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極めて特異な設定なので共感する場面はないはずなのに、テンポも良く、説明臭くもなく、すぐに没入出来ます。
タイムリミットのある状況で、一刻も待ってくれないことに突き上げられていく緊張感、この主人公ならどんな言葉でどんな舵取りをしていくのだろうと、手が止まらずにあっという間に読了。
最後が呆気なかったのでもう少し人間臭く終わって欲しかった。
面白かったです。
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2024/5/3読了。
このブクログでたくさんの方達が高く評価していらしたので、私も、と手に取った本。
今時珍しく、心の優しい人たちしか登場しない、心温まる作品で、うるっとしてしまったことも数えられない。
いわゆるお偉いさんたちも皆さん、ユーモアがあって、話が通じるところも良い。
主人公の「桃ちゃん」だけでなく、登場する全員に幸せになってほしい、と心から思った。
それだけ、それぞれのキャラクターがしっかり書き込まれてるのだと思う。
海上保安学校や海上保安庁という、普段あまり馴染みのない世界も垣間見ることができたのも良かった。
吉川英梨さんの作品、また読みたい。
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海上保安官になるための海上保安学校。
舞鶴にあるそこへ、どうしてもそばにいたい人のために本庁から転勤願いを出した主人公の桃地。
慣れない教官職、余命一年と宣告された大切な人とその息子。
桃地の決意と熱意のつまった約1年間の話。
海上保安官という職業、知っているようでよく知らない。
なので、とても興味深く読み進めた。
海の国境付近で監視するということは、少しの判断ミスからでも戦争になりかねないということ。
戦争にならないように監視することで、国民の平和を維持しているのだということ。
災害時には、生存者を助けることももちろん、亡くなった方を還すことも大事な職務の一つであること。
心身ともにキツく大変な仕事なのだな、と改めて思った。
余命宣告を受けた大切な人、彩子。
彼女は優秀なヘリのパイロットであり、シングルマザーでもある。
彼女とその息子との関係も、胸熱だった。
そして、何より教官と学生達との関係が、胸熱過ぎる。
互いを信頼し尊敬し、次第に心を許していく様は、読んでいて気持ち良い。
興味深くも胸熱な展開で、良い話に巡り会ったと思った。
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たくさんのフォロワーさんが☆5の評価で絶賛されていて、これは読まなくちゃと手に取った一冊。
これは良かった!お薦めしてくれた皆さん、ありがとうございます。
何が良かったって、とにかく桃ちゃんの人間性がいい。
好きな女性や息子に対して、そして教え子に対して、時にユーモアを交えながら真っ直ぐに向き合う姿が魅力的で、関わった人達がみんなファンになつていくのも納得。
五森祭の私の主張の場面は、涙なくしては読めなかったなぁ。
困難の中でも家族や仲間と助け合ってうことで、前を向いていく力をもらえるんだなと気付かせられた場面がいっぱい。私もがんばろう!
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出だしから笑いましたꉂꉂ(๑˃∀˂๑)
__桃地政念は、男子トイレで歯を磨いていた。血がにじむほど。十五年ぶりに学生時代のマドンナと会う__(本文抜粋)
そして感涙ものでした(꒪̥̥﹏꒪̥̥ )
まず〝私の主張”の場面で
こうであろうと想像させておいて、もっともっと愛のこもった感動の〝私の主張”に。。。(꒪̥̥﹏꒪̥̥ )
まだ本の真ん中辺りなのに、なんて事してくれるんだあ?って
目の前ですまして本を読んでいる旦那が、邪魔だった笑
ずっと登場人物達のキャラに感動したり笑ったりで中弛みもなく面白く読み進め、そしてラスト
そうか、そうか、そう来るんだ〜?!ってまたもや。。。 ぅʓ( இдஇ )ぅʓ
気持ちの良い終わり方でした
海上保安学校桃地教官と最高の仲間達の熱い物語
そして桃地と彼が一途に愛する女性との日々の物語
あとは読んでのお楽しみ♪
私もおびのりさんと同じで、海保と海自の違いがちゃんとわかっていなかったので、検索して勉強になりました
海保のホームページも見ました
マスコットの〝うみまる”兄と〝うーみん”妹を知りました
〝海上自衛隊護衛艦かが”を知りました
ブク友のレビュー書いてくださった皆様、ありがとうございました♪
乗っからせて頂きました(*´∨`*)
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良かった〜!!すごく良かった…!!
冒頭からもう、私好みの面白さ(笑)
あったか〜いストーリーであり
シリアスな場面もあり
感情揺さぶられまくりで一気に読了…でした。
メタボが気になる四十五歳独身の
主人公、桃地政念が
三枚目であっても何とも魅力的なんです。
男気溢れる海上保安学校の教官。
同僚、学生達、み〜んなキャラが良くて…
過酷な訓練とその裏で起きる様々な事に
みんなで立ち向かい、乗り越えていく教場物語。
桃ちゃんの同期で
余命宣告されてるシングルマザー彩子の命について
向き合っていく愛の物語でもありました。
特に、
愛する人の命を守りたいと奮闘する桃ちゃんの姿が
読みすすめていくうちに
私の脳内で
カッコ良くなっていくという…
不思議…現象が起こりましたね(笑)
これでラストはどうなるんだろう…⁉と
心配してました…。
涙で滲んで
読みにくい…読みにくい…
読みにくくなって…ましたが…(笑)
すっごく感動するラストになっていて…。
…サイコーでした…!
