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【英国王立学会サイエンス・ブック賞最終候補の傑作が邦訳】人間がこれほど並外れた種となった歴史。そこには生物進化を超えた文化進化があった。かつてない切り口で新鮮な驚きを与える人類史。
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序章 人間がいかに生物学的人類を超える種となったかについての物語へようこそ
創世記
概念ー人類が登場
誕生ー人間を生き延びさせたもの
第1部 火
環境ー人間が環境を飼いならすまで
脳を育てるー火で脳を大きく
文化の爆発ー集団地で問題解決
第2部 言葉
物語ーメモリーバンク・文化伝達
言語ー思考と人格と集団を形成
話すー協力的な社会を強化
第3部 美
所有ー社会を美化する欲求
宝物ー文化の交易
建築ー自然界と分離
第4部 時間
時計ー生き方を変えた
理性ー客観的事実の認識
ホムニー超協力的超個体
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なかなか面白い読み物で、想像を掻き立ててくれました。
でも哀しいかな、当方の知識不足のせいで本書の主張にどれくらいの客観性があるのかの見当がつきませんでした。
面白いんだけれども、本当ですか?みたいな感じがつきまとうというか。
まぁでもこれはよろしくない発想でしょうが、文系と理系の発想が上手く組み合わさった色々なヒントが詰まった書物かなと思います、当方ごときがいうのも何ですが。
高校生とかに読んでもらいたいです、夏休みにいかがでしょう?
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良き祖先となるために
資産や知識を残すことも大切かもしれないが
文化を残すことが大切なんですね
先住民は当たり前のように文化を残してきました
林業をなりわいにするって改めて大切なんだと感じました
国産材の建築を長持ちさせたい
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「美」と「時間」が人間文化を進化させたという着眼点が本書の面白さだと思いますが、どうしてもサピエンス全史と比較してしまいますね。
全てサピエンス全史でいう認知革命(虚構の誕生)で説明できると思いました。
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レビューはブログにて
https://ameblo.jp/w92-3/entry-12770827193.html
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個人的に人類史が好きな方には、おすすめの一冊という感じ。
人類進化の3要素「遺伝子」「環境」「文化」を進化させた4つの要素「火」「言葉」「美」「時間」の発明・発見について書かれている。
文化は、他社から学ぶ能力とそうして得た知識を表現する能力に支えられている。
【火】
体内の燃焼(代謝)はゆっくり進むが、火の燃焼スピードは、速いので強いエネルギーを発散する。これにより、人間は、エネルギーの外部委託(アウトソース)が可能になった。
また、夜でも明かりがある状態となり、活動時間も大幅に増えた、そして、エネルギーの吸収を効率した(より美味しく、衛生的に)ことにより、時間も増え、狩り以外のことにも時間を使えるようになり脳が発達した。(前頭葉の肥大化)
他の動物はエネルギーを効率よく吸収できない(人間ほど時間が抽出できない)ので、脳が発達しなかった。
加熱料理は、胃腸の代行業みたいなもの、それゆえ顎が小さくなり、顎の筋肉の縮小で発声が発達した。
環境の変化は、集団の大きさ、ひいては知性(集団脳)の大きさに影響。つまり文化にも影響する。
陶器の発明により、汁物の調理が可能、健康状態や生存率を上げた。結果的に人口増加。
【言葉】
火により、日照時間が増えると人類は喋るようになった。そして、物語を通して世界を理解しつつ、社会集団を形成していった。言葉ができると人間は、”噂”ができるようになる(それにより、リーダーの凄さなどを噂で認識させ、ダンバー数より多くの集団を形成することとなる。人間の行動には一貫性があるので、過去どう行動したかは、将来のどう行動するかを知るいい指針となる)。なぜなら、物語は、合意された嘘で構成されているため、この頃から人間は、嘘がつけるようになった。そして、”記録”というものが生まれ、脳の処理能力(記憶など)をアウトソースすることとなる。
また、言葉が作られたことにより、その構造は人間が現実をどう捉えるか強く影響(のちの時間の概念に通ずる)
【美】
美しさの概念が、生物学的に繁殖力を上げ、集団を美しいものにしたい(美徳のイメージ)という想いが、社会規範を作った。そして、美は共感力を高め、共同体意識を向上させた
また、装飾品もこの頃から作成され、それにより、作るための技術やその材料の探査取引を促進させた。王冠などは、遺伝子の継承のみならず、社会的文化の継承まで可能とした。装飾品の誕生により、交易も始まった。(あっちの方が綺麗だからほしいなど)それにより、狩猟から定住生活へ。そして、農業が発達し、人口が増えたが(食べたい時に食べれる。言葉の発達により「貯蔵」も可能となった)農業で有利な男性がクライとしては、上になり男尊女卑が生まれた。
【時間】
時間という概念の出現により、技術、階層的社会構造、言葉を作り出せた。
生後数ヶ月の赤ちゃんは、対象の永続性を理解。3〜4歳で虚構の世界に没入して、その世界において感情を想像できる(ままごとなど)
そして、記憶という概念も生まれた。記憶があれば文化形成、社会集団の確立も可(過去を思い出し、未来へ活かせる)
石器の持ち運びに代表(後で使えるだろう)されるように、時間の概念が”未来予測”という概念を発達させた。
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TRANSCENDENCE:
How Humans Evolved through Fire, Language, Beauty and Time
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163915531
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人間の進化の過程で大きな影響を与えた4つの要素についての考察
火、言葉、美、時間
1.火
火を使って食べ物を加熱することにより、消化吸収が効率化(消化エネルギーの外部化)
→カロリーをたくさん消費する脳を維持、拡大することができた
火を使うことによりエネルギーをコントロールして陶器や金属加工などが可能となり文明の構築、生産性向上できた
2.言葉
言葉や文字によりコミュニケーションや知識の蓄積が可能となって組織化が進んだ
3.美
美の概念により装飾品やスパイスに価値がついて、交易が効率的に行われるようになった
4.時間
時間や数字を用いて現実世界を標準化することにより、認識のやりとりができるようになった。