カスハラじゃないと思わずにはいられない人たちばかり来るし、それに伴って「世の中にはいろんな人がいるんだなぁ」とも思った。第一話の隣の部屋の奥さんとか第二話のクレームを入れるおっさんの隣に住む住人とか。ちょっと怖い感じだよね。
地域密着型だからなのか少し変わったお客さんしか来ないし、指輪の謎や騒音トラブル、事故が起きてない事故物件など。まぁ、しーまは大変だっただろうな。そんなことまで対応しちゃうの?って思ったことは多かったしな。
最後の最後で、幼い真輝を誘拐した犯人も見つかって良かったしな。しかし、間違えてはいけないって結構大変な生き方だよなぁ。まぁ、経験があるから仕方ないのかもだけど。でも、やり直しが出来ることに気が付いて良かったよ。
2022.12.15 読了
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※
お客様から地元密着の不動産屋に
寄せられるさまざまな要望。
それって不動産屋が請け負うこと?と
疑問に思うような無理や難題を
駆け出し社員の主人公(真輝)が
知恵を絞って奮闘する物語。
主人公が頑張る理由が利益のためではなく、
『お客様が間違った判断をしないため』
という点に読んでいて心があったかくなります。
甘っちょろいと言えばそれまでですが、
こんな人情味ある不動産屋があると良いな
と思わせてくれる小説です。
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旅のお共として。これまで2回位旅に持ってって読めない、というのがあったけど、今回ようやく読めたわ。まぁ一番に読んだしね。4つの連作短編集。実家の不動産屋さんに勤め始めた若い男が主人公。間違えられて誘拐されたってすごいね。そして本物?の子どもとまた出会うなんて。私も町の不動産屋さんにお世話になってるけど、そうか、こういう仕事も継ぐとなるのかと思った。あと、両親が変なとこで事故死したというのも何かの伏線かと思ったのに出てこなかったな。続編出るのかな。
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「その残置物はわたしのじゃありません」「騒音を訴える俺がそんなに悪いのか」
「事故物件なんて冗談じゃない」「相続税そんなの払えねえんだよ」
不動産会社を舞台にした4話収録の連作短編集で文庫書下ろし作品。
不動産のチラシを眺めるのが好きな私には結構面白かった。
町の不動産会社で働く主人公・真輝。
彼の元には居住者から要望やクレーム、果ては不可思議な問い合わせまで舞い込んで来る。
当事者に取ってはどれも深刻な悩みだが日常系ミステリなので軽く楽しめる。
謎を紐解いていくと見えて来るのは人間の悪意。
毒を孕みながらも読後は爽快。
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不動産屋さん日常の謎系のお話。
物語ではあるけど、実際こういう人もいるのかなぁと思うと対応する側は大変だろうなぁ、、と。
幼い頃の誘拐という闇なところもあり
単純な日常の謎ではないところが良かった。