『あの頃』にあったかも知れない怪異
2022/09/05 16:01
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐倉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
名前を変えられるいわゆる「夢小説」、ネット黎明期の怪談のブーム……「画面の向こうにこれだけ多くの人間がいるのなら一人くらい怪異と遭遇した人間もいるのでは」という、00年代のあの空間に確かに存在した熱狂。そしてその空間はいまはもう見ることの出来ない場所でもある。それゆえに、この怪異は存在したのではないか?たまたま僕が遭遇しなかっただけで、広いネット空間の中に実はこの怪異と出会ってしまった人間がいるのではないか?そんな恐怖ともノスタルジーとも微かな期待とも付かない感情を抱いた。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よ - この投稿者のレビュー一覧を見る
よくある感じ。ホラー好きには物足りないかも。
ちなみに私はカービーを思い浮かべました。笑
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洋子のはなしは信じるな
一貫して右上から左下理論で攻めてくる
同人誌、個人サイト、掲示板だけでは飽き足らず書籍化まで狙う執念には恐れ入った
最初は死体蹴りをしているのかと思ったけど途中で呪いの対象者が生存していることが判明
夢の中で撮った写真が現実に現れるという謎
名前置き換え、写真ばら撒き、幽体離脱、QRコード
あの手この手で加害者側にさせてくる
しっかりと呪いの代償は払わないといけないの理不尽すぎるだろ
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全五話の中短編集。
「横次鈴」という人物を巡って、すべての話がつながっている。小説ならではの表現もされており、話に深い没入感があった。
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・8月20日に読み始め、23日に読み終えました。
・イーヤーヤダヤダ(ちいかわのモモンガ)
・ホラー小説は初めて読むので楽しみではありましたし、実際とてもおもしろかったです。
・いやしかし、画像が…… 小口側から見て、視認しやすい黒いページが4pくらいあったんですよ。この書籍は全5話だったので、章ごとの区切りページかなと思ってたんですけど、ふつうに、白いページに画像が出てきまして、めちゃくちゃビビった。梨さんさあ!引き伸ばされたゴシック体好きだよねえ!?
・あとシンプルに文章が怖い。ぐろいし。なんかもうずっと嫌。2話の虫のとこがめちゃくちゃ嫌。きもい。2話だけじゃなくて全部なんだけど、読んでてずっと鳥肌立ってた。
・あとインターネットに造形が深すぎる。なんでこんな嫌なこと考えられるんだ……?
・なんかあんまり具体的な感想出てこないんですけど、書籍という媒体を存分に活用していてすごいなと。そしてひどいなと。
・1話目の「左上から右下」のとこでも、あれ?これって縦書き文章でもそうなるよな…… と気づいたんだけど、最終的に「ばれてもいい」と言われてしまったのでもうなんか…… ねえ…… なんでこの画像デジタルで加筆したみたいになってんだ?って思ったやつもしっかり「わざと」で、もう嫌でしたね。すごいよ。
・最後の「178ページから179ページに……」ってとこ、文庫になったら変わるのかな~と全くどうでもいいこと考えてた。こういうのが文庫になることあんまりないから考え損。
・あと「逸らすな。」のとこ、正直、デカ文字の中央揃えだったおかげでそんなに怖くなかったな…… これがスマホとかだったら怖かったかも。あとがきに代えて、のほうが怖い。書籍だと「変化のないこと」が結構嫌なのかも。いや、怖すぎてページめくるごとにちょ~っとだけ開いて薄めで確認しながら読んでたからかも。
・「起こってるか起こってないか」ではなくて「気づいているか気づいていないか」って言われたとこがマジで嫌だったな。読み終わってすぐ、寝ていた犬が異常に吠えていたのも怖かったわ。でも犬、共用廊下を誰かが通るたびに吠えるからな。そのとき外めちゃくちゃ静かだったんですけどね。私が聞こえなかったのかもしれないからね。ね。
・あと5話終盤のメタなとこで、「梨ィ‼‼‼‼‼‼️」ってツイートしようと思ったんだけどなんかそれすら見越されててめちゃめちゃ嫌な気持ちになりました。
・梨さん、インターネット呪いづくりやさんなんだな~。
・いやおもしろかったです。もう一回読み返したいかと言われると現時点ではノーですが…… 次回作もあったらイヤ~って言いながら買うんだろうな。
