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こんな話よく思いつくものだ。人間ドラマと空想科学が絶妙に絡み合うと面白い。荒唐無稽さもここまでくると、圧倒されるのみ。筒井康隆とは、違う破茶滅茶ワールド。
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SFオムニバス本で注目してた作家さんの連作4編が収録されています。サイボーグ部隊や“神”がいきなり出てくる安っぽいSF漫画みたいなシチュエーションなんですが、これがしっくりハマってしまうのが、なんとも不思議。軽快な文章で、大胆なシチュエーションと、ゴリゴリハードSFで使うような設定を、サラリと読者に飲み込ませていくのが上手なんだなぁ。会話が多い文体なのでサクサク読めるので、3時間くらいの移動がある時のお供にピッタリです。
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「裏世界ピクニック」の作者によるSF連作集。表題作は創元SF短編賞を受賞している。
高次元生命体に憑依され超人となった人間。神にも等しい力を持つことになるのだが、その高次元生命体が発狂したら…。
その狂える神というべき存在と相まみえるのが、米軍の戦闘サイボーグ部隊。しかし彼らにしても、たちうちは困難だ。その前にあらわれた一人の少女。サイボーグ部隊に協力する彼女もまた「超人」なのか。
もし「スーパーマン」が性悪だったら、という映画があったが、これは「ウルトラマン」が発狂したらという設定かな。このネタだと、いくらでも話は書けそうな気がする。あらたに作品が発表されるかもしれないが、マンネリに陥らないで欲しい。
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「裏世界ピクニック」の宮澤伊織の最新作!ということだが、実は発売即読了とはいかず、1か月積読の後、何故か一気に読破。創元日本SF叢書の第19弾という点でも期待は高まる。この東京創元社のシリーズは質が非常に高いので、今後順調に発行してくれることを切に望む。
裏世界ピクニックと並びそうな予感がする、この「魚座超新星憑依体」シリーズも、実に痛快・明快な語り口でストーリーが進行し、これも映像化が期待される。初めから映像化されることを前提としているのではないかと思えるほどの言葉の選択が素晴らしい。もしかしたら、既にコミック化・アニメ化の話が秘密裏に進んでおり、来年には実現化しているのではと淡い期待が日が経つにつれて自分の中で濃くなってきている。
本書は4つの作品から成るが、出典を見ると2作目の「草原のサンタ・ムエルテ」は既にGenesis Ⅰで既読である。実は1作目「神々の歩法」は2作目を読んだ後にすぐに古本屋で「年刊日本SF傑作選」を入手、しかし入手に安心して積読。3作目「エレファントな宇宙」はGenesis Ⅲに収載されていたが見逃してこれも積読。今回、全作品を順番に読み、1作目の背景を十分に頭に叩き込むことで2作目の理解がより深まった。そして、今回の書下ろしである「レッド・ムーン・ライジング」の時空次元を跳躍するスケールの大きい作品に触れ、次回作(5作目)はどの様な世界観を見せてくれるのかとても期待している。ニーナのキャラクター、人間的(?)な成長も気になる。今はまだ子供だが、今後10代前半、10代後半、20代、30代・・・それぞれでの心情の変化、そして恋愛についても進展していって欲しい。
最後にこの作品で言及しなければならないのが、ロシアによるウクライナ侵攻。1作目での憑依はウクライナ人に起きてしまう設定。これは2015年の作品なので作品発表時点では何ら問題がない。2作目の舞台は日本だが、日米地位協定や違法移民の暗い影が刷り込まれているのに留まっている。3作目は動物なのでややソフトな語り口。そして4作目は完全にウクライナ侵攻を直接挑発的になぞった設定。憑依体はほぼプーチン、思想・背景もこの鬼畜に合わせている。だが、プーチンも憑依体と同様に神ではない。憑依体が最後にミンチにされるのは極めて痛快であり、プーチンが同様な形で処刑される日を心待ちにしている。ウクライナに既に振り下ろされた鉄拳は筆舌に尽くしがたいものであるが、国土・人民は修復不可能ではない、ロシアを倒した後には必ず未来が待っている。その様な思いが掻き立てられるエンディングとなっており心安らかに読み終えることができた。
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うお座方面の超新星爆発により、宇宙空間に放たれた異星人が地球に到着し人類に憑依。人知を遙かに超えた能力を有した人間が地球に壊滅的ダメージを与えることとなった。米軍は最新鋭戦闘用サイボーグの戦闘部隊でそれに対抗しようとするが困難を極める。そこに同様に憑依されてはいるが、憑依したのがセキュリティ多胞体なるものの”船長”であったため、人類的思考を残した超人が現れる。この超人と共に人類は戦う事により勝利を得てゆく。様々なタイプの憑依体による様々なタイプの攻撃がされるところはエヴァの使徒攻撃のようなもの。また味方の憑依体であるニーナ。見た目はヨーロッパ系の美少女ティーンエイジャー。精神年齢は8歳(船長により肉体は一夜のうちに戦闘可能な状態に成長させられた)というあちら方面を意識した設定となっている。
この少女が地球最強の男部隊を手玉に取る様が受けたのであろう。
もちろんSFとしてのプロットや斬新さも大変面白い。良く考えついたものであり、アニメ化されていないのが不思議。
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2022-11-30
タイトルから連想していたより遥かに軽妙。上質なラノベと言ってもいいかも。
現実のアレコレ(ウクライナだったり中国だったり)と思いがけずシンクロしちゃって、メディア展開は難しいかも。ウクライナはともかく、ソ連と中国の扱いは変えられないしなあ。
話は派手だしヴィジュアルの引きはあるし、アニメ化したらウケるだろうなと思うのだけど。残念。
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2/4は既読だが
それでも楽しいね。ハチャメチャ世界なんだけど、ド派手なドンパチがたまらなく小気味好い。シリーズ続けてほしいな。
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Amazonオーディブルで「神々の歩法」と「草原のサンタ・ムエルテ」を聴いた。
面白かった。SFラノベ?
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ずっと気になっていた小説。想像より若干違ったけれど…
表題が秀逸ですよね。『神々の歩法』て、その言葉だけでしみじみ考えちゃいます。
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勧められて読んだが思えばラノベを読むのは初めてな気がする。
SFは読むのに時間がかかるのだが驚くほどサクサク読めた。
会話が多いこととか「わ、私は…」「おやおや…?」みたいな台詞回しとか挿絵がないことを除けばイメージするラノベそのものだった。台詞の芝居かかった感じがますます「今ラノベ読んでるなあ」って実感する。
文章よりアニメとか映像で見た方が良かったかも。