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緩やかに繋がった連作、なんだけど結構あっちこちが前後するし似た設定で別の組み合わせをうっかり誤読したりして何回か読み直してやっと整理がついた。この入り組み方はちょっと文化文政ぽいというか草紙っぽい感じでよかった。
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【収録作品】青戸条哉の奇跡 竜を放つ/大野柑奈の奇跡 情を放つ/東原達人の奇跡 銃を放つ/赤沢道香の奇跡 今日を放つ/小見太平の奇跡 ニューを放つ/西村琴子の奇跡 業を放つ/黒瀬悦生の奇跡 空を放つ
満員の朝の快速電車の同じ車両に、偶然乗り合わせた見知らぬ人々が起こす奇跡、彼らの身に起こった奇跡を描く。
「奇跡」というとなんだか安っぽく聞こえてしまうが、ささやかな(人によっては大きな)出来事で運命がガラッと変わってしまう様子が描かれている。
小さな勇気が誰かの人生を左右することがあるのかもしれない。この本のおかげで小さな勇気を出せるときもくる、かもしれない。
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たまたま乗り合わせた同じ電車の同じ車両、見しらぬ乗客が微妙に繋がり、それぞれの人間模様を見せてくれた。「最凶の腹痛に悶える」「尾行」「触りましたよね!と詰め寄られる痴漢」「イッキュウちゃんの動画」「浮気相手のストーカー」「拳銃所持する怪しい奴」快速電車の駅間の15分の場面、登場人物によって情景が全く異なる。この話しは奇跡なのか?否、時間を輪切りに切たとしても人それぞれ模様が異なる。それが人生であって面白い所。もう少し登場人物同士の繋がりがあると奇跡だったかな?「ホワイトシチューうどん」かぁ~ない、ない。④
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Kindleで読んだ。
満員の朝の快速電車。腹痛のぼくがその場にしゃがもうとした瞬間、先に隣の女性がしゃがみこみ…。偶然、同じ電車の同じ車両に乗り合わせた見知らぬ人々が起こす小さな奇跡を描いた連作短編小説。
小さな奇跡だけど、人生そのものを変えてしまうってことも多くあるんだろうなぁ。
電車内での腹痛の描写を読みながらお腹が痛くなった。笑
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たまたま乗り合わせた同じ電車の人々の
小さな偶然や物事がおこす小さな奇跡。
連作短編集にありがちが前の話の伏線を
強引に回収する話が続くわけでもなく。
ただ乗り合わせた人々のちょっとした行動等が
次の偶然?奇跡?を起こす感じかな?
善意だけではなく些細なことがキッカケでも
取りようによっては違う人には良くも悪くも
作用しているんだなと改めて思いました。
個人的には「竜を放つ」の暴れ竜の話はすごく
共感した。あれはほんとにどうにもならない。
後、今回初めて読んだ作者なのですが
「ホワイトシチューうどん」や
「劇団東京フルボッコ」等々作中の
色々なネーミングに惹かれました。
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第一話☆青戸条哉の奇跡 竜を放つ
第二話☆大野柑奈の奇跡 情を放つ
第三話☆東原達人の奇跡 銃を放つ
第四話☆赤沢道香の奇跡 今日を放つ
第五話☆小見太平の奇跡 ニューを放つ
第六話☆西村琴子の奇跡 業を放つ
第七話☆黒瀬悦生の奇跡 空を放つ
満員の朝の快速電車。腹痛のぼくがその場にしゃがもうとした瞬間、先に女性がしゃがみこみ…。偶然、同じ電車の同じ車両に乗り合わせた見知らぬ人々が起こす小さな奇跡を描いた連作短編小説。
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現実に隣合わせたら仲良くはなれそうにない人もたくさん出て来るのに嫌じゃない。暖かさを感じる。
奇跡って、きっと、ものすごい事である必要はない。誰かと誰かが隣り合わせる。それだって捉えようによっては多分奇跡。気がついてないだけ。
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奇跡が起こるってわかっていながら読む。でも、「奇跡だ」って思いながら読む。わかっているのに、わかっているから、奇跡を読む。
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同じ電車に乗り合わせた人たちの連作短編集。「奇跡集」というタイトルから期待した大きな奇跡ではないけど個人個人にとって奇跡と思える場面が描かれた奇跡集。一人一人の立ち位置や相関関係を考えながら読むのも面白かったです。
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奇跡感も、帯に書かれているような幸福感も、私は感じられなかった。
オムニバスで色々な視点で同じ場面が語られる形式は基本的に好きなのだけど、本作はただ同じ場にいた人の出来事を並べて無理矢理繋げてる感じで、他視点ならではの面白みや発見がない。
個人的に「話主体で、人物が話を面白くするための駒」な物語が苦手で、本作はそれだったように感じた。都合がいいように人物が動かされ、キャラクターじみている。特に女性視点は「男性が想像する女性視点」でしかない上、世代的偏見や犯罪軽視なども感じ、読んでいて不快だった。おじさんが書いた話だなという印象。
重要でない人物までフルネームで大量に羅列されるのも、読みにくかった。他の方のレビューを見たところ他作品と関連させているようなので、著者のファン向けの作品なんだろうか?
