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好みが分かれそうな作品ですが、私は面白かった。
どこまで史実なのか?
読んでて苦しいが、やめられなかった。
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北欧を席巻した歴史ミステリー3部作とあっては、読まないわけにはいけません。4部構成。1部から3部までそれぞれ主人公が変わり、また各部の繋がりがまったくわからず、これは短編集かと思わされてしまいます。それもそのはず。目次をよく見ると秋から始まり、夏、春と遡っています。そして最後に、最初の秋の次の冬が来るという構成。1部では、手足が切り取られた死体が発見。2部では犯人が手足を切り取る様子が。3部は無実の罪を着せられた少女の刑務所からの脱出劇。残酷な場面もありますが、各部ともスリリングで、すっごく面白かった。最後のいわゆる解決編の第4部も、最後の最後まで楽しめる内容でした!
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序盤つまらなくてこれ我慢して読んでたら面白くなるのか?と思いながら読み続けてたらあら不思議、面白くなってました。
全く馴染みがない想像以上に陰鬱な1793年のストックホルムが舞台なせいか序盤は全く感情移入できず、そもそもその時代で人一人亡くなったくらいでそこまで捜査する?みたいな。
関所や警視庁が機能してる反面、街は不衛生で貧困が蔓延ってるという混沌と秩序が入り混じってる時代だったんでしょうね。
3部作のまだまだ序盤。続編にも引き続き1部の登場人物が出るようなので早速1794読みます!
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余りの構成の巧みさに引きずり込まれてしまう面白さ。
3部作という事で重厚なスペクタクル的展開になって行くと思うものの、群像劇という感覚。
圧倒されんばかりの登場人物、多種多様、身分の上下があるし、種々の職業、生い立ちと家庭環境、犯罪歴すらも彩を添える。
時間の流れが複雑で、秋~夏~春・・そして2番目に来るはずの冬。
北欧サスペンスは手足が切り取られたり、眼球がえぐり取ってあったりが多い、今回もそう。
慣れたわけではないが、残虐さを感じんくなってしまうのは一種のマネキン人形的に被害者を見てしまわされるせいもある・・2部ではその切断シーンの描写が映画っぽく語られて行くし。次が気になるなるの連続で分厚さは感じなかった。
3冊シリーズ全て、恐ろしく分厚いけれど、トライする。
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2023/6/24読了。以前から18世紀のフランス革命期の小説を読んで見たいと思っていた。ユーゴーの『レ・ミゼラブル』が19世紀初頭に書かれた小説とすると、この小説の舞台となる北欧ストックホルムの社会的状況は更に過酷なものだと推測される。人間の尊厳なんて踏み躙る理不尽さ。不条理な罪と罰。絶望からの逃避。そんな中にも正義なんて言葉を信じる人間がいたのかと驚かされる。混沌な中での一分の光とでも言おうか人間の本質と魂の叫びが聞こえる様な気がした。北欧発大ヒット歴史ミステリーだそうです。
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ニクラス・ナット・オ・ダーグの歴史ミステリ三部作。その第1作目。
とんでもなく重厚な小説。一作目の1793はミステリというよりは、殺人事件を題材とした歴史風俗小説の感が強い。本当に、匂い立つくらい当時の情景の描き込みがすごい。
4部から成り、1部は凄惨な死体が発見され、引っ立て屋のカルデルと病に侵された探偵セーシルが邂逅。2部はある青年が身を落とすまで、3部はありもしない罪を背負わされた少女、4部は1部の二人に戻る、という構成。
2部、3部が1部から過去の時間軸となるため、どのようにクロスするのかが非常に楽しめた。
ミステリとして読むと肩透かしかも。死体の状況と動機の繋がりが弱い気がした。ただそれを抜きにしても、重厚で、目を背けたくなるような凄惨な場面も多いが、読み応えはバッチリ。
3部作ということもあってか、裏で暗躍する組織、フランス革命の余波などはそんなに。2作目以降、決着がつくのだろう。ただ、あまりに重いのでちょっと間に違う本を入れてかな。。。
最後に、2部の青年、結構いい役回りだけど。後々思い出すと、妹に朝の快便具合を手紙で書く変態だったわ笑