真似しようと思ってもできない
2022/05/31 18:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しる子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは本当にあったこと?本当にこんな人がいたの?と、章が変わるごとに毎回新鮮に驚いてしまう女性たちの人生。
きらびやかな世界も暗い世界も渡り歩く彼女たちのエピソードを読むと、「はたして自分ならこの苛烈でドラマチックな人生を生きぬくことができるだろうか」と考えてしまいます。
彼女たちの多くはその最期まで劇的で、事実は小説より奇なり、という言葉をつくづく実感しました。
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山崎まどかさんの本が好き。
知らない人ばかりで、実話なの?と驚くばかりの女性たちの人生。
彼女たちの人生は憧れとも尊敬ともつかぬ気持ちを抱きます。
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終始うわ〜すご〜と思いながら読んだ女性列伝。彼女らのポートレート見ると、たしかに全員オーラみたいなのがあって「只者じゃない」。関係ないところにいるからみんな愛おしく思えるけど、近くにいたら絶対いやなタイプがほとんど(笑)
こういう女性たちの話、もっと発掘されて欲しい。
内容とは別だけど、長年追いかけてるというかファンやってて影響受けてる山崎さんのサイン入り本が入手できて嬉しかった。
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21人の破天荒な人生を生きた女性の紹介。幸せとか不幸とかを超えた存在感に圧倒される。
印象に残ったのは「寂しがり屋の人形絵本作家デアライト」と「ロータスランドの女王 ガナワルスカ」
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〈普通〉からはみだしながら20世紀のアメリカを生きた女性たちの列伝。
おんもしろかった!虚栄心が強くて夢見がちで、男にモテすぎてしまう女たち。あるいは優れた才能を持ちながら、苛烈な性格や性差別的な社会と折り合いがつけられなかった女たち。そんな女たちの生きづらく、時に滑稽で挫折に満ちた人生をシンパシーに満ちた視点で描き、肯定する。評伝としてはポール・コリンズの『バンヴァードの阿房宮』(大好き)に近い面白さがあった。
またアメリカというお国柄もあって、女性列伝であると同時に移民や有色人種の人たちが多く取り上げられ、マイノリティの生きざまを紹介する一冊としても優れていると思った。その点では、文庫にビリー・ティプトンの章が収録されなかったのは個人的に残念でもある。
2011年に刊行された単行本版(改題前『イノセント・ガールズ』)では、ティプトンは異性装のレズビアンだった可能性が高い"女性"という扱いで、それは文庫版あとがきで著者が自省しているようにトランス男性であった可能性に対する配慮に欠けていた。それに『ガールズ』や『女たち』を題に掲げる本にトランス男性を収録するのは、TS当事者の方々から見て不適切なのは確かだろうし、圧倒的に勉強不足の私より著者の判断が正しいのだと思う。けれど、単行本版にも目を通し、"彼"を知ることができてよかったと私は思っている。女性の体に生まれ、社会的に女性が受ける差別とトランス男性としての苦しみのなかでジャズを弾き続け、男性として5回も女性と結婚した人がいるというのはものすごいパワーを持つ史実だ。
生まれてからずっと性被害に遭い続けながら自分の生きる場所を諦めなかったメキシコ出身のバーレスク・ダンサー、キャンディ・バーの生涯には泣きそうになった。失踪した孤独なシンガー、コニー・コンバースの詩も素晴らしい。単行本版ではこの詩の引用で本編が終わり、そのしっとりとした構成も余韻があって好きだが、文庫版で新たにフィナーレを飾ることになったメアリー・マクレーンの自己顕示欲を隠さない生き方も読んで元気になれる。
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アメリカで活動した女性たちの生涯を紹介した本。
タイトル通り真似しようとしてもできない、濃厚で時に壮絶な人生ばかりだった。特に印象的だったのが以下の4名。
嘘つきなテキスタイル・デザイナー、フローレンス・ブロードハースト。
アーティストたちを虜にした美神、キャロライン・ブラックウッド。
ロータスランドの女王、ガナ・ワルスカ。
シャングリラを夢見たミリオネア、ドリス・デューク。
正真正銘オリジナルの人生を歩んだ女たち。生まれも育ちもまったく共通するところのない彼女たちの人生に、なんだか励まされるようだった。こんな人も世の中にはいるんだという驚きが強く、私もちょっとくらい自由に生きてもいいんじゃないかと思わせてくれるパワフルさがある。
世間の目から見たイメージと、実際の彼女たちは違ったかもしれないと想像するのも面白かった。
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少し前の世代の個性的なアメリカ人女性達。
成功したのか失敗したのかよく分からない人生だが、そんな事には関係なく生き切ったという迫力がある。自己肯定感が素晴らしいのかな。
知らない人ばかりだったが、ネットで調べると写真等結構出て来る。