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絵巻にひかれて読んだ。文字だけで読むよりも記憶に残る。
地震や疫病、火事、飢饉などのシーンがあり災害文学である一方、晩年の四畳半のくだりが哲学的で、いま読むべき一冊。
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古典というのは「いつか読もう」と思っていても、なかなか手を出せないもの。それを、趣ある絵巻とともに、簡素で美しく読めるのはありがたい。漫画などで表現する方法もあるが、私にはこれがちょうどいいと思った。
感染病や戦争が同時に世界を襲い、日常が送れているものの、けして良い時代とはいえない現代。さまざまな災害に見舞われても、今以上にままならなかったであろう平安末期に、静かで鋭いまなざしを持った作者が何を思っていたのか。時代を超えて読まれることに納得のいく作品だった。
また、優れた歌人であった長明の言葉への感性が、音読するとより伝わってきて、何度でも声に出して読みたいと思った。
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鴨長明のように、慎ましく気ままに、心穏やかに人生を過ごしたいと思った。豪勢な生活や複雑な人間関係は、本当の心の豊かさには直結しないのだと感じさせられた。
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ふりがなあり。現代語とそんなに離れていないのでびっくりした。設立年代よりも個体差なのかな。
絵があるのとないのとでは親しみやすさが段違いなので、何度でも絵巻付きのものを読み直したい。
いまもむかしもこの世は災害ばかり。数年もすれば忘れてしまうと嘆く人がいるのも同じだけど、忘れてしまわないと人は生きていけないのかもしれない。
最後にメタっぽくなる。