『ひと』が好きだったので読んだけど、非常にがっかりしてしまった…私には合わない作家さんかも。
<装丁のこと>
装画は各エピソードをオブジェクト的に表現し、繋がりを静かに示唆したいのだろうが、コンセプトが先走っていて画としての魅力が薄い(デザインあるある)。扉絵に関しても、トイレットペーパー始まりはさすがに下品に思えた。ポップな色選びは合ってるし、作品を底上げできていて、ターゲットとする読み手を惹きつけるものにはなっていると思う。
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奇妙な題名の本ですね。そもそも奇跡的な事が起こる事が約束されている時点でちょっとネタバレな気がします。が、そこは小野寺君の描く奇跡なので地に足の着いた話ばかりで、かなり現実的だし本当にありそうです。
どれも奇跡が起こったというよりは、自分の咄嗟の判断がどういう結果になったかという本です。結構身近な雰囲気があるので、逆にひやりとする所がありました。
☆3ですが面白さは結構あります。
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同じ空間に偶然居合わせた人たちに起こる小さな奇跡。
普段の暮らしのなかに小さな奇跡は転がっているかもしれない。
見知らぬ人とも気づかないうちに影響しあっているかもしれない。
そんな風に自然と思えるほど、身近な出来事から始まり、非日常的な出来事へと繋がっていく。
奇跡は待っているだけでは起こらない。
彼らの勇気ある優しい行動が奇跡を起こしたのだ。
人との繋がりに心が温まった。
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男女7人快速電車物語。
朝の通勤ラッシュ、同じ電車の同じ車両に乗り合わせた人々が起こす小さな奇跡を描いた連作短編集。
過去最凶の腹痛に耐え忍ぶ大学生を描いた1話からお腹じゃなく心を鷲掴みにされる。
よりにもよって15分間止まらぬ快速電車。
彼は間に合うのか。ガンバレ!思わず祈る。
物語には良い人もそうでもない人も登場する。
でも見知らぬ男女が助けたり助けられたり、何気ない一言や行動が誰かの人生を大きく変えたりする瞬間に立ち会っている様で嬉しくなる。
人生は奇跡の集合体。
その奇跡に感謝しながら生きていきたいと思える読後。
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小野寺史宣さんらしいと言えばらしい連作短編集
悪く言えばこんだけあれば何かしら引っかかるでしょうよって言う短編集
っておい!「悪く言えば」って良く言った後にく来るやつだろ!いきなり悪く言うやつがあるか!
いやでもね、小野寺史宣さんの短編集読んでると、ふとこれ誰に向けて書いてるんだろう?って思うことがあるんよね
色んな人に向けてるようで誰にも向いてないような気がするときがあるんよね
今作はまさにそれだなぁ思ってしまったなぁ
ちょっとした出来事をきっかけにして 人生をちょっとだけプラスに転換する
そんな小さな奇跡集は誰の身にも実は起きていることで見逃してるだけなのかも
見逃さない準備をしておこう
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かんがえようによる。
考えようによる。
物事にはいろんな面があるからね。
こうしてるのもね。
ベタですけど。