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ひと昔前のネット時代に、ひっそりと広まっていった怪談を追いかけると言ったストーリー。
手法は「忌録」というホラー小説に似ている。
何とも気持ち悪い怖さ。
でもやはり訳の分からないものより
人間の心が1番怖いのでは?と感じた。
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なんかよく分からないけど加担しちゃったし呪われるらしい
あらいさらしの章良かった~~
梨さん同人やる人の解像度爆高で笑っちゃった
インターネット歴長いとホラー要素以外でも楽しいかもしれない
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2000年代前半からの懐かしいインターネットを舞台にしたホラー。黎明期のインターネットというか、2chのオカ板や個人サイトに行っていた人たちには刺さる描写。すごい再現度。
つくりも凝ってて非常に細部まで悪意を作り込んだ力作……ではあるんだけど、not for meかな。よくできてるんだけど、刺さらなかったし怖いなと思えなかった。懐かしさは物凄く楽しめたけど。一番怖かったのは「主人公たちが40代前半と言う設定」というところだよ、怖すぎて鳥肌立って本投げそうになったわ。
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何となく少し昔風の呪い拡散型読ませもの、みたいなもんと認識しました
Twitterをやってないため、QRはわたしには効きません
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たぶんネットの怖い小説を紹介する記事を読んで買ったんだと思います。表紙のデザインやページをめくってすぐ出てくるQRコードなど、こちらを不安にさせてくるような構成はよかったです。夜、寝る前に本書を読んでいたのですが、部屋の静寂が嫌に気になってしまい、何度も本を置いて布団から部屋を確認してしまいました。そして、第1話の引き延ばした写真のページは本当に怖かったです。しかし、それがピークであとはよくわからなくなってしまったのが残念でした。おそらくもう一度読み返せば納得できると思うのですが、そこまでの気力は起こらず。狙って書いているのだと思いますが、なたらと長く読みづらい文章もそれを阻んでいます。気が向いたら読み返そうかな。
QRコードは気味が悪かったので結局見ていません笑。
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うわぁぁぁ悪意!隙あらば読者を荷担させて加害者にさせようとする悪意!
オカ板が盛り上がっててアングラ掲示板が普通にある時代を生きたインターネット老人なので、懐かしさを感じると共に「もしかしたら、あの怪談は『そういうもの』だったのか……?」っていう想像も掻き立てられてぞわぞわ
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うーん、不気味なんだけどハマらなかった。
終わり方も良いんだけどね。
ホラーというより謎解き要素が強かったからかもしれない。
突然豹変する人間が出てくるが、それが一番嫌だったかな。
ネット上だけでの付き合いとは言え、ねえ。
2ちゃんねるとかチャットとか、「検索してはいけない」とか懐かしい言葉も出てきて私の年代にはドンピシャかも。
しかし、怖かった…今日は変にうなされそうだ…ってぐらいの本にはなかなか出会えない。
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怖い話というよりは世にも奇妙な物語とかストーリーランド系の気味の悪い話って感じ。
普通に面白かったけど本文の紙が小説によく使われるやつじゃなくてかったい紙だからとにかく指と手首が疲れて一気読みできないし、続きが読みたい気持ちよりも「手が疲れるから早く読み終わりたい」という気持ちになっちゃった。
本文用紙をわざわざ硬くしたのも意味があるのかな…これがなければもっと楽しめたのに…もったいない…
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読むのをやめたかったけれど、やめられなかった。
既視感のある怖さ。
子供の頃に恐る恐る触れたインターネットの世界を思い出した。
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ネットが今よりもっとアングラな感じだった頃のこと思い出して懐かしかった。
各話の関係がちょっと複雑に感じたけど、結局は1人の女性が「横次鈴」っていう女性を呪うためにこの本の読者を巻き込んだっていう。おもしろかった。