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登場人物たちの心情がとても繊細で、そのどこかに昔の自分を重ねながら読んでいきました。読了後はなんとも言えない気持ちになり、今の自分だから読める小説だったのかなと思います。
後退も停滞も前進もしていない中にも少しの光があるように思えました。
個人的には「茜さす日に嘘を隠して」→「青く滲んだ月の行方」の順で読んで良かったと思います。
楽曲と小説がリンクしているのはとても新しく、より世界感に触れられる気がします。
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傲慢さと繊細さにまみれ、万能感と不能感にひたり、否定と肯定を繰り返しながらひたすら周りを傷つけていく。
周りを傷つける刃が本当に向かうべきは自分自身で、それを知っているからこその苦悩。
大学生と社会人。その境目にあるのは小さいけれど大きな一歩。なんなく乗り越えられる人と、足踏みしてしまう人。その差ってなんだろう。
自分に、自分と誰かの間にある何かに、特別な意味と価値を見つけたい。
もがいてあがいて、それでも踏み出す一歩を青羽悠は残酷に描く。
何も見えない。きっと。何年か、何十年かたって、やっと見える、あの時の痛み。
知っている、と自分のどこかにある古い傷をなぞりながら思う。あの時傷つけたのは、自分か、誰かか。
傷は治るという。いつか忘れるという。
でも治っても忘れないから。自分の中でずっと生き続けるから。だから、大人になった今日も生きていけるのだ。
真下みことの『茜さす日に嘘を隠して』と対になる物語たち。
見えないものが見えてくる。痛みに手を添えてくなる。特設サイトから各章にリンクした音楽も楽しめる。
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『茜さす日に嘘を隠して』(真下みこと)とつながる作品だとわかっていたので、2冊をならべ交互に読んでみました。この読み方、おすすめです!登場する若い年代の男性たちがどんなことを思い、日々すごしているのかを知ることができた作品だったなぁ…と思います。ラスト、大地くんはどうしているのか…気になりました。
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それぞれに悩みを抱える4人の男子高校生・大学生の物語。著者の前作『凪に溺れる』が刺さったので、本書も楽しみに読んだのだが、小説らしさは高まっていて、若い頃特有のどこか満たされない感じがよく描けているとは思ったけれども、もう一つ響かなかったかもしれない。
「どうやったら友達ってできるんだろうね」「相手に対して適切な距離と、敬意と、軽蔑と、不安を持つ」という小説内のやりとりはなかなか興味深かった。
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『茜さす日に嘘を隠して』と登場人物が繋がっていてそれぞれ女性目線、男性目線で作者も書かれています、、、が、まぁ『茜さす』の方は世代は違うけど同じ女性の目線で読めたし面白かった。
こちらの『青く』はとにかく男性陣みんな固いし暗いし、ちょっと読むのしんどかったな。
完全にジャケ買いだったけど、作者が別で登場人物が繋がってるのは面白いなぁ、と収穫だったかな、と。
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「茜さす日に嘘を隠して」に対し、こちらは男性側目線の話。
私がその年齢の頃、登場人物たちのように何事にも悩んだことはありませんでした。
それだけ楽しんでいたのか、能天気だったのか。
なので彼らの気持ちに寄り添うことはできませんが、掴んだり離したりしながら、少しずつ生きてる世界に馴染んでいくのかな。
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「茜さす」を先に読んだので登場人物がわかり、読みやすかった。
若者の心の葛藤。
世の中の色々なことでモヤモヤしていて辛い。
音楽も聴いた。
作るの大変だったろうなぁと思う。
企画は面白いけど、ストーリーが弱いかも。
淡々としていて共感しにくい。
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な、なんじゃこりゃあ(。•́︿•̀。)。青羽悠さんの新作というだけで期待して読み始めたのだが、内容がいまいち理解できなかった。
5話で構成された連作短篇集で、各話の扉裏には青羽さん作の歌詞が掲載されている。歌唱・作曲とあるから動画も上がっているんだろうと検索すると、確かにヒットした。さらに真下みことさんの『茜さす日に噓を隠して』のページに辿り着いた。「なんや、企画モンかい」と切り捨ててしまえれば楽なのだが……。たぶん、両方読んで、歌も聴いて、ようやくすべてが理解できるのかなと。うーん、気になる。
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何者にもなれない、どう生きたら良いのかわからない、何をしても満ち足りない。"大人未満"の青年たちが悩み、もがき、時には絶望しながら生きていく物語。
20代前半の著者が描く若者は美しく、繊細で、生々しい。著者の今後の作品が楽しみになった。
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不安定で、自暴自棄で、
迷い続ける大学生たちの話
自分の在り方、人との関わり方、人生の関わり方…
正解が分からずに苦しみ、悩んでいる彼らの話に胸が痛くなった
解決してくれるわけでも、
スッキリさせてくれるわけでもない
心の中に苦々しさが残る話
大学生たちの描写がすごくリアル
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惰性的な日々、という感じ。
為す術なく、いつの間にか大切なものを手放してしまっていた。
、、みたいな、自分自身を正当化するための無駄に高いプライドを持っている主人公をタコ殴りにしたいくらいイライラしてしまった。笑( -'д-)y-~
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『#茜さす日に嘘を隠して』を読んでから同じように歌詞とMV見ながらとても充実してました。
背後で進んでたもうひとつの物語も覗けてよかった。
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短編集のようで、なんとなくそれぞれの登場人物がつながっているお話。なにか事件が起きるわけでもなく、ただ淡々と過ぎていく日常。「普通の生活」を見ている感覚。いずれのストーリーも煮え切らないわけでもなく、ああ、こういうところで切れるのが人生というストーリーだよな、と感じる作品だった。
対となる「茜さす日に嘘を隠して」も手元にあり、気になる展開もあるので、果たして違う目線で見た世界というのも楽しみにしておこう。
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第一話端正な夜〜第五話逆三日月まで、登場人物がなんとなくつながっている、青春小説。特に共感はしない。
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相変わらず青臭かった。
大地が何故姿をくらましたのか、自殺したBの話はどう繋がっていたのか、わからないことがいっぱい大学生は自分に酔ってる。