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一作目よりも、主人公「小兵衞」の世界は広がってくる。
その中でも、名脇役は弥七と粂太郎ではないだろうか?
一作目の三冬、大治郎以上の存在感を出している。
又六、鬼熊などのニューフェイスの登場があるが、その時々に合わせた配役は見事で、無駄のない出演陣と思う。
小兵衞の身内たちの、これからの関わり具合も楽しみになる一冊だった。
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「悪い虫」から溢れださんばかりに漂う801臭は一体どういうことだろうか。それはそうと『剣客商売』では様々な人間の様々な死に様が描かれているが、その中でも「鬼熊酒屋」の熊五郎の静かなる死に様がたまらなく「好き……」なのである。
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大きな展開やドラマがあるわけではないが、秋山親子を中心として、人間味溢れる登場人物たちのやり取りや小兵衛の老練さが、痛快!!
決して外れでないと安心して読める。
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金を手に入れるのもうまいが、つかうのもうまい。つかうための金じゃということを知っている。宗哲先生のことば。私もそうなりたい!でも通帳の金額が増えるのをみるのは楽しいよねぇ…。
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収録されているのは、鬼熊酒屋、辻斬り、老虎、悪い虫、三冬の乳房、妖怪・小雨坊、不二楼・蘭の間、の7編。
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時代小説。「剣客商売」シリーズ第2弾。7作。
「鬼熊酒屋」「辻斬り」「老虎」「悪い虫」「見冬の乳房」「妖怪・小雨坊」「不二楼・蘭の間」
「鬼熊酒屋」でおしんと文吉、「悪い虫」で鰻屋の又吉が登場する。「妖怪・小雨坊」は怖い。ホラー並みに怖い。でもそういう生まれつきが哀れでもある。
このシリーズはとても気に入ったので、図書館で借りて全巻制覇する予定。
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剣客商売シリーズ第2弾。
秋山小兵衛、秋山大治郎、佐々木三冬、田沼意次。
小兵衛の手足となって貴重な情報をつかんでくる御用聞きの弥七、本所亀山町に住む町医者小川宗哲、浅草橋場の「不二楼」の料理人長次と座敷女中のおもん、等々登場人物のそれぞれの描き方が自然で読んでいて、楽しい。
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今や、すっかりこのシリーズに嵌ってしまった。
江戸の市井の賑わいや、そこで暮らす人々の人情に、見たこともないのに懐かしさや憧憬を抱いてしまう。
秋山父子のキャラクターはもちろんのこと、彼らの周りの人々の造形も回を重ねるごとに、深くなっていき、愛着が湧くのだ。事件が起きるたびに彼らの活躍に胸を躍らせている。
特に普段は飄々としている秋山小兵衛だが、
「わしはな、大治郎。鏡のようなものじゃよ。相手の映りぐあいによって、どのようにも変わる。黒い奴にはくろ、白いのには白。相手しだいのことだ。これも欲が消えて、年をとったからだろうよ。だから相手は、このわしを見て、おのれの姿を悟るがよいのさ」
時に冷酷に豹変するその様に惚れてしまうのだ……
現代ではなく、この時代に生まれたかったと思わせるくらい楽しい物語だ。
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やばい〜。止まらない〜。
面白すぎる〜。
一気にシリーズを読んでしまいそう。
読みたいような、もったいないような。
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剣客商売第2巻。秋山父子に降りかかる数々の事件。それを事も無げに片付けていく。もちろん、1巻の登場人物も話に出てくるから剣客の世界が広がっていきます。どの話も妙があってぜんぜん飽きない。。。
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だんだんと登場人物の魅力がわかり、第一巻よりも面白く感じました。
1話1話は短いけれど、内容は読みごたえがあっていいです。
夢枕獏の陰陽師シリーズと似た感覚でさくさく読めます。
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小兵衛に傷を負わせるなんて!
と、恐ろしいものも出て来ましたが、さすがの面白さ。
大治郎を思う親心にも温かい気持ちになれます。
大治郎の活躍にも期待が膨らみます。
また次の話が読みたくなったので、感想もそこそこに。
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池波作品は読み出すと止まらなくなる。2巻は表題作をはじめお上の御用として裁くべき案件が多かった。『三冬の乳房』で本所の軍鶏鍋屋〔五鉄〕が出てきた時には、嬉しいやら懐かしいやら。それもあって、全体に「鬼平」の雰囲気を感じた。小兵衛の道楽が過ぎて、この巻ではおはるを可愛がっていないようにも思う。心配ですぞ、先生。
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書くことが無いんですよね。剣客商売は剣客商売。一作ずつに感想をつけるようなものでもないし。
まあ、池波さん独特の文体ですかね。
(もしや・・・・・?)
と、浅茅ヶ原へまわってみると、
(いた!!)
のである。独特の括弧の使い方ですよね。想いを書くというのか、声にならない会話の表現。
なんとも魅力的です。
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年末にBSフジで見たやつの元ネタらしきものがあった。原作はだいぶ違っていた。。それにしても秋山小兵衛のお金の対し方は格好良く清清しい。