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ブクログBEST USER AWARD 2023でSilverを受賞されたひまわりめろんさんのお勧め本です。
ブク友さんの間で大人気になり、何名もの方がレビューされている人気の作品です。
吉川英梨さん初読みでした。
海上保安庁 主計管理課の桃地政念45歳独身。
桃地は同期だった海上保安庁女性操縦士の高浜彩子が肝臓がんのステージ3であることを知り、彩子のいる京都の舞鶴の海上保安学校に異勤します。
彩子はシングルマザーで20歳になる息子で海上保安学校の生徒、悠希がいます。
悠希の父は当真航希という桃地の親友で享年24歳で東北の海で殉死しています。
桃地は、彩子に生体肝移植という治療法があるのを知りますが、彩子は「生体肝移植はしない」といいます。
それは生体肝移植は家族間でしかできないからでした彩子は息子の悠希の身体を傷つけたくないと大切に思っていました。
桃地は悠希が五歳の時に彩子から逆プロポーズされていますが、断ったという過去があります。
でも、もう一度こちらからプロポーズして、桃地は彩子と家族になり生体肝移植をしようと考えます。
彩子は、脂肪肝のためダイエットを始めた桃地をみて、すぐに気づいて「桃地と結婚はしない」と今度は言い返しますが…。
男と男、男と女の厚い友情、信頼の物語でした。
桃地のプロポーズシーンはとても素敵でした。
ブクログ内でもの凄い人気になっているので一体どんな作品か、これは読んでみないとと思いました。
紹介してくださったひまわりめろんさん、ありがとうございました。
その人の紹介する本はその人のなりを現わしていると、おっしゃられるひまわりめろんさん。
ひまわりめろんさんは、きっと友情に厚いお方なのでしょうね。
ブク友さんいじりをよくされているのをお見かけいたしますが、あのブク友さんいじりがシャイなひまわりめろんさんの友情の裏返しなんですね。きっと。
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皆さんの評価が良かったので手に取った、初めましての作家さん。
海上保安官の養成校での教官と生徒の青春ストーリー。1人1人のキャラクターが本当に目に浮かぶようで。みんなそれぞれ抱えているものがあって、人を思いやる力があって、人間臭くて憎めない。ただひたすらに爽やかではなく、海上保安官という仕事上避けては通れない人の生死についても1人1人が向き合って成長していく。
自然と涙がほろほろ出てきてしまいました。
でもそれは辛いとか悲しいとかそうゆう種類だけでなく、前を向く力になるそんな気持ちのいい涙を流す事ができました。
皆さんの評価を見てなかったら手に取ることはなかったかもしれないなぁと思うと、本当出会いに感謝な1冊です。
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みなさんの本棚に度々登場する本。
ブクログをやっていなかったら出会わなかった
熱い、熱い、とても熱いお話。
泣いたり笑ったり、そして泣いたり… 。
感情が揺さぶられっぱし。
そして、読後感 最高!
メタボの45歳、桃地。
霞が関の本庁勤務から舞鶴の海上保安学校教官に。
自ら願い出た異例の異動。
桃地の動機と、決断のはやさ、行動力に心が打たれ、
この時点で “メタボ男” から “素敵な男性” に昇格。
舞鶴では、桃地の人柄に周りが巻き込まれ、
海上保安学校全体が桃地の応援団になっていく。
学生に対しても同僚に対しても
人として出来得る限りを尽くす桃地。
ここまでくると “素敵な男性” から “最高の男” に昇格!
さらに、もう一人の重要人物、高浜彩子。
この人がまたカッコイイ!
