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紙の本
「横山光輝おそるべし」に納得
2022/03/06 21:50
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:迫淳 - この投稿者のレビュー一覧を見る
三国志歴33年、諸葛亮ファンの私にとって、『横山三国志』は原点です。本書は、25巻からなるカジュアルワイド版に基づき、1『桃園の誓い』から25『秋風五丈原』まで、25の章で構成されています。どの章から読んでも、三国志ゆかりの名所写真や研究成果も踏まえて解説されており、新たな発見もあります。私は、劉備が諸葛亮に「遺狐を託す」名場面の、19章『孔明の南蛮行』を最初に読みました。劉備と諸葛亮の「せめぎあい」「緊張関係」があったとする著者の論に、横山三国志がどのような影響を与えているのか? まさに「横山先生おそるべし」でした。 三国志演義→吉川三国志→北方三国志→宮城谷三国志の順で小説を読んできましたが、本書で、漫画ならではの臨場感と心理描写の魅力を再認識し、横山先生の、読者への配慮と様々な工夫がよく分かりました。吉川三国志をもとに描いたとは言われていますが、その面白さは、横山先生オリジナルの歴史観や資料解釈に基づいた、整合性の高い描き方にあるのだと納得できました。有名な『むむむ』などの簡潔なセリフの背景も楽しく読めました。そして、全文を通して、著者の諸葛亮への思い入れが伝わってきたのが嬉しかったです。
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