紙の本
いまいち内容が理解できませんでした。
2022/07/29 11:16
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
GHQがどんな活動をしたか学びたくて、当書を購読しました。
ですが、個人的にはいまいち内容が分かりませんでした。単に私の理解力がないだけかもしれませんが、文章が抽象的に感じ、論点がつかめませんでした。
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何もしなかった罪…
それは今の時代を生きる自分に対しては、何もしようとしない罪と言っていいのだろうと思った。
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江藤淳によって広まった「GHQによる洗脳言説」を検証する内容で、詳細な史料批判によりその歴史的経緯が論じられている。結論としては「自虐史観」が言われ始めるのは70~80代の「土下座外交」からで、90年代の「つくる会」から盛り上がるものであり、GHQの政策には直接的な関連性は認められないものの、WGIPが発端と考えるのも無理のない解釈であり、間接的な関連性は認められると評価している。
大筋では占領政策によって民主主義化・自由主義化・平和主義化が行われ、それが定着したと言えるだろうし、他方で戦後の時代状況の変化にもかかわらず、所謂「閉ざされた言語空間」から脱却できずに非現実的な「絶対平和主義」が唱えられている側面もあるとも言える。そして、その起源が占領政策にあるとするのは間違いとは言い切れない。が、細かく見て行けばそれが粗い議論であるという事を本書は提示している。
所詮戦争は勝者によって裁かれるものだし、勝者の都合のいいように「洗脳」されていく部分はあるものの、戦前の「閉ざされた言語空間」によって「真実」を知りえなかったのもまた事実である。様々な思惑や時代状況によって戦争観は変化するのだろうし、それは今日でも継続していることがよくわかる良書である。