自分が進むべき道をしっかり見据えて凛としている。
最後の ”任務完了“サインには痺れます。
海上保安官という仕事については、
知らなかったことがたくさんありました。
訓練生に対して桃地が放った言葉が深い。
「戦争なんて簡単に始まるんだ。
日本国民が知らないでいることを誇りに思え。
我々がきっちり日本の海の平和を守っているということだ。
つべこべ言うやつらごと、国を守る覚悟を持つことだ」
私たちが心穏やかに暮らすために体を張っている人たちがいる。
感謝しかないです。
今週、少しずつ読み進めたこの作品。
読み始めてから読み終えるまでずっと
“最高の男・桃地” がそばにいてくれて幸せでした。
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ブク友さんたちの評価が高かったので
読んでみたいと思っていた一冊。
私の中では海上保安官といえば海猿。
あぁ~、何も知らなかった自分が恐ろしい。
本の中で尖閣諸島を双眼鏡から見た学生が
「竹島はわが国固有の領土です」
「双眼鏡で見るだけなんてー。なぜこちら側が遠慮しなければならないのですか」と。
それに対して教官の桃地は
「それは遠慮とはいわない。対立回避という」と答える。
そして「俺達海上保安官の気持ちひとつで、戦争なんて簡単に始まるんだ」
「戦争にならないから、国民は知る機会がない。知る必要がないんだ」
「日本国民が知らないでいることを誇りに思え。
我々海上保安庁がきっちり日本の海の平和を守っているということだ」と。
平和が当たり前なわけはないのに
生まれた時から平和は当たり前だった。
でも、私たちが平和だと思えるために
日々努力してくれている人たちがいることを
きちんと知らなければならない。
今更ながらそう思った。
海上保安官を目指した若者たちのその動機は様々だが
それぞれ明るい未来を想像していただろう。
だが、実際に海上保安学校の門をくぐってみると
厳しい訓練、理想と現実のはざまでくじけそうになる。
そんな学生たちを支える桃地教官の姿が胸を打つ。
自分の人生をかけて守りたい女性への桃地の献身。
そんな桃地にも乗り越えられずにいた過去があって…
『海の教場』には桃地の愛が溢れている。
小柄でメタボの桃地教官が
私の中で海猿の伊藤英明に代わっていった。
そして、ラストでは涙していた。
素敵な本に出会ったわ~!
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フォローしている方の数名の評価と感想に完全に影響されて手にした本。
それがなかったら、自分じゃタイトルと表紙から読もうとは思わなかっただろうな。
途中途中で涙が溢れ、読み終えた時には胸いっぱいになった。
1年未満の出来事がとても色濃く描かれている。
作中に出てきたいくつかの出来事を読みながら、バカを楽しむ心のゆとりを自分は失ってしまっていたことにハッとしたりもした。
頭の硬い大人になってしまったもんだ…こういうこと、楽しめるようにまたなりたいなぁ。
海上保安庁の話だけに、もっとお硬くて読みづらいかと構えていたが、文体の影響かとても読みやすく近しく感じる読書時間が楽しめた。
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海蝶のシリーズがとてもよかったからこの作品も読んでみたのだけど、とてもよかった。
熱いストーリー展開にひきこまれた(◍•ᴗ•◍)
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ブク友の皆さんが大絶賛しているこの本、滅茶苦茶良かった!!!
一日で一気読み。続きが読みたくて仕方なくなる。
先週から腰痛が半端なく、立っているのも座っているのも苦痛な為、今日はゴロゴロ寝ながら読書と決め込んだ(笑)
年に数回こういう時がある(-。-;
この本は、登場人物の全ての人が魅力的過ぎる。
桃ちゃんは小柄でメタボ。独身彼女無しの中年( ̄▽ ̄)
中年が主人公かぁーい。
彼は、海上保安官の中でも調理・経理・庶務などを担当する「主計」の専門官。
その桃ちゃんが、学生時代のマドンナ・高浜彩子から呼び出された。彩子は女性ヘリ操縦士の草分け的存在だった。
「肝臓がんで余命一年」と、衝撃の告白を受ける。
舞鶴市の病院に入院するという彼女を追いかけ、桃ちゃんも舞鶴の海上保安学校へ教師として赴任することに。
主計コース3組の担任となるのだが、着任早々そのクラスには重たい空気が蔓延っていた。
何回か絶賛泣きポイントがあって、うるうるしてしまった。特に、『私の主張』の桃ちゃんは、想像を飛び越えて、遥かにカッコ良かった(^^)
生徒1人1人のドラマも、全てが良くて、この作品、映像で観たいなぁと思ったo(^▽^)o
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愛する人に寄り添うため霞が関から舞鶴の海保学校の教官になった百地。
青春、恋愛、涙。
笑って泣いて感動できる一冊。
最高でした‼︎
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皆さんが絶賛高評価しているので読んでみた。
ちょっと事前にハードルを上げ過ぎたからかもしれない。
決して面白くないわけではない。ある程度、感動的な話に仕上がっているんだろうなと思う。
でも、残念ながら私にはあまり刺さらなかったようだ。
巻末の参考文献を見ても、作者がいかに海上保安庁、保安学校や肝移植についてじっくり調査した上で、この青春群像を描いたことは伝わってくる。
入学式その他の各イベントを舞台にさまざまなエピソードが描かれるが、どうも私には全体的に「海上保安庁の紹介」的な印象が感じられてしまい、物語に入りきれないというか。
内容も、海保の偉い人たちが、こんなくだけた人達なわけないし、みんなすぐに桃ちゃんに心酔するのがちょっと興醒めな部分もあったかな。
私自身、すぐ涙腺崩壊するタイプだが、本書で泣けることは無く、鼻の奥がツンとすることもなかった。主人公の桃ちゃんもとてもお茶目で魅力的といえばそうなんだけど。
期待していた感動を得ることはできなかった…。
皆さんの感動に水を差すようでとても心苦しいのですが、正直な感想として書き込んでおきます。