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今回の斉藤さんは割かしいつもより重め。
もちろんミステリーとお馴染みのラブロマンスはあるのだけど、ちょっとその結末がいつもより切なめ。
終戦間近の朝鮮で、
その時その場に居た日本軍の若者のおかげで、
なんとか朝鮮から脱出し、子供3人が戦後を生き抜いて大人になった所から話は始まる。
戦後の東京。
オリンピック開催まであと1年の日本で、
現金輸送電車の担当職員が死体となって発見される。
同時期米兵の指示の元、ある荷物を運ぶよう秘密裏に依頼される自衛隊員。
過去の辛い思いは忘れ去り、
綺麗な思い出だけを残して未来に伝えていく。
それがいい事なのか今一度考えさせられた。
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戦時中の満州が題材の一つになっていますが、内容にあまり壮絶さはありませんでした。鉄道ミステリとして楽しめます。
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あるある。北海道でなく新潟へのロシア侵攻に備えて…。満州起点にオリンピックまで、風呂敷広がりすぎた所へ“点と線”。大河ドラマみたいで楽しめたが、推理ついていけない部分も…。「ごく一部の者が民衆を騙し利益を吸い上げる構図が変わることなく続いている」“レーテー”忘却の意味だったんだ。参院選投票日の今日、この国のみんなが、またしても無意識のうちに河の水飲もうとしているんだろうなぁ…。
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134藤原ていさんの流れる星は生きている、を思い出した。満州国の棄民は軍が原因。右とか左とか色々あるけど、戦争はしたらあかんね。強硬な意見の方が勇ましいけど、国民が不幸になる選択は間違っている。だっておじいさんは最前線に行かないでしょう。
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忘れてはならないことがある。
大きな声で大義を唱える波に唯々諾々と流されてしまうことの愚かさを忘れてはいけない。そしてそんな人達こそ毀誉褒貶といつの時代も器用に渡り歩いていってしまえるこの世界の歴史も。
ある登場人物二人のように正しいことをするか親切なことをするか選ぶなら私も親切なことをする人になりたい。忘れないでいる側に立ちたい。
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昭和二十年、二人の軍人に救われ満州国から帰国することが叶った三人の子供たち。彼らはそれぞれに成長し、日常を送っているはずだった。しかし彼らのうち二人が突如失踪する。オリンピックを目前に控え変貌する都市の裏で、何か秘密の計画が動いているらしいのだが……。サスペンス感のあるミステリです。
日本人にとってもっとも過酷だったかもしれない時期を生き抜いた彼らは幸運だったと言えるのでしょう。でも戦争が終わっても、シベリア抑留や「駅の子」などという苦難は続いたのだし、オリンピックに沸き立つ世の中でさらなる迫害を受ける人たちの犠牲もあまり知られていないだろうがゆえに、さらにつらく感じられました。
陰で動く計画の存在にはわくわくさせられてしまいました。列車ミステリのような要素もあり、そして終盤はアクション映画のようなスリリングな展開に。その中でこのタイトルの意味は、重くのしかかりました。