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山田宗樹『グッバイ マイヒーロー』ハルキ文庫。
幻の名作『いよう!』の改題、文庫化。
切なくて、悲しくて、心暖まる物語。幻の名作という意味がよく解る。
子供時代に憧れる大人というのは、どこか危なっかしく、気ままに生きるアウトローみたいな人物が多い。そんなアウトローな叔父に人生の節目を掻き回される主人公……
几帳面で真面目な堅物の父親を持つ主人公の哲彦は、父親とは全く正反対で、定職にも就かず、不真面目で自由気ままに生きる叔父の上原清治郎に憧れる。
哲彦の人生の節目に『いよう!』という軽い挨拶と共に突如現れる叔父は哲彦を混乱に落とし入れながらも、温かい目で哲彦を見守る。
寄りによって哲彦の結婚式に現れた叔父がまた問題を起こし、叔父と喧嘩別れすることになる。
やがて……
本体価格700円
★★★★★
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SFではなく甥と叔父の物語。
こんな家族がいたら大変と思うけど濃い付き合いだから生まれる絆もあるのかな。
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「嫌われ松子の一生」もそうだったけど、この人は本当に過去と現在をつなぐのが上手い。
哲坊と清治郎の関係もさることながら、大人という目線で見ると哲坊の父と清治郎の関係がすごくよかった。